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ユーラシアの双子(下) の商品レビュー

3.6

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2011/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白くは読んだけど、ありがちな展開だったかも。 ただ、先日1Q84を読んだときも感じたんだけど、なんか男性の小説家が書く性描写がなまなましいというか、気持ち悪くなってきた。そこまで如実にねっとり書く必要はどこにあるんだ??? 他の部分の描写が繊細な言葉を使って紡いであって美しいのに、そこだけただのエロ小説なのは私的には閉口。

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2011/05/22

上巻は4分の3くらいまで、読み進めるのに苦労して、ようやく最後でガーッと進んだけど、下巻は冒頭からもう、大崎善生節が炸裂してて、体内の水分無くなるくらい泣いた。 大戦後、壊滅した旧市街を復活させたワルシャワのその街並みを、精神を粉々に砕かれて死を選んだ娘に見せてあげたかった、とい...

上巻は4分の3くらいまで、読み進めるのに苦労して、ようやく最後でガーッと進んだけど、下巻は冒頭からもう、大崎善生節が炸裂してて、体内の水分無くなるくらい泣いた。 大戦後、壊滅した旧市街を復活させたワルシャワのその街並みを、精神を粉々に砕かれて死を選んだ娘に見せてあげたかった、という主人公の言葉に、涙。 新婚旅行で訪れたコルマールに27年振りに1人で街を歩く姿に、回想に号泣。 バルセロナの描写は、まさに自分がランブラスに立ってる気分だったし、マドリードのアトーチャ駅の様子は、その湿度までリアルに思い出された。 物語の進行も、加速度を増し、最後の最後まで目が離せない。多少、ところどころ余計な、というか、なんか違うなーって違和感を感じる箇所もあるんだけど、大満足でした。

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2011/05/10

ずいぶんと長い時間をかけてようやく読破。 一人旅って、日常とは違う外の世界にむけて目を向けているようでいて、 実は、どこまでも内向きに内向きになっていって、いつの間にか自分の内面と向き合っている旅になっていると気付くことがある。 そんな一人旅の持つ空気感というのがよく出ている。...

ずいぶんと長い時間をかけてようやく読破。 一人旅って、日常とは違う外の世界にむけて目を向けているようでいて、 実は、どこまでも内向きに内向きになっていって、いつの間にか自分の内面と向き合っている旅になっていると気付くことがある。 そんな一人旅の持つ空気感というのがよく出ている。 自殺、という救いのない世界に意味を見出そうとする姿勢は、 不条理な世界に意味を見出そうとする人間そのものの姿にも見えてくる。 終わり方はきっとああいう終わり方しかない。だから、すっきりした読後感はある。 だけれども・・・・・・という気もしないでもない。 なかなかの長編で、それを飽きさせずに読ませてくれたから、4つ星をつけたけれど、 中途半端にエロが出てくるところなんかが気になる。 それが大崎さんらしいといえばそんな気もするのだけれど。 夏にはロシアに行こう!

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2011/08/01

人が生きていくためには、どれだけたくさんの人とのかかわりの中でその一本の道が繋がっていくのかとしみじみ思う。シベリア鉄道のひどさに、絶対に乗りたくないと思った。そして主人公石井のこの旅に費やしたお金がいくらだったのか、が気になる。

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2011/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いよいよ舞台はヨーロッパへ。 シベリア鉄道と違ってヨーロッパの旅行記は他にも読んだことがあるせいか、若干新鮮さは薄れたものの、やっぱり面白い。 そして物語も緊迫。 石井は朝から晩まで飲み倒す。大丈夫なのか?? しかしエリカとのセックスは果たして必要だったのだろうか?? 中年男性が若く美しい女性に懸想して報われたい願望のように感じてしまった。そこだけ余計に感じたなぁ。

Posted byブクログ

2011/02/20

石井がユーラシア大陸を巡る旅に出る。 そこでエリカという女の子に出会う。 彼女が亡くなった娘の香奈子と重なりあう。 ヨーロッパの描写が綺麗で旅に出たくなった。

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2011/02/11

旅と言う言葉につられて読んだが、なかなかどうして話の展開が見え見えかと思いきや引きずり込まれた感がある。下巻まで一気に読んでしまった。旅の詳細な記述がおもしろかった。ないであろう部分はやっぱり小説か?と思わせるが安っぽくはない。後味はよい本でした。

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2011/01/29

自殺した娘にそっくりな女の子が、ユーラシア大陸横断の旅の果てに、リスボンで死のうとしている。その死を防ぐことができるか。 救いがあってよかった……

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2011/07/24

ユーラシア大陸を西へ西への旅。国々の違いを衣食住でうまく伝えてくれました。双子は途中でわかりましたが、あっという間に年末のせわしさの中読めました

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2011/06/12

2010年最後の本。上巻のロシアからポーランド、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガルと、ユーラシア横断の旅行記としても充分堪能できる。それにしても飲みすぎだ。朝から、どこででも、何杯も。うらやましい。いつか自分もその旅程をなぞってみたいと思った。さて、本題のほうはどうだ。どの立...

2010年最後の本。上巻のロシアからポーランド、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガルと、ユーラシア横断の旅行記としても充分堪能できる。それにしても飲みすぎだ。朝から、どこででも、何杯も。うらやましい。いつか自分もその旅程をなぞってみたいと思った。さて、本題のほうはどうだ。どの立場で読むかによって感じ方はまちまちだろう。遠い日本から娘に「お父さんのせいじゃない」といわれて石井が嗚咽するシーン。こういうのに弱い私。救われたいと願う人々、救いたいと思う人々、石井は、エリカは、菜穂子は、里子は、そして香織は。みんな救われたのかな。前沢に倣い、ダジャレでブログもおもしろいかな。

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