もりのおくのおちゃかいへ の商品レビュー
最後まで読み終わってから改めて表紙を見ると動物達の優しさに溢れた表紙だったことに気付いてもう一度読みたくなる。
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木炭と鉛筆で細密に描かれた、白黒の世界が印象的だが、それゆえに、どこか幻想的な雰囲気も漂わせており、特に、主人公「キッコちゃん」の家の、内玄関回りの絵などは、ちょっとした迷宮のようにも見えてくるから、不思議である。 雪かきをする為、おばあちゃんの家に出かけた、おとうさんが忘れ...
木炭と鉛筆で細密に描かれた、白黒の世界が印象的だが、それゆえに、どこか幻想的な雰囲気も漂わせており、特に、主人公「キッコちゃん」の家の、内玄関回りの絵などは、ちょっとした迷宮のようにも見えてくるから、不思議である。 雪かきをする為、おばあちゃんの家に出かけた、おとうさんが忘れていったケーキを、届けようと追いかける、キッコちゃん。雪の森の中で、ようやく、おとうさんの後ろ姿を見つけたと思い、気持ちも逸ったのか、転んだはずみで、ケーキが潰れてしまいました。 せっかくのおばあちゃんへのケーキがと、ガッカリのキッコちゃんだったが、それでも気を取り直して、足跡を辿っていったら、見知らぬ家に入ろうとするおとうさんを発見。キッコちゃんは不思議に思いつつも、その家の窓からそっと覗いてみたら・・ 物語の内容は、私にはありふれたものに感じられて、少々物足りなさを感じたのですが、それとは別に、いくつか興味深い点を発見しました。 まずは、動物たちの描写ですが、これが人間の体格に動物を当てはめているような印象で、どこか幻想的で夢を見ているような、非現実的感覚に陥りそうな足元の覚束なさが、私には怖く感じまして。 子どもの体格なら、まだ可愛くも思えましたが・・これは別に、人間には人間の体型が、動物には動物それぞれの体型が自然なんだよと言っているわけでもないんですよね。しかし、そんなメッセージ性を想像してしまうような思いにさせるのは、白黒の無感情な絵だからだろうか。 また、それとは対照的に、所々色の付いた部分もあるのが気になってしまい、この鮮やかさは、特にケーキの描写が圧巻で、ここの場面だけが、妙に現実感漂わせているのが、また不思議といえば不思議で。 しかし、そもそも色の付いた部分は、何もケーキだけではなく、キッコちゃんの髪の色や、ニット帽、手袋、スカートもそうだし、動物たちのいくつかの服、楽器等々・・と割合的には少ないが、どこかポイントもありそうだなと思っていたら、白黒の絵との対比なのではと思いました。 例えば、キッコちゃんの場合。 おとうさんの忘れていったケーキに対して、真っ先に、「わたし、とどけにいく!」と志願し、ひとりでいけるかと、おかあさんに心配されても、「うん、いける!」と、明るく前向きな楽しさを感じさせる、この気持ちの高まりが、髪の色や、他の装飾品に表れているのではないかと感じました。 また、動物たちのそれらについて、服は、それが子どもの場合が多い事から、キッコちゃんに対して仲良くなりたい気持ちの高まりであったり、楽器は、キッコちゃんと共に心から楽しいなと感じられた、それであったりと、元々はキッコちゃんだけが持っていると思われた、気持ちの高まりという色を動物たちが察知して、その思いを共有したかったのかなと考えると、表紙のいくつかの色の付いた部分において、既に、この時点で心の高まりを、キッコちゃんに感じていたんだと思うと、何だか非現実的だった動物たちが、急に愛しくなってくるようで・・・こうして読んだ後に、あれこれ思いを巡らせて印象が変わっていくのも、絵本の良いところですし、味わい深いところだと感じました。 ちなみに、ケーキの色の付いた部分は、絵本のキャラクター以上に、読んでいる私の気持ちの高まりを表しているようにも思われて、これは食べてみたくなりますね。
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挿し絵はとても雰囲気があり、雪の中の静かな情景がよく伝わってくると感じた。 しかし、内容は最後、唐突に終わる感じでした。
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5歳7ヵ月 〈親〉 絵が好き◯ 内容が好き ◯ 今回は早すぎた。いつかまたよんであげたい 〈子〉 初回からくいつく ◯ 何度も読む ◯ その他 素敵な絵にひかれて借りました。 もりのおくの動物たちのおちゃかいに迷いこんだ女の子。 はじめて読んだ時は、どうぶつたちがほぼモノ...
5歳7ヵ月 〈親〉 絵が好き◯ 内容が好き ◯ 今回は早すぎた。いつかまたよんであげたい 〈子〉 初回からくいつく ◯ 何度も読む ◯ その他 素敵な絵にひかれて借りました。 もりのおくの動物たちのおちゃかいに迷いこんだ女の子。 はじめて読んだ時は、どうぶつたちがほぼモノクロで、女の子がカラー、という表現が少し不気味な印象。 どうぶつたちを悪しきモノの象徴として描いているのか?と勘違い。 でもお話はほんわかしているし、おちついてイラストをみると、色彩が全体的に散りばめられていて、どうぶつたちだけをモノクロにしているわけではないとわかって、安心。 息子も何度も読んでいました。
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寒い冬の日を彩る素敵なお話。 一人でおばあちゃんの家を目指すキッコちゃんが迷い込んだのは、森の動物たちが集まる不思議なお茶会。みやこしさんのモノクロの世界に灯りのようなキッコちゃんの服の暖色やケーキの色とりどりの鮮やかさが実に映える。夢うつつの心地良さ。 3歳2ヶ月の息子にヒット...
寒い冬の日を彩る素敵なお話。 一人でおばあちゃんの家を目指すキッコちゃんが迷い込んだのは、森の動物たちが集まる不思議なお茶会。みやこしさんのモノクロの世界に灯りのようなキッコちゃんの服の暖色やケーキの色とりどりの鮮やかさが実に映える。夢うつつの心地良さ。 3歳2ヶ月の息子にヒットするストーリーではなかったけれど、ケーキの場面になると「げげっ!」と身を乗り出し「どれたべよっかな~」と急にウキウキ。 ケーキはみんなを幸せにするw
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おとうさんをおいかけていたつもりが実はクマだったところがいい。 向こう側にいっちゃうときってえてしてそんなふうに夢中になってるときだよね。 ストーリーはちょっともの足りない。
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白黒の二足歩行する動物たちが振り返るシーン怖・・・って思ったけど、いいひとたちやん・・・。 ケーキの挿絵めっちゃすき・・・全部サイズ違うし違うケーキだ・・・かわいい・・・。
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不思議な感覚の絵本です。 たまには面白いかな、という本。反応とかそういうのはあまり期待しないで読みたい本です。 アートとして真新しい感じが新鮮です。
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4分くらい。 おばあちゃんの所へお父さんが出かけて行ったけれど、ケーキを忘れていってしまいました。キッコちゃんが、ケーキを持ってお父さんを追いかけると、お父さんと思っていたのはクマ。クマはシカの家に入っていきますが、そこでは動物たちのお茶会が開かれるところでした。
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しんと静かな雪の景色にキッコちゃんの赤い帽子とスカートが映える。 ケーキを届けに行く途中で出会った動物たちは少し怖いけど、 黒色の世界に広がる楽しそうな絵は魅力的。 ケーキがめちゃくちゃうまそう。
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