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巨龍に挑む の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2019/01/19

イトーヨカードーの中国進出の歴史を困難な事態やうまくいったことなど振り返りながら語られている。決してそこから格好よさを感じなかったのは、本当に厳しいミッションだったからだと思う。 中国という日本とは異なるマーケットで今までの成功体験は通用しない。固定観念に捉われずに日々仮説、実...

イトーヨカードーの中国進出の歴史を困難な事態やうまくいったことなど振り返りながら語られている。決してそこから格好よさを感じなかったのは、本当に厳しいミッションだったからだと思う。 中国という日本とは異なるマーケットで今までの成功体験は通用しない。固定観念に捉われずに日々仮説、実行、検証のプロセスを回しながら売り上げ目標を何とか達成しようとする。寝食を忘れて仕事に取り組む姿は悲壮感を感じる。 人材の育成というのはどこに行っても重要な課題ではあるが、人材の流動性の高い中国ではなおさらそう。より高額な給料を他社から提示されたらそちらになびいてしまう。お金だけでなく人を引き付けるためには、仕事のやりがいであったり、組織への忠誠ということになる。これはどこでも同じだ。日本ではそれほど深刻に取られないかもしれないが、グローバル市場では共通課題になっている。ここに対する自分のアプローチは確立していなくてはならない。

Posted byブクログ

2013/02/10
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※このレビューにはネタバレを含みます

イトーヨーカ堂の中国進出~2010年までの軌跡を追う、迫真のルポルタージュ。 社内の人間が書いたのではないかと思わせるような、生々しいエピソードに満ち、 中国ビジネス(特に現地社員の扱い)の難しさを垣間見ることができる内容。 特に印象的な論点は以下の3点。 ①日本のプロ(≒日本のビジネスモデル)が現地で通用しない 日本のビジネスモデル(自社から取引先までを含む)が高度に組織化される中、 日本のプロはそのモデルにある種「過剰適応」している部分があり、 中国という異なるフィールドでは、必ずしもその能力を発揮できた訳ではない。 最終的には、自社のビジネスモデルの本質にまで遡り、その本質に、 中国仕様の枝葉を整備し、解を見つけるのは、流石イトーヨーカ堂社員といった印象。 ・POSシステム 現地:1元の靴下なら、色が違ってもサイズが異なっても同じ商品コード 当初:単品管理ができなければイトーヨーカ堂のビジネスができない 解答:POSはビジネスの手段、まずは売上が管理できれば良し    (取引先まで含めてバーコードによる単品管理が浸透するのに2年) ②中国事業の成功要因は「日本人が頑張ったが一番」 日本人スタッフは、単なるサラリーマンという意識がない。 ゼロから会社作りに関わっているという参画意識、経営意識があった。 そして、イトーヨーカ堂流の流通業を中国に植え付け、 中国流通業の歴史を変えるという高い志があった。(P339) ③どこまでの現地化(人材/ビジネスモデル)を進めるべきか 他の外資が中国のビジネスモデル(≒現地パートナー)を尊重しつつ、 マネジメント面でグリップを効かす手法を取るのに対し、 イトーヨーカ堂は、あくまで自社のビジネスモデルの浸透を狙う。 最終的には、他社の追随を許さないビジネスモデルにまで昇華させるが、 当初はそれが原因でスタートダッシュで大きく躓く。 (人材育成&定着、取引先開拓など) 成功した美談として、非常に感動の深いものになっているものの、 そうした手法が果たして他の会社でも「正解」だったかどうかは議論が分かれそう。

Posted byブクログ

2011/03/17

 イトーヨーカ堂の中国出店の物語。中国政府からの出店要請に始まり、難航する交渉、急成長していくマーケット、それらに追いつかない、商品、物流、人材育成。  そんな長年にわたる困難を乗り越え、中国で堂々たる地位を確立したイトーヨーカ堂の物語。  様々な製品、食品でお世話になってい...

 イトーヨーカ堂の中国出店の物語。中国政府からの出店要請に始まり、難航する交渉、急成長していくマーケット、それらに追いつかない、商品、物流、人材育成。  そんな長年にわたる困難を乗り越え、中国で堂々たる地位を確立したイトーヨーカ堂の物語。  様々な製品、食品でお世話になっている隣国であり、噂話は多いが、本当のことはよく知られていない中国について、作者がイトーヨーカ堂を中国で立ち上げた人たちにヒヤリングを行うことで書き上げたルポタージュ。  中国のイトーヨーカ堂に行ってみると分かるが、日本のイトーヨーカ堂ではない。高級百貨店である。さらに、その立地立地に会わせて、カスタマイズしていくやり方は、今まで持っていたイメージを壊された思いであった。  今、失われているように思う、日本のフロンティアスピリットがここにある。

Posted byブクログ

2011/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本の大手企業の海外進出、しかも中国でどう成功したかということで、興味があり、読みたかった本です。 読みはじめたら面白くて、一気に読んでしまいました。 前半は、 物が売れない赤字の苦しみ、 「いらっしゃいませ」と言う習慣がなく、人に頭を下げることをしない中国人スタッフ教育の大変さ、 言葉の壁や文化の違い、 モラルの欠如・・・ 中国で奮闘したイトーヨーカ堂社員のノイローゼになりそうな過酷な日々が描かれています。 その分、売り上げが伸びてきて軌道に乗り、現地の社員が理解を示してくれた瞬間など、なんとも言えない爽快感がありました。 四川大地震のとき、周りのお店が営業をしない中、ヨーカ堂だけは営業をし、支援物資を確保したといいます。 地元に貢献し、人々の生活に無くてはならない存在になっていることに感動しました。 反日デモで、店舗のガラスが割られたときも、翌日「私はイトーヨーカ堂のファンだ。」と激励に来てくれる地元の人がいたり、今まで反発していた中国人スタッフがデモ隊が店舗に侵入するのを一生懸命抑えていたというエピソードが好きです。 とてつもない苦労をしてきたからこそ、心に浸みるものがありました。 あきらめない粘り強さと、実行力、同じ立場に立って一緒に店を作っていく、何を大切に考えるか・・・など、大事なことがたくさん詰まっている本でした。 お客さまを大切に、社員を信じて、周りに感謝することを忘れない。 商売の基本的な心構えのようなものを感じさせられました。 何より、現地で代表であるポストに付いている人たちが率先して動き、現場に立つ姿勢が素晴らしかった。 どんなときでも、「自分が責任をとるから、やっていい」と言ってくれる力強いリーダーの存在はとても大きいなと。 中国で新聞の折り込みチラシを浸透させたのは、イトーヨーカ堂だったんですね!

Posted byブクログ

2019/01/16

会社からの読書本紹介で知った本。 これから海外進出するということで、薦めているのだろうか。 海外辞令がでたら、このくらい大変だから覚悟しておくように! という暗黙のメッセージのように思える。 IYの中国進出の記録。ゼロベースからのスタート。中国と日本 では常識が違う。 従業員が「...

会社からの読書本紹介で知った本。 これから海外進出するということで、薦めているのだろうか。 海外辞令がでたら、このくらい大変だから覚悟しておくように! という暗黙のメッセージのように思える。 IYの中国進出の記録。ゼロベースからのスタート。中国と日本 では常識が違う。 従業員が「いらっしゃいませ」と恥ずかしくていえない、なぜなら 中国では売る側のほうがエライからだ。 このようなマイナスからのスタートだったが、IY社員の努力(しかない)で改善していく話。 国民の労働エートス(価値感)を変化させることが可能なのだというポイント、良いものを適正な価格と場所で売れ(続ければ)ば、 必ず報われる。という話。

Posted byブクログ