1,800円以上の注文で送料無料

クロノ×セクス×コンプレックス(3) の商品レビュー

3.9

16件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2013/07/18

一連の物語としては、今巻で終わりを迎える。直球ど真ん中の世界観だっただけに、終幕を迎えることはとても残念だ。 世界は辻褄を合わせるように変化に対して自己修復を行っていく。元の世界へと戻ったミムラが目にしたのは、自分が存在しえない世界だった。入れ替わりの相手、三村(元少女)に合わ...

一連の物語としては、今巻で終わりを迎える。直球ど真ん中の世界観だっただけに、終幕を迎えることはとても残念だ。 世界は辻褄を合わせるように変化に対して自己修復を行っていく。元の世界へと戻ったミムラが目にしたのは、自分が存在しえない世界だった。入れ替わりの相手、三村(元少女)に合わせるように世界の歴史自体が改変されていたのだ。自分の居場所がなくなったミムラは唯一自己の存在を保証する少女、小町梅の存在を守ろうとする。 1巻、2巻で語られてきた様々な伏線が今巻で一応の終着を見る。入れ替わりの当人であるミムラin三村は元の世界で何をしているのか、歴史的時間犯罪者である司書の正体は、事あるごとに話題に上る小町梅との関係は。 ここまで綺麗に語られてきただけにハッピーエンドを期待していたが、読後に感じたのは泥々とした後味の悪い完結であった。全ての伏線がつながり物語としてはこの上ない終幕、だけどファンとしてはこれで終わってほしくないという終わり方。悲しさとやるせなさだけが残っている。 1巻以来の時間魔法が登場する。未来や過去に行けるタイムトラベルや時間を飛び越えるタイムリープ、時間を止めるタイムストップ以外に、時間に関するテーマや作品があることに改めて文学世界の広さを感じた。 二人の自分が同じ時間軸上に存在する。よくタイムパラドックスが起きないなと感心しつつ、うまくつながりを見せているところに感嘆する。9時間後だとか、18時間後だとか読んでいる身としても混乱してきているのに著者は凄いと思う。

Posted byブクログ

2012/10/29

 ようやく、自分と入れ替わっている女の子の方との邂逅ですがどうやら一曲ある人物のようですね。ここでも、重要なのは塔に閉じ込められた未来?のもう一人の自分っぽい人間かな? 主人公の性格とか行動原理が理解しがたくちょっとついていけないかもしれない。この巻で切る予定です。

Posted byブクログ

2012/03/26

恐竜のはらはらシーンよりも、女の子集団のあの嫌なぴりぴりする場面の方が、心臓に悪い気がする…。続きはどうなってるんでしょう。気になります…。

Posted byブクログ

2011/05/05

オリンピアと三村が今回の物語の中心。オリンピアがほんの少しだけど成長した姿が素敵でした。きっと彼女の決意が最後に幸せを運んでくれるはず。時間SFとしても様々な要素を絡めつつも一本筋が通った理論を展開し、かつあとがきで触れている通り様々なオマージュをしてくれるので面白く読めました。...

オリンピアと三村が今回の物語の中心。オリンピアがほんの少しだけど成長した姿が素敵でした。きっと彼女の決意が最後に幸せを運んでくれるはず。時間SFとしても様々な要素を絡めつつも一本筋が通った理論を展開し、かつあとがきで触れている通り様々なオマージュをしてくれるので面白く読めました。物語の展開の仕方も見事。次巻も期待です。以下ネタバレ雑記。

Posted byブクログ

2011/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ほのぼの感も漂う学園モノ。 と、思っていましたがドロドロとした登場人物たちの心の闇が溢れ出てくるような展開が畳みかかってくる。 元の世界に戻った三村の見た自分の知らない世界。 身体はミムラのままで目の当たりにする、 自分の知らない自分である三村の姿に衝撃。 自分の歩んだものと違う過去の出来事に衝撃。 事情を知らないオリンピアのミムラに対する友情が暖かい。 そして現実を見た彼のオリンピアに対する態度が切ない。

Posted byブクログ

2011/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いや3巻で、動きがありましたよ 終盤で、思わせぶりな発言 まさか三村があいつになるなんて・・・ にわかには信じがたいです。 天才って生まれつきのものじゃないんですか、秀才でもがんばればいけるもんなのか、それとも三村は特殊な執念があるという異例な事態だから

Posted byブクログ

2011/03/26

ついに三村とミムラが直接対面。そしてクロックバートでは、恐竜時代と接続して大パニック! これまで謎だった三村・オールドマン・小町・オリンピア・永久時間剥奪者の関係性が微妙に解け始める、シリアス度UPの第3巻。 少し成長した自分と対面するところ、面白かった! 三村はなんて純粋なんだ...

ついに三村とミムラが直接対面。そしてクロックバートでは、恐竜時代と接続して大パニック! これまで謎だった三村・オールドマン・小町・オリンピア・永久時間剥奪者の関係性が微妙に解け始める、シリアス度UPの第3巻。 少し成長した自分と対面するところ、面白かった! 三村はなんて純粋なんだ(^O^)/ 出てくる人物が限りなく黒な予感があっても、なんか誰も憎めない…んだよなぁ。

Posted byブクログ

2011/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あらすじどおり遂に司書とか司書とか司書の招待が明らかに!まぁ、わかってはいたけど。 三村inミムラが遂に出現。オリジナル三村と180度違う性格で本当に中の人は女性なのか疑いたくなるレベル。でも女だからこそああいう大胆な行動ができるのだろうけど。 オリンピアとミムラin三村は仲直りしたと思ったけど・・・今後司書とオリンピア本人次第ということかな? さぁ、三村はダークサイドに引き込まれずに済むのか!?

Posted byブクログ

2011/10/01

もう、あー、もう! ミムラin三村がえろい。 んでもって怖かった。 ・・・三村、それでいいのか? あと、司書って、さ・・・。

Posted byブクログ

2010/11/28

“そして、かつての自分とは別物になりつつある自分。 故郷に帰ってきたのだという喜びはこの時点で完全に摘み取られた。完膚無きまでに掃討された。絶望の荒野に最後に残ったひと筋の希望は――。 小町。ほっこりと微笑んだ幼馴染みの白い顔が浮かんだとき、今にも濁流に呑まれて沈みかかっていると...

“そして、かつての自分とは別物になりつつある自分。 故郷に帰ってきたのだという喜びはこの時点で完全に摘み取られた。完膚無きまでに掃討された。絶望の荒野に最後に残ったひと筋の希望は――。 小町。ほっこりと微笑んだ幼馴染みの白い顔が浮かんだとき、今にも濁流に呑まれて沈みかかっているところに浮き輪を放たれたような気分で喘ぎながらそれにしがみついた。 小町なら自分の帰還を待っていてくれたはずだ。自分をわかってくれるはずだ。 立ちあがろうとしたが、知らずに緊張していた全身がその形ですっかり凝り固まっていたため膝のバネがきかずに前のめりに転んで床に膝をぶつけた。「どうしたの、いきなり」ミムラがさすがにぎょっとして椅子から腰を浮かせた。三村は脇目もふらずよろめきながら立ちあがり、半ば激突しつつドアを叩きあけて部屋を飛びだした。” 急展開すぎた。 本当のミムラの実際の目的と性格とか。 司書の正体とか。 まだ少し、ややこしくて分かりきってないけど。 読み直そう。 小町がどうなっちゃったかに関してはこれで終わり? 解決策はまだあるの? 三村のこれからは? うあー、続編が待ち遠しい。 “「お前はもう俺の正体を察しているだろう」 低い声が湿ったぼた雪のように重みをともなってしんと降る。 この声を最近も別のどこかで聞いた。肉と皮の薄い頬に幾筋かの皺が刻まれる皮肉げな笑い方を最近も別のどこかで見た。この囚人はこの図書館塔からでることはできないから、外で出会うことなどないはずなのに――。 一週間前、故郷の町に帰ったときに。 「<単一時間管理局<モノ・クロスポラリス>>の意に沿わぬ歴史改変を引き起こし、世界を破滅に導いた大罪人として幽閉された、<永久時間剥奪者>とは誰なのか……」”

Posted byブクログ