空き家再生ツアー の商品レビュー
エッセイストである著者による初めての小説。 登場人物が少しずつリンクしていく短編集です。本のタイトルにもなっている短編の舞台は尾道かなと思いながら読みました。 昨日読んだ本の著者の群ようこさんにしても、この本の著者の岸本葉子さんにしても、しっかりと自分というものを持ち一人で生きて...
エッセイストである著者による初めての小説。 登場人物が少しずつリンクしていく短編集です。本のタイトルにもなっている短編の舞台は尾道かなと思いながら読みました。 昨日読んだ本の著者の群ようこさんにしても、この本の著者の岸本葉子さんにしても、しっかりと自分というものを持ち一人で生きていく強さを持つ女性というのが作品から感じられて勇気づけられます。もちろん、家族や友人が大切というのは当たり前ですが、やはり一人でも楽しく生きていける人が一番強いのかもしれないと思います。 もう若くないんだ…なんて最近ちょっと考えてしまう女性におすすめです。
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どの話もさらっと読めるのだけど 『明日も歩く』が心に残った。 話がほそくつながっているのもよい。 けど多生の縁だけどこがつながっているのか わかりませんでした。
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初めて読んだ岸本さんの本。 日経ウーマンの妹たちへで、素敵なエッセイストさんやなと思った印象どおり。 さわやかな読後感の小説。 心情が淡々とリアルなかんじです。
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岸本葉子が小説を書いていたのは、まったく知らずにいた。NDC913の棚でこの本をみつけ、え?岸本葉子?小説?と思い、ぱらっと奥付をみると、これが初めての小説だと書いてある。借りてきて、読んでみた。 巻末の表題作は、たぶん尾道と思いつつ読んだ。父が生まれ育った尾道は、私がごく幼...
岸本葉子が小説を書いていたのは、まったく知らずにいた。NDC913の棚でこの本をみつけ、え?岸本葉子?小説?と思い、ぱらっと奥付をみると、これが初めての小説だと書いてある。借りてきて、読んでみた。 巻末の表題作は、たぶん尾道と思いつつ読んだ。父が生まれ育った尾道は、私がごく幼い頃に父の母、私にとっては祖母が亡くなって、何年かにいちど墓参りにいくところ、という場所。父の実家も、もうずっと前に手放されていて、今はどうなっているのか。かすかに、かすかに記憶がある。そう遠くないところに伯母が住み、私自身も広島県内に3年住んでいたことがあるから、それなりに馴染みのある場所。 一つひとつの短編集と思いきや、これが登場人物がゆるく連なる連作短編集なのだった。 岸本葉子といえば、"年上の酒井順子"のような身辺雑記風のものがかつては多かった。そのうち「ひとり」とか「シングル」がどうのこうのという書きものも増えてきて、この小説も登場するのはシングルの女たち。 達者に書くもんやなーと思ったが、ぐぐっと強い印象は残らない感じ(イマドキの小説は、そういうのが多い…自分の記憶のせいもあるのだろうが、あとでタイトルはおぼえていても、何の話やったっけとすっかり忘れてしまう)。 私は、この人ががんになったときに書いた本が、理科の観察レポートみたいで、こういう観察ものを書くとこの人ええなあというのが今も印象に残っている。 (1/22了)
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2011/06/24 最近のエッセイの句読点の多さが合わないのだけど、こちらは心地よい文章のリズム。
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岸本葉子さんの初小説集だとか。てっきり小説も書いていると思ってた。 たぶんものすごく等身大のアラフィフ小説で、飾りのないところが魅力なんだろうけれど、、。なんだか漠たる老後(の不安)が感じられて、読んでいて哀しい気持ちになった。 でも、どの話も岸本葉子さんの優しい人柄が感じられて...
岸本葉子さんの初小説集だとか。てっきり小説も書いていると思ってた。 たぶんものすごく等身大のアラフィフ小説で、飾りのないところが魅力なんだろうけれど、、。なんだか漠たる老後(の不安)が感じられて、読んでいて哀しい気持ちになった。 でも、どの話も岸本葉子さんの優しい人柄が感じられていいんですけど。でも自分が哀しい気持ちになりすぎて、☆3つ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
≪内容覚書≫ アラフィー世代。 おひとりさまで老後を迎えることになりそうな女性たちの話。 関係者がさりげなくつながっている連作のようで連作ではない短編集。 ≪感想≫ 同僚からの誕生日プレゼント。 まだちょっと、共感するには、早い本かな、というのが正直な感想。 現在、アラサーなりたて。 ただ、将来のことを考えさせられる1冊、ではあった。 今は充実していて、ひとりも全然寂しくないけれど、 アラフォー、アラフィーと進むにつれ、寂しくなる日が来るんだろうか。 楽しく、自分が望むままに、歳を取りたい、と思わされた1冊。
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50歳、独身、ひとり暮らしの女性たち。 人生の曲がり角を迎えた彼女たちが、試行錯誤の上見つけ出す今後の生き方を描く連作短編集。 エッセイストである著者初の小説。 これ、連作短編集なのですよね。 だいぶ経ってから気がついた。 アラフォー過ぎてアラフィフの女性達の物語。 この本も...
50歳、独身、ひとり暮らしの女性たち。 人生の曲がり角を迎えた彼女たちが、試行錯誤の上見つけ出す今後の生き方を描く連作短編集。 エッセイストである著者初の小説。 これ、連作短編集なのですよね。 だいぶ経ってから気がついた。 アラフォー過ぎてアラフィフの女性達の物語。 この本もまた、表題作が断トツでよかった。
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ああ、もろ、ど真ん中。やられちまった。同世代の話、ということもあるけど。この筆者のは初めて読んだが、元々エッセイニストで、初小説だということ。えーそうなんだ。とっても気に入ったんだけど。 一番の作品が「分別ざかり」。50代のちっちゃな恋愛もどきの話。『恋愛だってしていい立場になっ...
ああ、もろ、ど真ん中。やられちまった。同世代の話、ということもあるけど。この筆者のは初めて読んだが、元々エッセイニストで、初小説だということ。えーそうなんだ。とっても気に入ったんだけど。 一番の作品が「分別ざかり」。50代のちっちゃな恋愛もどきの話。『恋愛だってしていい立場になって、そのときにたまたまな目に入るところにいたのが・・』というあたりにうなづきまくる。それでいて、『10数える間凭りかからせていただいきたい』という、イマドキの中学生が聞いたら笑っちゃうくらいのお願い。わかるわーー!! 早く、第二作を読みたい。
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瀬戸内の坂道の多い町って尾道なのかな。そこの坂の上の家が自動車一台分ぐらいのお値段だったら、買っちゃうかもしれませんね。景色も良さげだし。この本の雰囲気は、しばらく前に見た映画「マザーウォーター」に似ているように感じます。一歩ひいて見てみると、ゆっくりと暖かい時間が流れているよう...
瀬戸内の坂道の多い町って尾道なのかな。そこの坂の上の家が自動車一台分ぐらいのお値段だったら、買っちゃうかもしれませんね。景色も良さげだし。この本の雰囲気は、しばらく前に見た映画「マザーウォーター」に似ているように感じます。一歩ひいて見てみると、ゆっくりと暖かい時間が流れているようです。
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