酒呑みの自己弁護 の商品レビュー
自由奔放って感じは悪くないと思う。お酒好きには所どころ小粋に思えることもあるけど、そうでもなければ毒にもならねど薬にもならぬ。だんだん飽きてきて後半はかなり斜め読みになってしまった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「江分利満氏の優雅な生活」で1963年1月直木賞を受賞した山口瞳さん(1926~1995)、「酒呑みの自己弁護」、2020.10発行(1973.3刊行)、「夕刊フジ」に連載のエッセイをまとめたものです。462頁。山藤章二さんの山口さんをオチョクった感じの挿画が素晴らしいですw。年齢、時代は違っても、酒にまつわる話はよくわかります(^-^) 知らない人の話も結構ありました。こちらはさらっと流しました。
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敬愛する来生たかおが愛読していると知ってすぐ買いました。ただの酒エピソード本ではありません。そこには酒を愛し、酒に愛され、酒に溺れた、弱くも微笑ましき男の生き様(?)が語られています。毎晩晩酌しながらこれを読んで、読んでる自分に酔ってました(笑)
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ナイトキャップしながら、ダラダラと読んだ。酒呑みは、体に悪くとも、飲んでしまう。健康が損なわれる気がするから。昭和の酒場の風景が、何か懐かしい。
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[これからの時代を生き抜くための教養書100]のオススメに載ってた。 〜酒をやめたら、もうひとつの 健康を損なってしまうのだと 思わないわけにいかない〜 まさしく、その通り。 嬉しいとき、悲しいとき、 お酒と一緒だもんなぁ、と思う。 読んでみよっと。
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烏兎の庭 第四部 箱庭 11.19.11 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto04/diary/d1111.html#1119
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このエッセイは、もともと「夕刊フジ」に「飲酒者の自己弁護」というタイトルで連載されたものを集めたもので、1973年3月というから、38年前に新潮社から刊行されたもの。新潮社文庫版もあるようであるが、僕の読んだちくま文庫版が発行されたのは2010年10月。 筆者の山口瞳は、開高健と...
このエッセイは、もともと「夕刊フジ」に「飲酒者の自己弁護」というタイトルで連載されたものを集めたもので、1973年3月というから、38年前に新潮社から刊行されたもの。新潮社文庫版もあるようであるが、僕の読んだちくま文庫版が発行されたのは2010年10月。 筆者の山口瞳は、開高健と同じくサントリーの宣伝部に勤務。サラリーマン時代に書いた「江分利満氏の優雅な生活」で直木賞を受賞した作家。エッセイストとしての方が知られているのではないか、と思う。本書は、題名の通り、酒にまつわる(とばかりは言えないけれども、主として酒にまつわる、とは言える)話を集めたエッセイで、1話に1つ、山藤章二のイラストが付いている。 山口瞳の文章は味がある、としか言いようがないような文章だ。エッセイの中身も独特の味わいがあり、山口瞳をおちょくったような山藤章二のイラストとともに、何とも言えない雰囲気を出している。僕自身は友人知人と酒を飲みに行くのは嫌いではないけれども、お酒自体は弱くもないけれども強くもなく、そもそも特に好きなわけではない。自分のアパートで飲むこともなく、イスラムの禁酒国に行ったとしても、全く問題なく過ごせると思う。だから、山口瞳のように、酒なしではほとんど生きていけそうにない人については分からない。酒をやめたら、身体は健康になるかもしれないけれども、もうひとつの健康(要するにメンタル面だろう)を損なってしまうのだと思わずにいられない、というのが、山口瞳の言う、酒呑みの自己弁護だ。そうであれば、それは山口瞳にとっては、たまたま酒だったという話であり、別の人は別の拠り所を持って暮らしているのだ、と考えれば、それもそうかもしれないな、と思うだけだ。
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クラーク・ゲーブルが映画の中でベルモットの瓶を逆さにして振り、そのコルク栓でカクテル・グラスの縁を拭いてジンを注いでドライ・マルチニ(マティーニをマルチニと呼ぶのは山口氏のこだわり)をつくったという話。チャーチルはベルモットの瓶を横目で睨みながらジンのストレートを飲んだという話。...
クラーク・ゲーブルが映画の中でベルモットの瓶を逆さにして振り、そのコルク栓でカクテル・グラスの縁を拭いてジンを注いでドライ・マルチニ(マティーニをマルチニと呼ぶのは山口氏のこだわり)をつくったという話。チャーチルはベルモットの瓶を横目で睨みながらジンのストレートを飲んだという話。山本周五郎氏がけっしてスコッチを口にせずサントリー・ホワイトを飲み続けていた話。大山康晴王将が始めたゴルフをすぐ止めたときに「あれは体によすぎるので……」といったという話。小粋な話が随所にちりばめられたエッセイです。
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