ヴェロシティ(上) の商品レビュー
久し振りに読んだんだけど今ひとつこれじゃない感が… とはいえ後半のスピーディな展開は臨場感あって良かった。 序盤の謎のメッセージだとかのあたりが個人的にはちょっとだるかったかな。
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- ネタバレ
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面白くなければクーンツではない!言わずと知れたベストセラー作家ですので。 でも、この作品はクーンツ自身が書くことを楽しんでいない感じがするかな。 主人公地味すぎるし。 オッドトーマスの一作目のような、生き生きとした作品ではないです。
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初めてのクーンツ。 主人公の決断によって次々と殺人が起こっていくのだけど、いったい、どうなっているのか? 次の展開がまったく想像できないし、犯人が誰なのかもまったく判りません。 なんか、グイグイ読ませて、クーンツの筆力って凄いなぁと感じてます。
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バーテンダーのビリーの車にメモが挟まれていたのが、悪夢の始まりだった。「警察に届けなければ美人教師を殺す。警察に届けたら老婆を殺す。どちらを選ぶかは、おまえしだいだ」 どちらを選んでも犠牲者がでる。強迫してくる相手の姿は全く見えない。八方ふさがりの状況なのなかで、ビリーは一...
バーテンダーのビリーの車にメモが挟まれていたのが、悪夢の始まりだった。「警察に届けなければ美人教師を殺す。警察に届けたら老婆を殺す。どちらを選ぶかは、おまえしだいだ」 どちらを選んでも犠牲者がでる。強迫してくる相手の姿は全く見えない。八方ふさがりの状況なのなかで、ビリーは一人戦い続ける。 彼の行動の根源には、昏睡状態で眠ったままになっている恋人の存在がある。 ビリーの戦いというか、選択は、必ずしも正義とはいえない。恋人のためと本人は信じているみたいだけど、絶対それだけとはいえない。目的も姿も見えてこない上に残虐この上ない犯人はもちろん怖いのだけど、ビリーのどこかものが見えてない、近視眼的な部分がもっと怖い。 物語は、平和に幕を下ろすけれど、ビリーの中には暗黒のタネが残っているように感じてならない。 ヴェロシティは、本文では<速度>と訳していたが、デジタル音楽においては音の<強さ>の単位を言う。 ビリーが、犯人によって揺さぶられた、その強さという意味合いもあるんじゃないかと思っている。
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アイヴィの不思議な雰囲気が気になりましたが、本筋とは何の関係もなく、単なる異常者との対決でした。 クーンツの新刊がでれば必ず読みますが、昔みたいにハラハラドキドキや余韻に浸れる内容ではなくなってきました。 昔のような作品はもうでないのでしょうか。
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