永遠を旅する者 の商品レビュー
再読。 Xboxの「ロストオデッセイ」っていうゲーム内に散りばめられてた短編をまとめた短編集。 1000年生きてる死ねないカムイさんのお話。 物悲しいお話が多いけど、時々読みたくなる。 ゲーム内では音や表示の演出もあってほんとは別の楽しみがある。 ロストオデッセイの移植かリ...
再読。 Xboxの「ロストオデッセイ」っていうゲーム内に散りばめられてた短編をまとめた短編集。 1000年生きてる死ねないカムイさんのお話。 物悲しいお話が多いけど、時々読みたくなる。 ゲーム内では音や表示の演出もあってほんとは別の楽しみがある。 ロストオデッセイの移植かリメイクをして欲しい!
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・読み終えて感じた事 明るいストーリーは1つもない。 気が滅入りそうな話が続くけど、読み続けてしまう。 それは孤独を恨んでいるけど、孤独を生きたからこその優しさが垣間見れる主人公だからだと思う。 ・記憶に残ったシーン たくさんある短編の中で、今の自分の孤独にドンピシャなストーリ...
・読み終えて感じた事 明るいストーリーは1つもない。 気が滅入りそうな話が続くけど、読み続けてしまう。 それは孤独を恨んでいるけど、孤独を生きたからこその優しさが垣間見れる主人公だからだと思う。 ・記憶に残ったシーン たくさんある短編の中で、今の自分の孤独にドンピシャなストーリーがあった。 ・残っているセリフ "忘れないでね" ・オススメしたい人 ゲーム『ロストオデッセイ』をした人、これからしようとしてる人。 人に言えない孤独や悲しみを持っている人。
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「一千年を生きることの哀しみが感じられるようなものにしてほしい」。坂口博信が本書のオファーを出す際、重松清に出した唯一の条件であったという。それは、重松清が死にゆく者と生き続ける者とが居合わせる「別れの情景」を描く天才であることを、坂口Pが見抜いていたからに違いない。ライトノベル...
「一千年を生きることの哀しみが感じられるようなものにしてほしい」。坂口博信が本書のオファーを出す際、重松清に出した唯一の条件であったという。それは、重松清が死にゆく者と生き続ける者とが居合わせる「別れの情景」を描く天才であることを、坂口Pが見抜いていたからに違いない。ライトノベル風のファンタジー作品でも、純度100%の重松ワールドであった。
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重松清らしくない作品。ロストオデッセイのゲームをしてこその感動かもしれないが、あいにくゲームをしていないのでいまいちだった。普通のファンタジーというより、世界各国の歴史にあったことを重松なりに書いてある。一話一話が短い点は読みやすいが、逆に読み応えがないと感じられた。また、もう少...
重松清らしくない作品。ロストオデッセイのゲームをしてこその感動かもしれないが、あいにくゲームをしていないのでいまいちだった。普通のファンタジーというより、世界各国の歴史にあったことを重松なりに書いてある。一話一話が短い点は読みやすいが、逆に読み応えがないと感じられた。また、もう少し話と話がリンクしていれば傑作になっていたかもしれない。
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ゲームのサブストーリー。 不老不死の主人公が戦乱の世を生きるという設定。 いくさや死がテーマのお話が多いが、短編集だからかファンタジーだからか、他の重松作品より軽い感じ。 個人的には普段の現代ものの方が好き。
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一つ一つの物語にすごく心を打たれた。カイムは死ぬことができず1000年のときを生きている。そのことが人々の人生の儚さや短さ、命の脆さや人間の臆病さ、温かみをいっそう引き立ててくれる。
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光の雨に憧れる少年。カイム自身の妻子と白い花。戦争を民衆に語る男。天国に一番近い村。命の順番。組織から狙われる男と待つ母。靴職人。
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重松さんにしてはちょっと意外な作品でビックリしました。 それもそのはず、この作品は、 『ロストオデッセイ』というゲームのために、書かれたものだそうです。 ゲームの製作総指揮を努めたのが、『ファイナルファンタジー』の生みの親である坂口博信さん。『ロストオデッセイ』のキャラクター...
重松さんにしてはちょっと意外な作品でビックリしました。 それもそのはず、この作品は、 『ロストオデッセイ』というゲームのために、書かれたものだそうです。 ゲームの製作総指揮を努めたのが、『ファイナルファンタジー』の生みの親である坂口博信さん。『ロストオデッセイ』のキャラクターデザインは、『バガボンド』の井上雄彦さん。ときき、重松さんはおおはりきりだったそうです。 ゲームはよくわかりませんが、『バガボンド』ならわかります。 確かにこの表紙絵、武蔵に似ている・・・・。 そして、この思想観とタイトル・・・何やら、『バガボンド』の世界に通じるものが感じられました。 本の内容というと・・・ カイムという名の永遠の命を持った男がいました。 彼は死ねない運命にあり、数えきれないほどの人の誕生と死とをみつめ、 国から国へ、土地から土地へと、渡り歩いていました。 一千年の長い長い年月を、ただひとりで生きながらさすらうカイム。 死ねずに永遠に時の流れをさまようカイムは、 戦争の行く末や盛者必衰の生の姿も、何百回も見ます。 人として生きるのは「愛」があればこそ美しく、 人として生き抜くのは厳しいけれど尊い。 カイムが十分に悟っていることですが、歴史は繰り返します。 同じ過ちを何度も何度も・・・。 気の遠くなる時間を一人さまようカイムは 同じ過ちをしていることを誰にも告げられず相談もできず、 果てることのない孤独と哀しみを背負っていたのです。 「かいむ」と主人公の名前をパソコンで打って変換したら、 いきなり「皆無」になりました。 主人公の名前の意味するものはこれかな、と思いましたが、 一つずつの話をじっくり読み終わった今、考えてみると、 「皆夢」の方がピッタリします。 一話完結のどの章から読んでもストーリーと狙いがわかる内容です! カイムと関わりを持った人との思い出が述べられ、カイムの夢として、この作品を読むと面白いと思いました。
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この小説は元々ロストオデッセイというゲームの中に出てくる千年の夢というものを綴った物だそうです。 このゲームの主人公はカイムといって、不老不死で永遠の時を生きている傭兵らしいです。 この小説ではそんな彼が生きてきた千年の物語を断片的に描いています。 重松さんといえば、身近な中高...
この小説は元々ロストオデッセイというゲームの中に出てくる千年の夢というものを綴った物だそうです。 このゲームの主人公はカイムといって、不老不死で永遠の時を生きている傭兵らしいです。 この小説ではそんな彼が生きてきた千年の物語を断片的に描いています。 重松さんといえば、身近な中高生やお父さんを描いた作品が多いんですが、まさにこの組み合わせは異色です。 重松さんが描くファンタジーとは一体どういう物なのかと。 素晴らしい以外の言葉が出ません。 一片一片の話はすごく短くて読みやすい。 しかし、その一つ一つにはどれも限りある命への美しさと、カイムの永遠に生きるという事の苦しみと虚無感が描かれています。 自殺やいじめを題材にした作品を多く扱ってきた重松さんだからこそ書けるんだと思います。 人間の生について生々しく、時には美しく描かれています。 ゲームの小説という概念は捨てて下さい。 これは本当に壮大な叙事詩です。 読んだ後は色々と考えさせられますよ。
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ゲームのノヴェライズではなく、ゲーム内で主人公の回想として提供される短篇をまとめたもの。 そもそもの設定からして、別れの話ばっかりになるわけですが、小説書くのがうまい人ですから、基本的に涙腺緩みっぱなしです。(^^; どうしてもファンタジー要素が残りますので、そちらがどうしても許...
ゲームのノヴェライズではなく、ゲーム内で主人公の回想として提供される短篇をまとめたもの。 そもそもの設定からして、別れの話ばっかりになるわけですが、小説書くのがうまい人ですから、基本的に涙腺緩みっぱなしです。(^^; どうしてもファンタジー要素が残りますので、そちらがどうしても許せないタイプの人には向かないだろうけど、そうじゃなければお薦めですね。
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