リスクに背を向ける日本人 の商品レビュー
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題名を見て今働いている職場がまさに、と思い読みました。 一人個人の行動や言動を変えたところで社会全体が欧米みたいな価値観や法制度に変わらない限りどうすることもできないという結論。ま、そうだよね。 ただ今の日本人の行動についてアメリカと比較しながら分析されていたのは面白かった。 以下、考えさせられた点 ・10年前と今の日本まだ特に変わってないんだな ・アメリカでは結婚しないor独身でも中国人の養子を授かるケースが珍しくない→海外ドラマで学校に中国人が出てくるのはその影響なのかー? ・メアリーさん毒舌
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日本人とアメリカ人の学者同士の対談。 日本人は他の外国人と比べて、何がどうか、というもの。 特性として、多数の日本人は組織の中ではなるべく目立たないように するのが賢いと感じている。 転職にしろ結婚にしろ、一度失敗すると再チャレンジが 欧米に比べて難しいよううだ。 だからと言って...
日本人とアメリカ人の学者同士の対談。 日本人は他の外国人と比べて、何がどうか、というもの。 特性として、多数の日本人は組織の中ではなるべく目立たないように するのが賢いと感じている。 転職にしろ結婚にしろ、一度失敗すると再チャレンジが 欧米に比べて難しいよううだ。 だからと言って、日本人が欧米人のまねをすればよいという ことではない、と著者は言いたいようだ。
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対談形式でとっつきやすいんだけど、話題も言葉もついていくのは大変。 実際対談を聞いていたとして、おもしろいけど、理解するのに時間がかかりそうな感じ。 アメリカでは、 就職試験でプライベートな質問をしない。 シングルマザーであることで不利に扱われたり、差別されると法律違反で訴え...
対談形式でとっつきやすいんだけど、話題も言葉もついていくのは大変。 実際対談を聞いていたとして、おもしろいけど、理解するのに時間がかかりそうな感じ。 アメリカでは、 就職試験でプライベートな質問をしない。 シングルマザーであることで不利に扱われたり、差別されると法律違反で訴えられる。 それと仕事の生産性は関係ない。 今まで聞かれたことあるけど、違う国では違法なのかー。 聞かれるのも、今後休む可能性があるとか、会社の人には必要な情報と思ってたけど、個人の資質には確かに関係ない。 いつ病気するか、事故に遭う予定なんてたてられないし。 聞かなくていいってことは、 育児介護面でのフォロー出来るって事なんだろう。 会社にか地域にかはわからないけど、 日本みたいに仕事は決まったけど、子供を預けられないから仕事が出来ないというのはなさそう。 子育てのコストにも同じように感じる。 男性の育児休暇だったり、家庭での家事の負担率だったり。 日本で女性が出産や結婚と共に退職が多いのは、給料格差もありそう。女が家に居るべきなんて古い考えが残ってるとは思いたくない。 比較的所得水準の高い国で、極端な出生率低下のある国とない国の違いのひとつは、家族や性別役割について柔軟な考え方かどうか。 男性が家事に多くの時間を使う国の方が出生率が高い。 考えちゃうよねー。 女だけで子供は出来ない。(お金があれば別) 男と同じだけ働いて、家のことをして、子供のことをするなんて無理でしょ。 学生が勉強しないのはした後の成功とか、やりがいが目に見えるものがないんじゃないかなぁ。 働いて高所得を得られるのはほんの一部で、こうなりたいっていうお手本に欠けるのかなぁとか。
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いい本を読むと誰かに勧めたくなる。いつもはだいたい特定の誰かに勧めたくなるのだが、この本は珍しく色々な人々に勧めたくなった。面白い。 リスクに背を向ける日本人というタイトルだが、アメリカ人との共著で二カ国の比較が多い。アメリカの失敗や過ちを犯した時の再チャレンジのしやすさが挑戦へのリスクが少なくなっているという事を言いたいのだと思う。 同著内のマグリブ商人のエージェント問題解決法(仲間内でしか商売せず、悪徳商売をした人間を仲間はずれにする、仲間はずれになる儲けが減るのでそのようなリスクを犯す可能性が下がる)、日本の株仲間といったシステムはマイクロファイナンスの方法論に酷似しているし、”情けは人のためならず”及び"What goes around comes around"といえる”間接互恵性”の論理(何故人は利他的な活動をするのか>良い評判を得ると結果的に特をするが、悪い評判を一度得ると回復が難しい)などは、Amazonが"口コミ効果”で上手くいった要因の一つだなと思うと、著者達の専門である社会心理学というはもっともっと色々なものに活用できるのではないかと思った。面白い。
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日本人のリスクへの捉え方がわかる本 行動しろという最後の言葉が日本人へ重い 日本人がなぜ、行動しないのかリスクを恐れるのかを環境的・心境的に解説している
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プロモーション志向とプリベンション志向という切り口で欧米人と日本人を比較するところがとても面白かった。 社会がそうだから仕方がないっていうのもあるかもしれないけど、じゃあ、何がどうなのだろう。仕方がないと思っていることはなんだろう。 それが少しだけわかった気がする。 ここがヘ...
プロモーション志向とプリベンション志向という切り口で欧米人と日本人を比較するところがとても面白かった。 社会がそうだから仕方がないっていうのもあるかもしれないけど、じゃあ、何がどうなのだろう。仕方がないと思っていることはなんだろう。 それが少しだけわかった気がする。 ここがヘンだよ日本。といったとこよでしょうかね。
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年末にまとめ買いして積んであった山から。 リスクテイキングについて気になって購入した記憶があるが、日本の社会構造について書かれた本で、個人的には期待外れ。 お二人の日米での生活からの、日米文化論的な側面も。 ストロングタイズ・ウィークタイズの話が一番印象に残った。 総じて納得は...
年末にまとめ買いして積んであった山から。 リスクテイキングについて気になって購入した記憶があるが、日本の社会構造について書かれた本で、個人的には期待外れ。 お二人の日米での生活からの、日米文化論的な側面も。 ストロングタイズ・ウィークタイズの話が一番印象に残った。 総じて納得はできるが、対談形式で分かり易い分、内容が薄くなっている感じ。読み物としては面白かった。
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日本にはセカンドチャンスがない、ということは 私も就職活動を通して感じていました。 新卒で、いい企業に入らないといけない。 正社員にならないと満足な生活が得られなくなる。 新卒で就職活動に失敗すると後がない・・・。 このような雰囲気というか、世間の風みたいなのを 感じました。 そ...
日本にはセカンドチャンスがない、ということは 私も就職活動を通して感じていました。 新卒で、いい企業に入らないといけない。 正社員にならないと満足な生活が得られなくなる。 新卒で就職活動に失敗すると後がない・・・。 このような雰囲気というか、世間の風みたいなのを 感じました。 そして就職した会社でずっと定年まで働き続ける・・・ これらは多分、一面では正しいのかなぁと思います。 この本で「次のチャンスがある」という希望が用意されていること、 期待が持てることも大切だと、教えられました。
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信頼、安心などを切り口に、なぜ日本人がリスクに背を向けるかを議論。労働市場、いじめなどの日本の社会問題すべては、心の持ちようではなく、構造の問題であることを解く。
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○リスクに背を向ける日本人 日本人と日本社会 新しい世界や価値観が生まれ出しているが、一世代前の層が理解していないし、そういう制度がないため、結局リスクの少ない前のシステムに戻ってしまっている。 ⇒セカンドチャンスのある社会つくりの必要性 1.他人の目や決まり、ルールによる実...
○リスクに背を向ける日本人 日本人と日本社会 新しい世界や価値観が生まれ出しているが、一世代前の層が理解していないし、そういう制度がないため、結局リスクの少ない前のシステムに戻ってしまっている。 ⇒セカンドチャンスのある社会つくりの必要性 1.他人の目や決まり、ルールによる実際の縛りによる影響とそれを意識する自分自身 2.恥の文化 ⇒トライアル&エラーができない ※コミュニケーション ⇒近しい人との間に集中しやすい そのために新しい情報などがはいってこないし、限度がある。 密な関係のみを好む。 ※コミュニケーションとはあくまで自分の意思を相手に言葉で伝えるということ。 ※思考の上向き下向き プロモーション思考 アメリカ プラスの積み重ね ブリベンション思考 日本 マイナスで損なうところに意識が向いている ※選択の場面において 日本人⇒デフォルト戦略 どうしていいのかわからない時、詳しくない時などでは、1番無難なやり方を選ぶ。 その割合が多い。 デフォルト戦略ばかりしている人は割合的に幸せを感じにくい。 ※デフォルト戦略の背景 ⇒日本の株仲間やマグリブの商人連合が背景 ⇒会員制にして、安全性や信頼性の高い人との商売ができるようにする保証 ⇒評判が重視される⇒周りの目を気にする⇒自動的に監視社会へ ⇒ある種のプリベンション思考⇒日本の会社の信頼性の高さはここ。 司法制度と各国の集団的な秩序形成の関係 西洋⇒ローマ法が大元。 古代ローマ帝国はアジアなどとも貿易をしていたため、文化などの違う他国とのやりとりで通用するようにやっていた。 ※関節互恵性 1小さな集団の中 2社会対集団 これの場合、自分の協力行動による自分に対しての利益がかえってくるかどうかという点が不確実、かつ実感がないということが問題 お互いに協力し合う、自分が協力することで、相手にとっての自分の評判があがり、相手も協力する。結果的には自分のメリットにぬる。 合理的な人はこういう行動をする。しかし、この関係性に関しては長期的な関係の保証が必要。 ※自己効力 自分が出すシグナルの効力をよくわかっている人で、かつ自分の利益を冷静に考えられる合理的な人間は他人の目がなくで協力的な行動をする。 日本人は他人の目があるところでは協調性は非常に高まるが、周りの目がなくなるとぎゃくにアメリカ人よりも協力しなくなる。 ※セーフティネット アメリカはマーケットが担っており、日本は政府が担っている。 アメリカの場合、セカンドチャンス、サードチャンスがあるということがセーフティネット。 ※日本の生産性 国際競争にさらされている分野の生産性は極めて高いが、逆の分野に関しては著しく低く、かつ政府の保護が必要だという認識ぐあり、実際政府の保護が入る。 ⇒TPPの農業問題とつながっている。 ※ウィークタイズとストロングタイズ ウィークタイズのアメリカの付き合い方は、責任を持たないということ。日本人のストロングタイズは安心を求めた結果であり、かつ過度に責任を感じやすい。 アメリカがウィークタイズで、マーケットがセーフティネットとして働ける理由であるのは、みんなが責任をとらず、紹介をしても本人次第であると相互に理解しているから。
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