逃げゆく物語の話(F) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
レビューじゃなく一言感想 「夕飯は七時」恩田陸 ・子供ってこういう感じなのかな、という。知らないことを一生懸命想像する力、有形的に。 「彼女の痕跡展」三崎亜記 ・忘れてしまったことが知らない場所で生きてるならそれはそれで良い。 「陽だまりの詩」乙一 ・ZOO1で既読。映画観てる気分。 「ある日、爆弾がおちてきて」古橋秀之 ・この人の作品は初めて読んだけどラノベ感が凄くてあまり好きではなかった。他のも読んでみる。 「光の王」森岡浩之 ・面白かったけど、よくある感じ。 「闇が落ちる前に、もう一度」山本弘 ・これもよくある感じ。文系には難しかった… 「マルドゥック・スクランブル″ー200″」冲方丁 ・ウフコックとボイルドと一つの事件の話。書籍初収録。二人の関係が段々と歪んで行くのが分かって良い。 「冬至草」石黒達昌 ・途中でギブアップ… 「延長コード」津原泰水 ・SF…?どちらかというとミステリに繋がりそう。 「第二箱船荘の悲劇」北野勇作 ・″すこし・ふしぎ″系に相応しいと個人的に。Kときくと漱石しか思い浮かばない。 「予め決定されている明日」小林泰三 ・ある意味MIB 「逃げゆく物語の話」牧野修 ・ラングドールという設定が凄く面白かった。
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『ぼくの、マシン』と対になるアンソロジー。こちらは既読はなかった。 好きだったのは、乙一『陽だまりの詩』、古橋秀之『ある日、爆弾が落ちてきて』、冲方丁『マルドゥック・スクランブル "-200"、石黒達昌『冬至草』。 『陽だまりの詩』 ほとんどすべての人間が死に...
『ぼくの、マシン』と対になるアンソロジー。こちらは既読はなかった。 好きだったのは、乙一『陽だまりの詩』、古橋秀之『ある日、爆弾が落ちてきて』、冲方丁『マルドゥック・スクランブル "-200"、石黒達昌『冬至草』。 『陽だまりの詩』 ほとんどすべての人間が死に絶えた世界で、一人で暮らす男と彼の作ったロボットの話。男の墓を掘るために作られた、目覚めたばかりのロボット視点で淡々と進む話は、近未来SFと呼ばれる世界を扱っているであろうはずなのにどこか懐かしい感じがする。ノスタルジックな世界の寂しくて哀しい、だけど綺麗な話でした。 『ある日、爆弾が落ちてきて』 はじめは、ラノベ特有の不思議ちゃんの出てくるドタバタコメディかとばかり思ってたんですが、最後まで読むと切なくて。リリカルという言葉よりも叙情的という表現の方が似合う気がする。 『マルドゥック・スクランブル"-200"』 面白かった!遅ればせながらこれからシリーズを読みます! 『冬至草』 これはSFというより幻想小説。でもこのアンソロジーでは、すこし・ふしぎ、を扱っているとのことで、ならばこれが入るのも頷ける。結局、冬至草とは何か、がはっきりわからないままなのがより余韻がいい感じになったと思います。 他の作品も好きなのはたくさん。『ぼくの、マシン』も『逃げゆく物語の話』も素敵な出会いに満ちた本でした。
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ゼロ年代のSFベスト、時間、奇想編。既読が三編あったので、個人的には既読が一編しかなかった巻の方が楽しめたかな。ダントツに面白かったのは冲方丁「マルドゥック・スクランブル”-200”」。あのかっこよさと虚無感は流石です。次点は乙一「陽だまりの詩」、人類の終わりの世界に残る美しさを...
ゼロ年代のSFベスト、時間、奇想編。既読が三編あったので、個人的には既読が一編しかなかった巻の方が楽しめたかな。ダントツに面白かったのは冲方丁「マルドゥック・スクランブル”-200”」。あのかっこよさと虚無感は流石です。次点は乙一「陽だまりの詩」、人類の終わりの世界に残る美しさをロボットが感じていく様子、そしてラストも見事。また、この本に取り上げられなかった作品の情報や近況が語られているあとがきと概況は、既読本の位置付けの確認とこれから読む本の参考に出来るすばらしい内容でした。
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た…大変だった…orz 読むのキッツイわ~ SFを読むには丸々一冊全部が同じ世界じゃないと僕はついていけないや。 一つの世界観を理解するだけで苦労するのに、それが続々となんて なんか修行みたいな本だった。 暗いし。 こういうSFは僕には無理だわ… もう一冊のは明るいといいなぁ...
た…大変だった…orz 読むのキッツイわ~ SFを読むには丸々一冊全部が同じ世界じゃないと僕はついていけないや。 一つの世界観を理解するだけで苦労するのに、それが続々となんて なんか修行みたいな本だった。 暗いし。 こういうSFは僕には無理だわ… もう一冊のは明るいといいなぁ~ お目当ての沖方さんが読めたから、それで良かったと言えば良かったんだけど。 しかし沖方さん文庫と書き方違う あの読みにくい文体じゃないんだ… マルドック・ヴェロシティだけなのかなぁ?
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今をときめく作家達の短編が読めるゼロ年代日本SFの集大成。 恩田陸や、冲方丁、山本弘等、好きな作家陣や、三崎亜紀等気になっていたけど、手を出していなかった作家、知らなかったけどこの短編で気になった作家等、どこを取っても良い。 (3/20)
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短い話の方が好きかな。前半の寂寥感ある短編が好みでした。どこがSF?と思うような話もチラホラ。(SFの定義ってのがよくわかりませんが)
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「夕飯は七時」恩田陸 「彼女の痕跡展」三崎亜記 「陽だまりの詩」乙一 「ある日、爆弾がおちてきて」古橋秀之 「光の王」森岡浩之 「闇が落ちる前に、もう一度」山本弘 「マルドゥック・スウランブル"-200"」沖方丁 「冬至草」石黒達昌 「延長コード」津原泰水...
「夕飯は七時」恩田陸 「彼女の痕跡展」三崎亜記 「陽だまりの詩」乙一 「ある日、爆弾がおちてきて」古橋秀之 「光の王」森岡浩之 「闇が落ちる前に、もう一度」山本弘 「マルドゥック・スウランブル"-200"」沖方丁 「冬至草」石黒達昌 「延長コード」津原泰水 「第二箱船荘の悲劇」北野勇作 「予め決定されている明日」小林泰三 「逃げゆく物語の噺」牧野修 全部好き、大森望編がわりと合うのかも
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安心の大森ブランド。最近よく買うアンソロジーもの。 恩田陸と乙一は当然に面白い。もはや安牌ですらある。 購入目的の冲方丁はまあまあ。今冲方センセは徳川光圀をネタにした歴史物を連載中だそうな。本格sfが読みたいなぁ。 発見は石黒達昌。一種の伝奇モノだけども、人間の妄執みたいなも...
安心の大森ブランド。最近よく買うアンソロジーもの。 恩田陸と乙一は当然に面白い。もはや安牌ですらある。 購入目的の冲方丁はまあまあ。今冲方センセは徳川光圀をネタにした歴史物を連載中だそうな。本格sfが読みたいなぁ。 発見は石黒達昌。一種の伝奇モノだけども、人間の妄執みたいなものが寒々しくいいかんじ。著作はあまり多くないみたいだけど他のも読んでみたい。
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2011 1/24読了。Amazonで購入。 最近多い、@sakstyleのブログ(http://d.hatena.ne.jp/sakstyle/20101213/p2)を見て買った本。もともとは「マルドゥック・スクランブル"-200"」目当てで買ったのだけど...
2011 1/24読了。Amazonで購入。 最近多い、@sakstyleのブログ(http://d.hatena.ne.jp/sakstyle/20101213/p2)を見て買った本。もともとは「マルドゥック・スクランブル"-200"」目当てで買ったのだけど、他も面白かった。 大森望自身のあとがきにもあるが、ラノベ出身作家がけっこう含まれている、というのが興味深い。 古橋秀之の「ある日、爆弾が落ちてきて」はずっと気になっていて読まずにいたのだが、これを読んで電撃文庫版も買おうかと考えている。 異なる作家の短編(それも刊行済み作品を多く含む)をまとめた本ってあまり読んだ覚えがなかったのだが、色々な作家に出会えるのは有り難い、ということにこの本で気付いた。 たぶん『ぼくの、マシン』も買う。
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日本の2000年以降のSF短編集。 SFらしい短編を読みたい!と思って手に取ると、少し期待外れかもしれません。SFらしいものから、そうでないものまで、多様な12編がおさめられていました。 値段分の読後感はありました。
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