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短篇コレクション(2) の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2023/06/14

230614*読了 これだけさまざまな豊かな短編を読めるのは至福だ。 幻想的、SF的な小説からリアルなものまで、多種多様。 カズオ・イシグロさんの短編が読めたのは個人的に嬉しかった。 カズオ・イシグロさんがよく使う表現や、よく書かれている旅先での出来事がストーリーになっていて、...

230614*読了 これだけさまざまな豊かな短編を読めるのは至福だ。 幻想的、SF的な小説からリアルなものまで、多種多様。 カズオ・イシグロさんの短編が読めたのは個人的に嬉しかった。 カズオ・イシグロさんがよく使う表現や、よく書かれている旅先での出来事がストーリーになっていて、ファンとして満足。 他に印象に特に残っているのは、「ねずみ」「鯨」「犬」(どれも動物かつ単語)、「ローズは泣いた」「略奪結婚、あるいはエンドゥール人の謎」、「希望の海、復讐の帆」かなぁ。 後半の短編の方が記憶に新しいというのもあるので、書き連ねたいところだけれど。 映像っぽさ、映画っぽさがある小説が好きなのかしら。情景がしっかり湧く話が。 海外の文学っていいよなぁといつも思う。 自分の環境とかけ離れているので、外国を旅しているような気持ちになれる。好きです。

Posted byブクログ

2014/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ウエルベックのランサローテ目当て。海外文学読みの割になぜか自分は池澤全集に手を出すのをためらうかというと、なんというかその彼が全面に出すぎなんですよ。この短篇集もそうそうたる作家がならんでいるんですが、その小説の巻頭に夏樹センセイがいちいちコメントを寄せていて、残念ながら、そういうのが嫌なんです。本を読む前にあなたの先入観で邪魔しないでほしい。あと、一冊の本の中に複数の作家が並んでいるのって落ち着かない。この作家と一緒にされたくないようなあとか勝手に不快になってしまう。 肝心なウエルベックの短編は意外と面白く読めた。短編も上手いんんだなあこのひと。人間の欲望と観光産業。おそらくこれをスケッチとして『プラットフォーム』へ膨らませたのであろう。 翻訳は日本語がちょっと古臭い印象。「気をやる」ととかまるで永井荷風の『ぬれずろ草紙』かと。いつの時代だ。でも新訳が出るみたいですよ、脱・全集。

Posted byブクログ

2014/03/03

珠玉の短編集。ダークな話が多めだけれど、面白かった。特に、トレヴァー、カズオ・イシグロのよさにしみじみ。そしてミシェルウェルベックが衝撃だった。こういう感じなのね。これから読む「地図と領土」の心構えとして、肝に銘じよう。 ※リアリズムとは何か。作家が基準として立てながら、その...

珠玉の短編集。ダークな話が多めだけれど、面白かった。特に、トレヴァー、カズオ・イシグロのよさにしみじみ。そしてミシェルウェルベックが衝撃だった。こういう感じなのね。これから読む「地図と領土」の心構えとして、肝に銘じよう。 ※リアリズムとは何か。作家が基準として立てながら、その一方で常にそこから逃れたいと思っているもの。ー世界は説明し得るかと問われて、リアリズムは「イエス」と明快に答えるが、幻想は「さあ……」と答えをためらうのだ。

Posted byブクログ

2012/09/01

全てではなく紹介文で関心を持った編を読む。 ウィリアム・トレヴァーとロジェ・グルニエは以前読んで印象深かったので、読む。須賀敦子訳アントニオ・タブッキ「芝居小屋」が不思議な雰囲気でおもしろかった。取りあげられている短篇は、著名な訳者が訳されたという印象。この本のための初訳もあった...

全てではなく紹介文で関心を持った編を読む。 ウィリアム・トレヴァーとロジェ・グルニエは以前読んで印象深かったので、読む。須賀敦子訳アントニオ・タブッキ「芝居小屋」が不思議な雰囲気でおもしろかった。取りあげられている短篇は、著名な訳者が訳されたという印象。この本のための初訳もあった。

Posted byブクログ

2012/05/09

楽しかった!!!!!!! 困ったことに『リゲーア』の印象が強すぎて素敵過ぎて(何が素敵かはよくわからない。作者の見ている世界が美しいという感じ。優れて持っているだけで心地よい写真集みたいな) で。『山猫』を見たくなりました。この作者のジュゼッペ・トマッジ・ディ・ランペドゥーサ...

楽しかった!!!!!!! 困ったことに『リゲーア』の印象が強すぎて素敵過ぎて(何が素敵かはよくわからない。作者の見ている世界が美しいという感じ。優れて持っているだけで心地よい写真集みたいな) で。『山猫』を見たくなりました。この作者のジュゼッペ・トマッジ・ディ・ランペドゥーサ氏の唯一の長編作で、そして自叙伝的なるもののようなので。

Posted byブクログ

2011/05/15

結構時間かけて読んだ短編集。イタリアもん以外で気になったのは、ガデンヌ、ベル、グルニエ、デュレンマット、バッハマン、トレヴァー、イスカンデル、ウエルベック。ヨーロッパ圏くくりと言えど、当然のことながら多種多様。東欧の作家の作品が読めたのが収穫。

Posted byブクログ

2011/02/20

グリーン、トレヴァー、タブッキ、ルシュディ、イシグロ、ウェルベック。こういう短編集を読むと自分の好みがうきぼりになって面白い

Posted byブクログ

2011/01/29

 『短編コレクション』読了。ハズレと思った作品は少なくよく選ばれている。最後に収められたミシェル・ウェルベックの「ランサローテ」が非常に印象的。

Posted byブクログ