哲夫の春休み の商品レビュー
勢いで、斎藤惇夫の「哲夫の春休み」を読み終えてしまう。 12歳の少年、哲夫が自分の父の故郷である新潟県長岡市に一人旅をする物語。 信濃川が印象的に描写されています。 あとがきで、哲夫とは誰なのか初めてわかり、著者にとって時を超えた「行きて帰りし物語」"There ...
勢いで、斎藤惇夫の「哲夫の春休み」を読み終えてしまう。 12歳の少年、哲夫が自分の父の故郷である新潟県長岡市に一人旅をする物語。 信濃川が印象的に描写されています。 あとがきで、哲夫とは誰なのか初めてわかり、著者にとって時を超えた「行きて帰りし物語」"There and back story"であることがわかり、深く感動をしました。
Posted by
一つの物語を乗り越えた。森を抜け、山を越え、裂け目を覗き込み、海へ出た。幸せになるために生きているのではない、の一言が強烈だった。では、なんのために生きるのか。その物語の本質が継承されていく。その後の人生の意味が全く変わってしまう経験がある。でも、それは悪いことではないのだ。
Posted by
小学校最後の春休み、哲夫は列車を乗りついで、新潟の長岡までひとり旅をすることになった。車内で一緒になった中年の女性順子(なおこ)と話すうち、哲夫は見るはずのない光景を見るようになる。現在と過去が交錯する時のなか、父の故郷で哲夫が体験した不思議なできごと、そのわけとは……
Posted by
主人公が父親の故郷を訪ねる内に、その故郷の過去の風景、そしてそこで紡がれた人々の物語に入り込んで行く。その情景描写がとても鮮やか。ただ、その過去を登場人物たちに語らせ過ぎていて、ノスタルジーが薄らいでいるの少し残念…
Posted by
- 1