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ファミコンの驚くべき発想力 の商品レビュー

3.3

31件のお客様レビュー

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2011/04/04

ファミコンのハードウェアの制約、それに対する工夫などはとても面白い。 今なら何も考えずに作れることにも知恵を絞らなければいけないというところには非常に興味をそそられる。 終盤はちょっとしりすぼみな感じ。もうちょっと現代プログラミングとの対比に深い洞察があってもよかったのではとおも...

ファミコンのハードウェアの制約、それに対する工夫などはとても面白い。 今なら何も考えずに作れることにも知恵を絞らなければいけないというところには非常に興味をそそられる。 終盤はちょっとしりすぼみな感じ。もうちょっと現代プログラミングとの対比に深い洞察があってもよかったのではとおもう。とくに、前半を面白く読めた人にとってはまとめの部分は肩透かしを食らうと思う。ちょっと読者のターゲットが絞れていない感あり。

Posted byブクログ

2011/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ファミコンのハードからソフトまで、基本的な内容が書かれてます。 プログラムに関してはさっぱりわからないので読み飛ばしましたが、ファミコンの仕組みが理解できるようになってます。 現行ゲーム機とファミコンとの比較などもあってわかりやすいです。

Posted byブクログ

2013/11/09

[図書館] 読始:2011/2/22 読了:2011/2/24 かなり面白かった。 ファミコンのスペックはホントに最低限だったんだなぁと改めて実感。 ・CPU: リコー製RP2A03(MOS 6502のカスタムチップ、8bit) ・クロック周波数: 1.79MHz ・ワ...

[図書館] 読始:2011/2/22 読了:2011/2/24 かなり面白かった。 ファミコンのスペックはホントに最低限だったんだなぁと改めて実感。 ・CPU: リコー製RP2A03(MOS 6502のカスタムチップ、8bit) ・クロック周波数: 1.79MHz ・ワーキングRAM:2kバイト ・スプライト(オブジェクト):サイズ8×8ドットまたは8×16ドット 1画面中に64枚表示可能(水平には8枚まで) ファミコンは、低価格におさえるため、機能を極力そぎ落としている。 制限されたHWでいかに容量やCPUサイクルを節約し、資源を活用するかに心血が注がれている。 [費用削減の努力] ・コントローラがコネクタ接続ではなく本体直付け ・チップの仕様決めの際、色数を減らしたり、音源の性能を落としたりしたが、その際にエンジニアだけでなくデザイナーの意見も取り入れたことで、ゲームの品質を落とさず一定の水準を保ったまま、コストを削減できた。 [プログラミング] ・CPUも低価格化のため機能がそぎ落とされている。そのため乗算・除算が苦手なので、なるべくシフト演算とかでがんばってる。 [作品―スーパーマリオブラザーズ] ・マリオの走るグラフィックは、3パターンしかない。デザインを作りこむことにより、少ないパターン数でも滑らかな動きを実現している。対照的に、方向転換する動きにはわざわざ転換中のパターンが挿入されており、メリハリをつけることでキャラに躍動感のある動きをさせている。 [作品―ドラクエ] ・ドラクエのパーティが4人なのは、PPUの性能に起因する、スプライトの水平表示枚数制限(水平には8枚まで)のため。また、1つの画面に5人以上のキャラが並ぶとキャラが点滅するのは、5人以上のキャラが水平に並んだ場合、4人目以降のキャラクタをごく短時間ずつ順番に表示させることによる。 ・容量節約のため使用する文字種類を制限している。そのため、魔法の名前「ホイミ」「メラ」などは使用可能な文字種類のみで構成されている。 ・ドラクエ2のゲーム再開後、HP/MPが最大になるのは、「ふっかつのじゅもん」の文字数を短くするため。カレントのHP/MPのデータを含めない分、短くなる。 ・サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女の名前は主人公の名前から自動的に決定する。これもふっかつのじゅもんを短くするため。 [作品―ドルアーガの塔] ・マップデータをROMに持つのではなく、疑似乱数で毎回マップを作成している。ステージNo.を種にした疑似乱数だから、ステージによって決まった形のマップになる。だから、裏ドルアーガの61面~255面という膨大なステージ数も簡単に作ることができた。 ・60面の「横一直線の壁が並ぶ規則的なマップ」は、疑似乱数の種を255にするとたまたまあの形になった。この60面の規則的なマップにより、「各ステージごとにマップ形状を作りこんでいる」と錯覚させることにも成功している。

Posted byブクログ

2011/02/20

これも立ち読みで済ませようかと思ったけれど、やっぱり買ってしまった。とにかく面白い。最近はコンピュータの仕組みそのものが複雑になってしまったせいなのか、ハードウエアに関する書物の敷居が高くなってしまい読む気がしなかったのだ。しかし、この本が扱うアーキテクチャは8ビットCPUなので...

これも立ち読みで済ませようかと思ったけれど、やっぱり買ってしまった。とにかく面白い。最近はコンピュータの仕組みそのものが複雑になってしまったせいなのか、ハードウエアに関する書物の敷居が高くなってしまい読む気がしなかったのだ。しかし、この本が扱うアーキテクチャは8ビットCPUなので、とてもシンプルな話しか出てこない。コンピュータに興味を持った高校生にぜひ勧めてみたい本である。 へー、そうだったんだ、という感想を期待する。もちろん、昔ファミコンで遊んだという私と同年代の中年にもお勧めしたい。

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2011/02/17

-- ワーキングRAM 2KB 256Byte をスタックに使う 十字ボタンの実用新案権 ROMカートリッジに拡張性 飛空艇の高速スクロール、本来はできないはず ドルアーガの塔、乱数でステージ生成、同一の種を使うことで毎回同じ ドラクエ、カタカナ20文字でフォント節約 リセット押...

-- ワーキングRAM 2KB 256Byte をスタックに使う 十字ボタンの実用新案権 ROMカートリッジに拡張性 飛空艇の高速スクロール、本来はできないはず ドルアーガの塔、乱数でステージ生成、同一の種を使うことで毎回同じ ドラクエ、カタカナ20文字でフォント節約 リセット押しながら切るのは、SRAMに不正な電気信号が入らないように ドラクエ2の復活の呪文の保存される/されないパラメータ

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2011/01/20

題名は「任天堂Wiiのすごい発想」と似ているが、内容は全く違う。 こちらは経営方針とかではなくファミコンのハード・ソフト技術の巧妙さについて詳しく書かれている。 読むにはそれなりのプログラミングやマイコンに関する知識があった方が良いが、全体的に細かな内容をわかりやすく解説されてい...

題名は「任天堂Wiiのすごい発想」と似ているが、内容は全く違う。 こちらは経営方針とかではなくファミコンのハード・ソフト技術の巧妙さについて詳しく書かれている。 読むにはそれなりのプログラミングやマイコンに関する知識があった方が良いが、全体的に細かな内容をわかりやすく解説されている。 私が題名を付けるとしたら「ファミコン技術教科書」。 ファミコンの動作の仕組みについて知りたい人にお勧め。

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2019/01/16

内容としては主にファミコンのハードウェア紹介が大半となっております。ファミコンのハード仕様を知りたい!と言う人はそこそこ楽しく読めると思います。ただ、「限界を突破する技術」というのに期待すると、広く一般的な手法がさらっと紹介されているだけなので損をした気分になります。ご注意くださ...

内容としては主にファミコンのハードウェア紹介が大半となっております。ファミコンのハード仕様を知りたい!と言う人はそこそこ楽しく読めると思います。ただ、「限界を突破する技術」というのに期待すると、広く一般的な手法がさらっと紹介されているだけなので損をした気分になります。ご注意ください。

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2010/11/30

懐古主義ではなく、当時のハードの制限の中で色々な工夫を凝らして、面白いゲームを創るデザイナとエンジニアの力に改めて感動。ハードの設計もイけてる拡張性が凄いと思った。

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2010/11/27

ファミコンという、何よりも慣れ親しんだプラットフォームについて、わかりやすく、設計方針や、リソースの限界を解説してくれる本。 プラットフォーム側だけでなく、アプリ側でも数々の工夫を行うことで、当時のゲームができていたのだなぁと痛感した。いまのゲーム用プラットフォームのように恵まれ...

ファミコンという、何よりも慣れ親しんだプラットフォームについて、わかりやすく、設計方針や、リソースの限界を解説してくれる本。 プラットフォーム側だけでなく、アプリ側でも数々の工夫を行うことで、当時のゲームができていたのだなぁと痛感した。いまのゲーム用プラットフォームのように恵まれた環境でも、ファミコン時代からゲームの本質的な部分が変われていないというのは、同感。

Posted byブクログ

2010/11/14

当時のCPUは除算・乗算の機能を実装していなかったそうで、シフト演算とか計算結果をあらかじめテーブルとして用意したりなどの工夫が必要だった。バンク切替などの用語が懐かしい。 実際のソースコードなども掲載していて、感慨深い。当時は、マイコンのパンフのスペックとにらめっこして楽しん...

当時のCPUは除算・乗算の機能を実装していなかったそうで、シフト演算とか計算結果をあらかじめテーブルとして用意したりなどの工夫が必要だった。バンク切替などの用語が懐かしい。 実際のソースコードなども掲載していて、感慨深い。当時は、マイコンのパンフのスペックとにらめっこして楽しんでいたモノだが、主要PCのスペックも掲載されているので、懐かしく楽しめる。 いまPHPを勉強しているが、35年前と違って非常に開発が楽になったんだと実感した。

Posted byブクログ