ユーラシアの双子(下) の商品レビュー
上巻は、うつを病んで19歳で自死を選んだ娘がいたという主人公・石井の抱えるトラウマが次第に明らかになってくるまでだった。<下巻>彼は自分の過去を振り返りながら、自殺願望を持つ若い娘の行動を何とか止められないかと考え始める。同行する前沢や日本にいる次女の里子の助けを得て、その娘・エ...
上巻は、うつを病んで19歳で自死を選んだ娘がいたという主人公・石井の抱えるトラウマが次第に明らかになってくるまでだった。<下巻>彼は自分の過去を振り返りながら、自殺願望を持つ若い娘の行動を何とか止められないかと考え始める。同行する前沢や日本にいる次女の里子の助けを得て、その娘・エリカとようやくベルリンで会うことが出来る。しかし驚いたことに、彼女は亡くした我が娘と姿恰好がそっくりだった!(ちょっと出来すぎで苦笑)それから続く、すれ違いと邂逅、そして別れ、、、それにしても、これだけ長編で読み手を引っ張ってくれた割には肩透かしの終わり方で、残念な気分だ。 ヨーロッパへ、シベリア鉄道で旅しようと考える人には、経由国の歴史事情や途中の町の散策ガイド、そしてカフェ案内も付いた、もってこいのガイド本というところか。
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