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決闘 ネット「光の道」革命 の商品レビュー

3.9

24件のお客様レビュー

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2010/10/28

孫正義さんと佐々木俊尚さんの論争を、孫さん自ら巌流島の宮本武蔵と佐々木小次郎に擬えらえているけど、「アントニオ猪木vsタイガー•ジェット•シン」の方が近いかも…決して貶すつもりでは無く、一流のエンターテイメントとして楽しめるという意味で。佐々木さんの悪役振りが見事に孫さんを引き立...

孫正義さんと佐々木俊尚さんの論争を、孫さん自ら巌流島の宮本武蔵と佐々木小次郎に擬えらえているけど、「アントニオ猪木vsタイガー•ジェット•シン」の方が近いかも…決して貶すつもりでは無く、一流のエンターテイメントとして楽しめるという意味で。佐々木さんの悪役振りが見事に孫さんを引き立て、最後に感動します。 帯の裏にあるように、「光の道」に関する孫さんの発言は、立場上、やもすると自社の利益のためだけと思われがちですが、佐々木さんが悪役になってその意見を攻撃することで、逆に孫さんの本気さ、真意が一層明確になってきます。 「日本の未来を良くしたい!」というお二人の思いだして伝わる本です。

Posted byブクログ

2012/02/12

「光の道」と孫さんの主張がよくわかった。賛同するかどうかはまた別の話として、孫正義という人のエネルギーはすごい。こういう点は素直に見習いたいと思った。

Posted byブクログ

2010/10/21

「光の道」構想を支持した孫さんに、ジャーナリスト佐々木氏が異論を唱えたことに端を発した対談本。対談のきっかけがTwitterなら、対談の模様はUstreamで放送されるという、まさにソーシャルメディア時代ならではの出来事は記憶に新しい。 対談は、タイトルにもあるように”巌流島対...

「光の道」構想を支持した孫さんに、ジャーナリスト佐々木氏が異論を唱えたことに端を発した対談本。対談のきっかけがTwitterなら、対談の模様はUstreamで放送されるという、まさにソーシャルメディア時代ならではの出来事は記憶に新しい。 対談は、タイトルにもあるように”巌流島対決”になぞらえて行われた。論点はインフラが先か、アプリが先か。 インフラ先行を唱える孫氏の言葉は、さすがに実業を行っているだけあり非常に説得力がある。そして、それを知りながらヒールに徹する佐々木氏もこれまたお見事。特に一章で、孫さんが、教育や医療という公共的な使い道を提示しながらインフラ先行論を主張するのに対し、佐々木氏がプラットフォーム重視という第三の道による切り返しで議論を進めるあたりは、非常に見どころがある。注目すべきはビジョナリーとしての孫氏の純粋さだ。その純粋さと正義感ゆえに、与党的なビジョンをたてさせ、野党的にアプローチに奔走させる。 しかし、二章以降、様相は一変する。戦っていながらも、どこかでお互いを「敵の敵は味方」と思いながら、議論している雰囲気が凄く伝わってくる。これは、憂国の士による興業なのだ。そもそも、インフラが先か、アプリが先か、二者択一である必要はない。二人の狙いは、話題化を図り、議論を巻き起こすこと。 二人の熱き想いを無駄にしないためには、われわれ国民が議論に耳を傾け、問題意識を持つこと、まずはそこからスタートだ。

Posted byブクログ

2010/10/12

                              ┃ ┃ ■アートとは、「世界という素材から未知の<驚き>を切り  ┃ ┃  取ってくる営みである」という。             ┃ ┃                              ┃ ┃ ■ビジネスも、...

                              ┃ ┃ ■アートとは、「世界という素材から未知の<驚き>を切り  ┃ ┃  取ってくる営みである」という。             ┃ ┃                              ┃ ┃ ■ビジネスも、「世界という素材から未知の<価値>を切り  ┃ ┃  取ってくる営み」、すなわち、アートではないか。     ┃ ┃                              ┃ ┃ ■価値を無理矢理ひねり出すのではなく、アート性を高めようと┃ ┃  興じているうちに、結果として美しいビジネスが描けるので ┃ ┃  はなかろうか。    本書「決闘ネット「光の道」革命」は、今年五月に行われた「光の道」対談、いや対決を書籍化したもの。 『決闘 ネット「光の道」革命』(孫 正義・著?,?佐々木 俊尚・著) | 文春新書 ほか | 書籍情報 | 文藝春秋 2015年をめどに民主党が推し進める「光の道」構想。日本の全世帯に光ケーブルを敷く計画をめぐり、「国費ゼロで引ける」と豪語するソフトバンク社長の孫氏に、ITジャーナリストの佐々木氏が全面反論。すかさず孫氏がツイッターで果し状をつきつけ、実現した“巌流島”対決。既存メディアの外側に膨らみつづけるITは社会をどう変え、我々をどこへ連れて行くのか? 白熱の議論をお楽しみください。(HY) この議論を「対決」として見た場合、「勝者」はあまりに明らかである。孫正義の圧勝。資料の質量、「勝利」に対する熱意…率直に言って勝負にすらなっていない。 しかしよく考えてみよう。孫正義が「勝つべき」相手は誰なのかを。 佐々木俊尚ではないことは、明らかだ。 それを考えた時、この「勝負」を巌流島にたとえたのは実に筋が悪いと言わざるを得ない。宮本武蔵というのは、戦闘で負け知らずではあっても、戦争で勝ち知らずであったのだから。これほど有名で、かつ日本の歴史をこれほど左右しなかった人というのもまれではあるまいか。 それでは、孫が勝つべき本当の相手の実情を見ると、腰が砕けそうになる。 本書には実に多くの図表が登場するが、その中で最も私の目をひいたのが、こちらである。 孫は実に孫らしく、この図表をポジティブにとらえている。 NTTの労働人口を見ると、50歳から60歳までの層が明らかにだぶついていますが(右図参照)、このベテランの人たちは若いときにメタル線をいっぱい電柱に弾いて来たんです。そのノウハウと経験値をもった定年間際の労働パワーがふたたび脚光を浴びて、これから5年間に光を一気に引きに行くならば、ものすごく忙しくなります。 しかし肝心の彼らが、この図をそう捉えるだろうか? なんとか年金が貰えるまで穏便にすごせないかというのが本音ではないのだろうか? 宮本武蔵というのは、生まれる時代を少し間違えた人でもある。彼の剣術が上がれば上がるほど、時代は彼の剣術を必要としなくなっていったのだから。 私自身は、まだ「戦国時代」が終わるのは早すぎると考えている。その一方で、私の住む首都圏ではすでに「戦国時代」は終わってしまったことも実感している。マンション一棟まるごとGbE、各住戸100Mbpsという現在の住環境を得たのは5年前。都内にあってはこれは別に特別な環境でもなんでもない。すでに光の道が縦横に走っている都会、まだまだこれからの地方の温度差はむしろ10年前より大きくなっているのではないか? だから、本書を必要としているのは、佐々木や私のような「都会ネズミ」ではなく、まだ光の道が通っていない「田舎」の「ネズミたち」なのである。「光の道よこせ」という声は、辺境から上がらなければならない。 道路やダムよりは、筋がいいと思うのだが。

Posted byブクログ