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の商品レビュー

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2024/03/24

(図書館本) 音にまつわるはなし 幸田文…台所のおと 気の難しい料理人(男)が床にふせ 聞こえてくる妻の台所の音にいろいろと思い馳せてるみたいなやつ。 料理人目線が中心。 時代もあるのか…ちょっと上から目線が 気に障る(笑) 音はタイトル通り 川口松太郎…深川の鈴 さくさくと...

(図書館本) 音にまつわるはなし 幸田文…台所のおと 気の難しい料理人(男)が床にふせ 聞こえてくる妻の台所の音にいろいろと思い馳せてるみたいなやつ。 料理人目線が中心。 時代もあるのか…ちょっと上から目線が 気に障る(笑) 音はタイトル通り 川口松太郎…深川の鈴 さくさくと読みやすい。 ちょっと艶やか場面あり。 主人公信吉の師匠の円玉…に おいおい、って突っ込みたくなった。 お糸さんが気丈で強い… 音は鈴の音 高浜虚子…斑鳩物語 京都奈良に仕事にきた?男の話。 宿で出会った機織りをする女の子を気になり… なんか、よくわからなかった。 旅エッセイみたいな感じ? 音は機織り機(筬) 一番読みやすかったのは深川の鈴

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2022/05/29

テーマがもう一つピンとこないときもあるが、本書のテーマ「音」は3編ともにうまくはまっている。高浜虚子の斑鳩物語は機織りの音(と抑揚まで再現される大和言葉も)、幸田文と川口松太郎は題名のごとくそれぞれ台所と鈴の音がそれぞれ作品の鍵となっている。

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2021/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『音だけを頼りに一挙手一投足を想像する愉しみ』 普段、何気なく聞こえてくる音。いつも同じように聞こえるように感じても、実際には、音をたてる人の感情や状況で微妙に変わる。そんな音の精細さと、人の気持の揺れ動きを描写した3作品。『台所の音』がお気に入り!

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2020/12/08

幸田文「台所のおと」 川口松太郎「深川の鈴」 高浜虚子「斑鳩物語」 どれも音にまつわる、美しく哀しい作品。 静かにひっそりと、丁寧で美しい音を立てることが 日常にあった時代。 どの作品も読後、それぞれの音が耳をすませば 聴こえてくるような余韻が残った。

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2020/08/15

どの短編も、音が聞こえてくるとしか言いようがない、見事な三作品。静かな部屋で、本から聞こえてくる音に耳をすませたくなる。

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2020/07/31

裏表紙に「何気ない暮らしの音が優しく響く三篇」とあったが、本当にその通りで、読んでいてほのぼのした。(こちらを読む前に読んだ、同じ百年文庫の『白』は真剣で重い内容の作品がおさめられていたので、余計そう感じたかもしれない。) 最初の、幸田文『台所のおと』がすごく良かった。 病気で...

裏表紙に「何気ない暮らしの音が優しく響く三篇」とあったが、本当にその通りで、読んでいてほのぼのした。(こちらを読む前に読んだ、同じ百年文庫の『白』は真剣で重い内容の作品がおさめられていたので、余計そう感じたかもしれない。) 最初の、幸田文『台所のおと』がすごく良かった。 病気で床についている料理人の佐吉が、布団の中から、妻の立てる台所の音を聞く。 音だけで、こんなに色々なことが分かるなんて…。妻のあきさんが台所で立てる音の描写を読んでいると、自分も音に注意しながら丁寧に料理したいような気分になった。 音の描写から、あきさんの台所仕事ぶりだけではなくて、それを布団の中から聞いている佐吉さんの妻に対する優しい愛しみに満ちた眼差しみたいなものも一緒に感じられる。素敵な話だった。

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2021/03/18

実に、音が鍵になっているお話ばかりだった。 「台所のおと」 特にこの作品は、音の細やかさが際立っていた。 全体を通して、音がこの作品を包み込み、あふれ出し、行間から聞こえてきた。その音のたたずまいまで、ありありと感じることができた。 作者は、なんと繊細な感覚の持ち主なのだろう。...

実に、音が鍵になっているお話ばかりだった。 「台所のおと」 特にこの作品は、音の細やかさが際立っていた。 全体を通して、音がこの作品を包み込み、あふれ出し、行間から聞こえてきた。その音のたたずまいまで、ありありと感じることができた。 作者は、なんと繊細な感覚の持ち主なのだろう。 丁寧に生きてきた作者の人となりが、見てもないのにはっきりとわかる。 素晴らしい小説だ。 さすがだ。 「深川の鈴」 江戸っ子とはこんなに粋なんだな、と、感心した。 お糸のさばさばして、真っ直ぐで、すっきりした強さは、読んでいて心地よかった。 夜にお母ちゃんにそばにいてほしかった子どもたちは、ちょっと不憫だったけれど。 「斑鳩物語」 実に田舎らしい、そんな風景にあふれていた。 窓から見える景色も、塔のなかのほこりっぽさも、 話す声も、夜の音も。 通りすがりの旅人が、そこの生活に触れる、その感覚が伝わってきた。

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2018/11/05

『台所のおと』幸田文 なるほど、こういうのを書く人なんですね。なんとも繊細な感覚。こまかいところに目が行きとどきすぎて窮屈な感じもするけれど。たしかに揚げ物の音は雨にも聞こえる。 『深川の鈴』川口松太郎 作者自身、講釈師の家に住み込んでいたので自伝的な色合い。芸道ものを書いてい...

『台所のおと』幸田文 なるほど、こういうのを書く人なんですね。なんとも繊細な感覚。こまかいところに目が行きとどきすぎて窮屈な感じもするけれど。たしかに揚げ物の音は雨にも聞こえる。 『深川の鈴』川口松太郎 作者自身、講釈師の家に住み込んでいたので自伝的な色合い。芸道ものを書いていたそうで、やはり人物の口調がよい。お糸さんが眼前にいるような気がする。鈴のエピソードも、なんだか潔癖過ぎない女の情感という感じで面白い。 『斑鳩物語』高浜虚子 小説も書いていたのですな。なんだか『伊豆の踊り子』を思い出す。こちらは夜に響く機の音。 「音」ネタで3本見事にそろった。

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2018/07/24

三人の小説家の短編集。音に関係する小説。幸田文の「台所の音」しみじみ心に残る優しい小説だ。なるほど日本文学とはこんなものなのかと思い知らされる文体だ。料理人佐吉の目を通して三人の妻の話だが、最初は三人目の妻視点。以降は佐吉視点。小説を書いている人にとっては描写力のお手本になる本だ...

三人の小説家の短編集。音に関係する小説。幸田文の「台所の音」しみじみ心に残る優しい小説だ。なるほど日本文学とはこんなものなのかと思い知らされる文体だ。料理人佐吉の目を通して三人の妻の話だが、最初は三人目の妻視点。以降は佐吉視点。小説を書いている人にとっては描写力のお手本になる本だ。今読んでも文体に関しては古臭さをまったく感じない。読んだことがなかっただけに驚いた。 川口松太郎の「深川の鈴」心に清と染みる小説だ。男女の仲を通し時代を世界観を照らし、読み手の心に大きな哀れの石を落としていく。重すぎてどかせない。しばらく哀れの石の下で物語の余韻に浸るしかない。書き手目線で見ればもう、上手いしか言いようがない。高浜虚子「斑鳩(いかるが)物語」確かに自然描写がうまい。当時もてはやされた文体なんだろう。幸田露伴の文体は好きだが、虚子のこの小説はさすがに古臭さを感じる。三篇中一番響かなかった作品だ。文学は描写、特に自然をありのまま描写することに重きを置いていた時代の作品から何かを得ようとするなら、やはり幸田文の作品か。斑鳩物語も面白いが、何度も言うが現代ではやはり古さを感じる。この古さが何なのか、それがわかればいいのだが漠然として掴むことが出来ない。どちらにしても三篇、全てが書き手にとっては意味ある作品だ。川口松太郎談「大衆小説は描写じゃない。筋であり、物語である」

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2014/11/05

深川的铃是真话?我不知道、不过、好。屢数屡々(often?),凭凭(lean)。日本语和中文同意。但是,悯悯(中文)=不悯(日文)。

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