悪名の棺 の商品レビュー
労作には違いないが… 競艇の創造主、裏社会のフィクサー、A級戦犯、慈善活動家など様々な肩書を持つ笹川良一。本書では主に巣鴨日記と晩年に入れ込んだ女性について語っている。著者は旧来の黒幕としての笹川評は見当違いと断じ、笹川良一の実像に迫ろうとしているのだが、本書に書く笹川像は母性を...
労作には違いないが… 競艇の創造主、裏社会のフィクサー、A級戦犯、慈善活動家など様々な肩書を持つ笹川良一。本書では主に巣鴨日記と晩年に入れ込んだ女性について語っている。著者は旧来の黒幕としての笹川評は見当違いと断じ、笹川良一の実像に迫ろうとしているのだが、本書に書く笹川像は母性を追い求める子供っぽさや篤志家、投資家など様々な面が散らかってしまい結局まとめきれていない印象。笹川の多様な人間性を知るうえでは幼少時代は重要と思しいのだが厳格な父親と寺に放り込まれるエピソード紹介にとどまり分析が出来ていない。また博打嫌いながら競艇という仕組みを構築したエピソードは妙にアッサリ。その結果、著者が丹念に調べ上げた巣鴨プリズン時代と、晩年の森本博子との関係だけが異様なリアリティを持って浮き上がる怪作に仕上がっている。 どっちにせよ、笹川良一について前提知識や世間の評価がある程度頭に無いと読みづらい。佐藤清三郎や山岡荘八の本を読んでからのほうが良さそう。
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笹川良一と言う人間を私はこの本に書いてある通りの、マスコミで文化人と言う人が言っていた言葉を丸呑みして頭の中に入っていた。実際には、情に厚く私財をなげうって、不幸な人に援助をしていたと、初めて知った。この本で残念なのは、その私財をどのように作り上げたかと言うところをもう少し具体的...
笹川良一と言う人間を私はこの本に書いてある通りの、マスコミで文化人と言う人が言っていた言葉を丸呑みして頭の中に入っていた。実際には、情に厚く私財をなげうって、不幸な人に援助をしていたと、初めて知った。この本で残念なのは、その私財をどのように作り上げたかと言うところをもう少し具体的に書いて欲しかった。そうでないとその私財そのものが黒い私財であるかもしれないと言う疑念がどうしても消えない。人が良いと言う事は充分理解できたが、その原資となるものがどうやってひねり出されたのかが理解できない。本当は星4であるがそれがあるので星さんにする。
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女好きはわかった。 女への手紙を延々と読まされてまいる。どこから金を持ってきてどこにやったのか?肝腎なことが抜けている。出版する意味があるのか?
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実はイイ人だったのか。やはりマスコミのいうことを鵜呑みにしてはいけない。 それにしても、子供の頃のCMが忘れられない。
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小さい頃CMでよく目にして、ずっと気になっていた人物。 てっきり実業で身を興した人かとずっと思ってたけど、実は株や先物で今の換算で億単位の財産を築いた、かなり腕利きの相場師だったのはかなり意外。 また三人の息子は妾の子で、かなの辛酸を舐めてきたというのも意外。 この本を読んで、笹...
小さい頃CMでよく目にして、ずっと気になっていた人物。 てっきり実業で身を興した人かとずっと思ってたけど、実は株や先物で今の換算で億単位の財産を築いた、かなり腕利きの相場師だったのはかなり意外。 また三人の息子は妾の子で、かなの辛酸を舐めてきたというのも意外。 この本を読んで、笹川氏をずっと自分の心の中で生き続けるくらいファンになってしまったというのも意外。 読み物として、かなり重みのある一冊だった。
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なんというか、自分に正直でありスケールのでかい人である。白洲次郎、吉田茂といい、この時代の金持ちはでかい人が多い。それにしてもメディアの扱い方は鵜呑みにしないように心がけねばならないと感じる例が最近多いと感じる。
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新聞の広告でタイトルを見た時は、ドロドロした内容を想像したけれど、それはまさに世間のつくった笹川のイメージだった。戦前の右翼活動にしても、実際はそれほど極端でもなかったし、それよりも、ケチっぷりを始めとする笹川氏の信条、遺族会や慈善活動への思い入れ、多くの女性達との関係などが興味...
新聞の広告でタイトルを見た時は、ドロドロした内容を想像したけれど、それはまさに世間のつくった笹川のイメージだった。戦前の右翼活動にしても、実際はそれほど極端でもなかったし、それよりも、ケチっぷりを始めとする笹川氏の信条、遺族会や慈善活動への思い入れ、多くの女性達との関係などが興味深く、読後、素顔は意外とチャーミングなおじいちゃんだったのでは?と思わせられた。
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ステレオ・タイプな見方を切り崩した。その点は素晴らしい。極端な性格であることも、よく描かれている。 彼が世間の批判に対して、馬耳東風のスタンスを取れたことの豊かさ。 ただ、もう少し何か隠されていないか?そんな興味も湧く。
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「戸締まり用心火の用心」のキャッチコピーのCMが一番印象になる笹川氏です。 氏のバックグラウンドを殆ど知らずに、CMを見て育ってきた私でしたが、本作を読んで納得させられる部分gあ非常に大きかった。 船の科学館には大きな日章旗が掲げられていること、東京裁判の事、そして何よりこの国の事を考えておられたのだということ。
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子供の時に、見た意図のわからない「一日一善」とかいっているなんか大物そうなじいさん。という印象。そして、後に知る、日本の黒幕、ファシスト、といろいろな悪評のある大物であるとともに、地元が茨木ということで親近感も覚えて興味のあった人物の話。 ダークな部分も多く書き手によっては、すごく内容のかわりそうな内容だけど、この筆者は笹川良一寄りの内容だなという印象。 どのようにして「日本の黒幕」と言われるくらいになっていったのか知りたかったけど、これでは大正昭和初期に相場で莫大にもうけた財力をテコにということしかわからんかった。 金は莫大にもってたのに、水や紙を異常に倹約してるとか昭和っぽいなとか思った。 人物としては以前興味がある。 ただ、こういう歴史になるには新しすぎて、色々黒い噂もあり、それにお世話になったであろう人がまだまだ存命であると内容もどうしてもぼやけてしまうのだろう。 という意味で本としての評価は★3つで。
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