みずうみ の商品レビュー
読むのに時間がかかった。 最初は童話のような、そして夢の中に迷い込んだような話だった。解説を読んでなるほどと思った。
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3章からなる第1章は童話のような世界で湖の周りで暮らすひとたちで、第2章からは現代になってタクシー運転手がときおり水を噴き出すお話、第3章は日本人とアメリカ人が出てきて最後は誕生したばかりの嬰児が水を噴き出す。ぜんぱんてきによくわからず、なんども読むのをドロップしようと思ったがな...
3章からなる第1章は童話のような世界で湖の周りで暮らすひとたちで、第2章からは現代になってタクシー運転手がときおり水を噴き出すお話、第3章は日本人とアメリカ人が出てきて最後は誕生したばかりの嬰児が水を噴き出す。ぜんぱんてきによくわからず、なんども読むのをドロップしようと思ったがなんとか読破した。解説によると、他の作品は面白いようだ。機会がもしあれば。
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この衝撃的に素晴らしい物語をウー ごくごく飲みほして体を満たしたいのにアエー 私の創造力ではこの世界観をちゃんと咀嚼できず 読んでいて苛々したレーイレーイ いしいしんじすごいな
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「みず」のように、なくなったように見えるけれど存在する場所が変わっただけで、また生まれてやがてまた消えていく。 浮かんだり、沈んだり、消えたり、現れたり、まるで日々の泡沫。 生きるってそういうことなのかも知れないな、と読んでいて思った。 読みながら夢の中にいるようだったけれ...
「みず」のように、なくなったように見えるけれど存在する場所が変わっただけで、また生まれてやがてまた消えていく。 浮かんだり、沈んだり、消えたり、現れたり、まるで日々の泡沫。 生きるってそういうことなのかも知れないな、と読んでいて思った。 読みながら夢の中にいるようだったけれど、それは本当に寝ていたのかも知れない。
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物語自体はてんでばらばらで、それがすべてつながるまでとても時間がかかるのですが、いしいしんじさんの独特の、とても綺麗な比喩がものすごく際立ってみえます。
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レーイ、レーイ、みずうみウー。(コポリ、コポリ)。みずうみは何が起きても、何も起きなくても、みずうみとしておだやかに木に囲まれそこにあったオーエー。夏休みがまるで永遠に終わらないかのように。
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追いつこうと頑張って読んだけど、追いつけなかった。 でもみずうみの村のお話は世界観が確立されていて、なんだか心に残りそうだ。 いしいしんじこわいよーーー
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京都の老舗パン屋、進々堂の創業100周年を記念して店頭で無料配布されていたブックレット『毎日のパン』を手に取り、感銘を受け、著者のいしいしんじに興味を持って購入した一冊がこれなんだけど。。。 難解と言うのはあまりに雑な感想だが、著者自身の極めて私的な世界観に、一歩たりとも入り込め...
京都の老舗パン屋、進々堂の創業100周年を記念して店頭で無料配布されていたブックレット『毎日のパン』を手に取り、感銘を受け、著者のいしいしんじに興味を持って購入した一冊がこれなんだけど。。。 難解と言うのはあまりに雑な感想だが、著者自身の極めて私的な世界観に、一歩たりとも入り込めなかった。 それでも、この感性を理解したいと思わせる、何ていうか、玄妙な読後感がある。 初期作品から読み込んで行きたいと思った。
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いしいしんじ氏の作品は『ポーの話』と『四とそれ以上の国』しか読んでないのだけど、冒頭からしばらく読んで、その2冊が繋がるような気がしました。第1章。しずかに淡々として、すこし不穏で、これは何かが起こる前なのだとわかるけど、起こったことさえも淡々と描かれる。 それこそひたひた水が満...
いしいしんじ氏の作品は『ポーの話』と『四とそれ以上の国』しか読んでないのだけど、冒頭からしばらく読んで、その2冊が繋がるような気がしました。第1章。しずかに淡々として、すこし不穏で、これは何かが起こる前なのだとわかるけど、起こったことさえも淡々と描かれる。 それこそひたひた水が満ちて、穏やかにまた引いていくような。 3章のラストシーン。 これまで読み手の感情はそっと抑えられていたけど、ここでやっと解放される気がします。 このシーンが最初だったのかな。今までの物語は全部、このラストに繋がるために生まれたのかなと思いました。 水が満ちて溢れる。人はいろいろなものを失くしていくけれど、どこか遠くの水底にきっと眠っている。また生まれてくる。 何か大事なものをなくしたときにこの本を読んだら、たぶん私は泣きそうです。それから、もっといろんなことを感じられそう。 ところで一番好きなのは、タクシーの運転手です。面白くて一番ぐんぐん読めたのも、2章かも。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いしいしんじ作品についてのおぼえがき ”みずうみ”をよんだあとは、水音が印象に残った。 水くみたちのみずうみから、タクシー運転手、分娩台まで全章にわたる水の気配。羊水ってどんな匂いなんだろ?としりたくなる。 ものごとはおこるだけ。みずのなかを漂っていくような。 ”死産”というほんとのできごとをゆったりふくんで流れている物語がよかった。 実体験が入った小説はすきじゃないというひともいるけど、ただ受け入れるにはできすぎてて切なすぎる世界観だからこそ、人間臭さがあって安心できた。 いしいしんじ作品をよむと「湿度」や「気温」や「匂い」を感じる。 とくにみずの匂い。そしていつも羊水ってどんな匂いなのかなって知りたくなる。 ぬくい水の底から、水面にはいってくる日のひかりを眺めてるような。 大きな「ながれ」があって「ものごと」はおこるもの、という世界観が安心するような、でもこわいような。良いことも悪いこともなくて、ただ「ながれ」の中にいるだけ。 だからなにかうまくいかないとき、そんな雰囲気が親しくて、でも漂うにはこわくて、ちょっと反抗してみたくなる人間臭さが恋しくて、いしいしんじの本をよむ気がする。 麦ふみクーツェ、プラネタリウムのふたご、ポーの話、それから、みずうみ、ある一日、四とそれ以上の国と順々にもういちどたどりよみしたくなった。
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