悪名の棺 の商品レビュー
実はイイ人だったのか。やはりマスコミのいうことを鵜呑みにしてはいけない。 それにしても、子供の頃のCMが忘れられない。
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小さい頃CMでよく目にして、ずっと気になっていた人物。 てっきり実業で身を興した人かとずっと思ってたけど、実は株や先物で今の換算で億単位の財産を築いた、かなり腕利きの相場師だったのはかなり意外。 また三人の息子は妾の子で、かなの辛酸を舐めてきたというのも意外。 この本を読んで、笹...
小さい頃CMでよく目にして、ずっと気になっていた人物。 てっきり実業で身を興した人かとずっと思ってたけど、実は株や先物で今の換算で億単位の財産を築いた、かなり腕利きの相場師だったのはかなり意外。 また三人の息子は妾の子で、かなの辛酸を舐めてきたというのも意外。 この本を読んで、笹川氏をずっと自分の心の中で生き続けるくらいファンになってしまったというのも意外。 読み物として、かなり重みのある一冊だった。
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なんというか、自分に正直でありスケールのでかい人である。白洲次郎、吉田茂といい、この時代の金持ちはでかい人が多い。それにしてもメディアの扱い方は鵜呑みにしないように心がけねばならないと感じる例が最近多いと感じる。
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新聞の広告でタイトルを見た時は、ドロドロした内容を想像したけれど、それはまさに世間のつくった笹川のイメージだった。戦前の右翼活動にしても、実際はそれほど極端でもなかったし、それよりも、ケチっぷりを始めとする笹川氏の信条、遺族会や慈善活動への思い入れ、多くの女性達との関係などが興味...
新聞の広告でタイトルを見た時は、ドロドロした内容を想像したけれど、それはまさに世間のつくった笹川のイメージだった。戦前の右翼活動にしても、実際はそれほど極端でもなかったし、それよりも、ケチっぷりを始めとする笹川氏の信条、遺族会や慈善活動への思い入れ、多くの女性達との関係などが興味深く、読後、素顔は意外とチャーミングなおじいちゃんだったのでは?と思わせられた。
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ステレオ・タイプな見方を切り崩した。その点は素晴らしい。極端な性格であることも、よく描かれている。 彼が世間の批判に対して、馬耳東風のスタンスを取れたことの豊かさ。 ただ、もう少し何か隠されていないか?そんな興味も湧く。
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「戸締まり用心火の用心」のキャッチコピーのCMが一番印象になる笹川氏です。 氏のバックグラウンドを殆ど知らずに、CMを見て育ってきた私でしたが、本作を読んで納得させられる部分gあ非常に大きかった。 船の科学館には大きな日章旗が掲げられていること、東京裁判の事、そして何よりこの国の事を考えておられたのだということ。
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子供の時に、見た意図のわからない「一日一善」とかいっているなんか大物そうなじいさん。という印象。そして、後に知る、日本の黒幕、ファシスト、といろいろな悪評のある大物であるとともに、地元が茨木ということで親近感も覚えて興味のあった人物の話。 ダークな部分も多く書き手によっては、すごく内容のかわりそうな内容だけど、この筆者は笹川良一寄りの内容だなという印象。 どのようにして「日本の黒幕」と言われるくらいになっていったのか知りたかったけど、これでは大正昭和初期に相場で莫大にもうけた財力をテコにということしかわからんかった。 金は莫大にもってたのに、水や紙を異常に倹約してるとか昭和っぽいなとか思った。 人物としては以前興味がある。 ただ、こういう歴史になるには新しすぎて、色々黒い噂もあり、それにお世話になったであろう人がまだまだ存命であると内容もどうしてもぼやけてしまうのだろう。 という意味で本としての評価は★3つで。
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今一気に読んでいます、私の祖父も大正時代に馬族に憧れ16で満州へ赴いたそうです。この祖父も自分の事は何一話さず鬼籍に入りました。 笹川さんと同じで明治の生れ、大陸を歩き回り、戦時中の海軍から終戦後は市会議員を一期やった以外は不明な事ばかりでした。 この祖父の人生をいつか書き記した...
今一気に読んでいます、私の祖父も大正時代に馬族に憧れ16で満州へ赴いたそうです。この祖父も自分の事は何一話さず鬼籍に入りました。 笹川さんと同じで明治の生れ、大陸を歩き回り、戦時中の海軍から終戦後は市会議員を一期やった以外は不明な事ばかりでした。 この祖父の人生をいつか書き記したい、そう思いながら読みはじめています。
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我が世代にとっては、♪戸締り用心火の用心の歌とともに「一日一膳」を唱える日本船舶振興会のじいさんである。右翼、ドン、フィクサー、A級戦犯、胴元。常にそうした言葉がまとわりつくから、表は慈善事業家ながら裏は日本の黒幕であろうと思ってきた。ところが、元より裕福な家庭に育ち、カネは貯め...
我が世代にとっては、♪戸締り用心火の用心の歌とともに「一日一膳」を唱える日本船舶振興会のじいさんである。右翼、ドン、フィクサー、A級戦犯、胴元。常にそうした言葉がまとわりつくから、表は慈善事業家ながら裏は日本の黒幕であろうと思ってきた。ところが、元より裕福な家庭に育ち、カネは貯めずに惜しげもなく人のために使う。厳しい母のしつけを守り、日常生活は過ぎるほどの倹約で、粗食だし風呂の水は半分しか溜めない。他人に裏切られようとも、よくもそこまで堪えられるなと呆れるほど恨みを表さない。
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凄まじい人生‼この言葉に尽きる。 明治から昭和の時代の豪傑は、男としての魅力がたっぷり漂う。 大胆かつ、まめさを兼ね備えている。 人生にひとつ筋の通った男の生き様は、感動を覚えた。
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