心に龍をちりばめて の商品レビュー
「自分には、非の打ち所がない彼がいてくれるのに、最後のその一歩が進めないなにかがある。 何かがひっかかる。 そんなときにどうしても心惹かれてしまう人が現れる。 なぜその人に惹かれるのか、なぜ彼でなければならないのか、自分でもわからない。 自分でもわからないことだけど、...
「自分には、非の打ち所がない彼がいてくれるのに、最後のその一歩が進めないなにかがある。 何かがひっかかる。 そんなときにどうしても心惹かれてしまう人が現れる。 なぜその人に惹かれるのか、なぜ彼でなければならないのか、自分でもわからない。 自分でもわからないことだけど、どうしたいのかははっきりしている。」 ・・・理屈では解決できない、説明できない人の心を描写できている作品。 読んでいて「そういうことだったのか」と自分自身の解決し切れていないものへの答えが探せた気がする。 複雑で、でももしかしたらとても単純なのかもしれない感情がアップダウンする中で、何かが整頓されていくような感じで読み終わることができた。 自分自身の存在に何かを感じている人、どうしようもない運命を背負っている人、みえない何かに縛られている人、この世に生を受けたことに疑義を持つ人、断ち切ることのできない人間関係、血縁関係に縛られている人に何かしらの指南があるような気がします。 単純な恋愛小説ではない、とても重たい課題を突き詰めていく話です。 さすが白石文学。 自分の人生の路頭に迷った時にもう一度読む価値のある本だと思う。 何度も言う。さすが白石文学!
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どういう内容かの前情報を持たないまま、衝動的に購入したけど、おもしろかった。愛の話?いや、ただの恋愛じゃない。人と人とのつながりや、縁や、運命を感じるようなお話だったと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
新潮文庫の100冊に入っていたので読んでみた。 なんか、この作家の作品は、読むたびに「生きる」ってことはしんどいけど、尊いってことなんだなーと感じる。 おすすめです。
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仲間優司という人物がとても魅力的。 主人公ではないけれど、どうか、この人が幸せになるようにと願って読み進めていた。 彼が経験してきたものは普通とはかけ離れた凄まじい世界だけれど、 ドロドロというか、人間の黒い部分が沢山描かれている作品の中で 彼の変わらない真っ直ぐさが素敵。 h...
仲間優司という人物がとても魅力的。 主人公ではないけれど、どうか、この人が幸せになるようにと願って読み進めていた。 彼が経験してきたものは普通とはかけ離れた凄まじい世界だけれど、 ドロドロというか、人間の黒い部分が沢山描かれている作品の中で 彼の変わらない真っ直ぐさが素敵。 happy endingでとても嬉しい
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「何か知らんけど、魂は心の真ん中にドカンとあるんやなくて、心の一粒一粒に入っとると。俺の心にも小さな魂がいっぱい詰まっとった。」 「仏様や神様にはちゃんと掌を合わせないと駄目じゃない」 「俺は神様に顔向けできんことばしすぎとるけん怖かと」 今の自分にぴったりくる本やった。...
「何か知らんけど、魂は心の真ん中にドカンとあるんやなくて、心の一粒一粒に入っとると。俺の心にも小さな魂がいっぱい詰まっとった。」 「仏様や神様にはちゃんと掌を合わせないと駄目じゃない」 「俺は神様に顔向けできんことばしすぎとるけん怖かと」 今の自分にぴったりくる本やった。 いいです。 仲間優司の博多弁がかっこいい。 仲間優司の思いやり、見習いたい。 装丁も好き。 刺激的な内容やのにこんなに穏やかな気持ちになれて、幸せです。
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誰もが振りむくような美貌を持つ、なんていえば 人生さぞかし楽しいことばかりだろうなんて予想するところですが、 そうとばかりも言えないのですね。 抱える悩みは人それぞれ。
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結構感動します。仲間優司の言葉はすごく良いです。白石一文さんの作品は名言が多いですね。しかしこの人の作品に出てくる人物はいつも高学歴・容姿端麗な人で自分とは掛け離れすぎて、すこし悲しくなります…(笑)ああもっと勉強するんだった…って思っちゃいます。
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物語としては面白いよ ぐいぐい引き込まれるのはある でもね 最終的に何が言いたかったんだろうね それが 残らないと あーいい小説だったよ だけで なかなか人に勧められないんだよね それは全てにおいて一緒 最終的にバンッ!! ってのがないと 人から人へ伝染し...
物語としては面白いよ ぐいぐい引き込まれるのはある でもね 最終的に何が言いたかったんだろうね それが 残らないと あーいい小説だったよ だけで なかなか人に勧められないんだよね それは全てにおいて一緒 最終的にバンッ!! ってのがないと 人から人へ伝染しない だから 最終的にバンッ!! を大事にしないといけないと思うんだよね プロセスばかり 途中経過の話ばかりがんばって作ったって 最終的にバンッ!! がないと だめなんだよ 最終的にバンッ!! 作っていきましょ。 べつに 最終的にバンッ!! じゃなくてもいいんだけどねー こういう いい作品なんだけど 最終的にバンッ!! がない作品はレビューが読みたくなるね もうしつこいね でもコピペしてるから 楽なんだ 最後に一回 最終的にバンッ!! あざっしたー
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白石一文さんは、以前にも何冊か読んだことがあります。人間の感情を冷静に論理的に書く不思議な作家さん。大事な場面で、登場人物がいつも長台詞を言っている気がします。 今回は男性二人と女性一人の三角関係。政治家を目指す東大卒エリートと、地元の同級生で元ヤクザの男性との間で、女性が揺れ...
白石一文さんは、以前にも何冊か読んだことがあります。人間の感情を冷静に論理的に書く不思議な作家さん。大事な場面で、登場人物がいつも長台詞を言っている気がします。 今回は男性二人と女性一人の三角関係。政治家を目指す東大卒エリートと、地元の同級生で元ヤクザの男性との間で、女性が揺れ動きます。 背表紙には恋愛を越えた関係を描いたみたいなことが書いてあったけど、そこまでではなかったかな?
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ヤクザの人の話。 ヤクザの人と、その昔の女友達はとっても美人な人。 フィアンセとその家族の食事でブチ切れた。 フィアンセは政治家になりたかった。
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