ウォッチメイカー(下) の商品レビュー

4.4

80件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2025/02/03

3.8。面白い海外ドラマみたいに面白い小説。3分の1すぎたあたりから加速して一気に読み切った。満足満足。正直このシリーズの一作目であるボーンコレクターはピンときてなかったのだが、今回は実に楽しかった。

Posted byブクログ

2025/01/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

上巻では、ライムとサックスのペアがウォッチメーカーと呼ばれる犯罪者を追っている場面とウォッチメーカー側の視点とが交互に繰り返される構成。 ウォッチメーカー側の構成員も名前などがはっきりと描かれており、少し展開が間延びしている感じもして、正直微妙な作品かな、と思っていた。 同時に進行していたサックスの父親が関連していた汚職警官たちの話もなかなか進展もしなかった。 が、下巻に入ってからは、怒濤の早さで展開されていき、とっても面白い作品であった。 下巻早々にウォッチメーカーの相棒が捕まり、その後ウォッチメーカーも逮捕される。そこで、作品として終わりかなーっと思ったところ、次の計略が明らかになる。どの犯罪の裏に誰が隠れており、最終的に利益を得るのが誰なのかが、光明に隠されており、ドキドキした。 ウォッチメーカーを使って犯罪をしたように装ったが、実際にはウォッチメーカー自身が犯人であり、逮捕されなかったのも合わせて、予想外であった。 まずは、再読して、序盤からの伏線を楽しみたいと思った。 さらに、次のウォッチメーカーシリーズもあるというので、そちらもたのしみ。

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2024/11/06

桟橋の端に残された月が描かれた置時計と血溜まり。 同日、路地で倒れた男の喉は40キロ近い金属のバーで潰されそばには同じ時計が置かれていた……。 時計に異常な執着を見せる男の目的とは。シリーズ7作目 海外ミステリといえばディーヴァー。間違いなく読みやすい上に面白いから、読む時の安...

桟橋の端に残された月が描かれた置時計と血溜まり。 同日、路地で倒れた男の喉は40キロ近い金属のバーで潰されそばには同じ時計が置かれていた……。 時計に異常な執着を見せる男の目的とは。シリーズ7作目 海外ミステリといえばディーヴァー。間違いなく読みやすい上に面白いから、読む時の安心感が半端ない。 今作は過去作との繋がりもあり、最高。 まさかここであの事件のあの人たちが出るとは思わなかった!サイコウかよー!!! 今作登場した人間嘘発見器のキャサリン・ダンスは私的イチオシのキャラ→どうやらスピンオフ作品がシリーズ化されているらしい。楽しみが増えた〜!! リンカーン・ライムは今作もツン強めのツンデレやし、アメリア・サックスは今作も悩み迷って道を見つけている。カッコいい! あと、ルーキーことロナルド・プラスキーの成長が良い。とても良い! 楽しかったー!!

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2024/10/27

ここまで綿密に犯罪計画を練った狡猾な犯人も、ここまで証拠を科学的に徹底的に分析して犯人の計画を阻んだ探偵もいなかっただろう。こういう犯人は大好きだ。 続編が出ているのは知っていたので「ウォッチメイカーは捕まらんのやろうな」とは思っていたが、それを差し引いても大黒字になるほど面白...

ここまで綿密に犯罪計画を練った狡猾な犯人も、ここまで証拠を科学的に徹底的に分析して犯人の計画を阻んだ探偵もいなかっただろう。こういう犯人は大好きだ。 続編が出ているのは知っていたので「ウォッチメイカーは捕まらんのやろうな」とは思っていたが、それを差し引いても大黒字になるほど面白かった。上下巻に別れているからこそ、あの時の驚きはより大きかった。

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2024/10/15

鬼★5 シリーズ最強の犯人を捕まえられるか!ミステリーランキングを席巻した名作 #ウォッチメイカー これまでのレビューは上巻にて https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4167705885 ●次々と場面が展開されるミ...

鬼★5 シリーズ最強の犯人を捕まえられるか!ミステリーランキングを席巻した名作 #ウォッチメイカー これまでのレビューは上巻にて https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4167705885 ●次々と場面が展開されるミステリー活劇 追手と逃げ手の目線で、次々とドエンタメな場面が描写される。それこそハリウッド映画のアクションシーンを見ているようなんです。刑事がこういうアプローチをしたら犯人はさらに先手をいっている。やっと事件に目途がついたと思ったら、新たな情報が提示されて突き放してくるんです。 ミステリーだったらありがちじゃないの? と思うかもしれませんが、こんな展開1つや2つじゃないし、えらいスピード感で大波小波が押し寄せてくるんです。 一番ひっくり返ったのは、二つの事件が一つに合わさるシーンですね。これ以上詳しくは言えないのですが、これまでの語られてきたストーリーの腹落ち感がエグかった。とはいえ、ページ数もまだまだ余ってるので、これで終わらないというのが恐ろしい。 ●ウォッチメイカーをはじめとする悪者たち ○ウォッチメイカー たしかに最強の悪者だったわ… 几帳面な性格で狡猾無比、緻密で重厚な計画を立てる悪魔。マジでこんな奴は早く逮捕して欲しいわー。なにより動機がシンプルかつ恐ろしい、震えあがりました。 ○ヴィンセント・レノルズ(ウォッチメイカーの相棒) キモすぎるんですが、ただ… 背景を想像すると、可哀想とも思う。子ども頃の愛情や、成長期の人との繋がりって本当に大事ですね。 他にも悪者がいるんですが、もう腸が煮えくり返る。もうあんたサイテーだなと叫びたい。しかしこんな強敵に立ち向かっていくからこそ、ライムやサックスが鬼カッコイイんだよなぁ。これからのシリーズでも負けないでって応援したくなりますね。 さて、まだまだ語り足らないのですが、このくらいにしておきます。まぁもう名作なのは間違いないので、ぜひ死ぬまでには読んで欲しい一冊でした。 ■ぜっさん推しポイント 大変な事件でしたが、ライム、サックス、プラスキー、ダンス、ルーシーなどなど、多くのキャラクターが成長していくんです。生きてると辛いこともたくさんあるけど、課題を乗り越え、次のステップを踏み出していく姿に胸を打たれましたね。

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2024/08/27

ジェットコースターに例えれば、上巻はカタカタカタと車両を高い位置に持ち上げる言わば準備段階で、下巻がまさにアトラクションのメインの部分。急降下もあればループもあったりいろいろな仕掛けが施されているスリル満点のアトラクション。 犯罪の全貌が見えたかと思えば、実はそれは一部に過ぎず、...

ジェットコースターに例えれば、上巻はカタカタカタと車両を高い位置に持ち上げる言わば準備段階で、下巻がまさにアトラクションのメインの部分。急降下もあればループもあったりいろいろな仕掛けが施されているスリル満点のアトラクション。 犯罪の全貌が見えたかと思えば、実はそれは一部に過ぎず、外側に別の目的がある、ということが数回繰り返される。ライムたちは犯人に翻弄されるが、ギリギリのところで先手を打って最悪の事態は逃れる。 まさかあの人物が黒幕だったとは。そして「ボーン・コレクター」からつながっていたとは。 そしてウォッチメイカーは続編にも登場するライバルになっていくのかな。 本作で特に活躍が印象的だったのは尋問のプロであるキャサリン・ダンス。彼女なくしては本作は成立しなかった。と思っていたら彼女主役のスピンオフ作品があるんですね。

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2024/08/04

中盤から後半にかけて畳み掛けるような伏線回収とどんでん返しに夢中になった。 登場人物一人ひとりの魅力や知識の豊富さから1人の人間が描いているとは思えない。 著者の他の作品も読んでみたい。

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2024/01/14

リンカーンシリーズ 第8作 あっちもこっちもつながって、つながりのきっかけを思い出すのが大変 無駄がひとつもない 最高

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2023/12/05

何度目かの再読です。 緻密で破綻のない(ように思える)構成・ここまでやるか、といったどんでん返し・ディーヴァーのエンターテイナーっぷり、などを読み返して堪能しました。 シリーズの中でも最高傑作と呼べる作品でしょうね。 ジェットコースター・サスペンスの最高峰では。

Posted byブクログ

2023/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

相変わらず魅力的な犯人に、今回は魅力的な捜査官も登場してその対決がなかなか面白かった。 アメリカの刑事ドラマによくある、二つの事件を同時進行させながら、やがては交錯するとゆう展開にさらに一捻り。キネシクスのうんちくも興味深い。 ウォッチメイカーの今後の登場に期待。

Posted byブクログ