妻の超然 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
三人称/一人称/二人称の視点で、女/男/私を主にした3部作。 鋭い感性で、人と人の距離感どころか、自分さえ切り取ってしまった。 この行為こそ超然だと思った。と言いつつ、作品にすること自体が誰も見過ごさないという優しさを内包している気がする。
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「妻の超然」(絲山秋子)を読んだ。 絲山秋子さん読むの久しぶり。 「妻の超然」 「下戸の超然」 「作家の超然」 の三篇収録。 「妻の超然」の『怜悧』さは痛快で、『善良』さは仄かな温もりをもたらしてくれる。 この作品はとても好きだな。 「下戸の超然」は、下戸も上戸も関係ない普...
「妻の超然」(絲山秋子)を読んだ。 絲山秋子さん読むの久しぶり。 「妻の超然」 「下戸の超然」 「作家の超然」 の三篇収録。 「妻の超然」の『怜悧』さは痛快で、『善良』さは仄かな温もりをもたらしてくれる。 この作品はとても好きだな。 「下戸の超然」は、下戸も上戸も関係ない普遍的な『綻び』と『軋轢』に思えるのだが。 「作家の超然」における『厭世』と『諦観』に慄く。 印象深い一文を引く。 『きっと大昔は、人間の一人一人が神社だったのだ。言葉は少ししかいらなかった。簡素で清潔な暮らしをしていれば、ふと神が立ち寄ることもあったのだろう。』(本文より) ふーっ!
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妻、下戸、作家 不倫する夫、アルコールに酩酊する彼女、自分の世界に閉じこもる兄、彼らを前にできることといえば、ただただ超然とすることで、3篇とも主人公がどこか醒めていて、何事にも執心できない孤高や悲しみを表すのに「超然」という言葉がしっくりきていました 「妻の超然」はおかしみのあ...
妻、下戸、作家 不倫する夫、アルコールに酩酊する彼女、自分の世界に閉じこもる兄、彼らを前にできることといえば、ただただ超然とすることで、3篇とも主人公がどこか醒めていて、何事にも執心できない孤高や悲しみを表すのに「超然」という言葉がしっくりきていました 「妻の超然」はおかしみのある文章でよかった、でも、どれも好きです
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夫の浮気に気づいているが自分は平気だと思っている妻、下戸で自己中心的な九州出身の男、自分の意思でしなくてもよかった手術をする偏屈な女作家の中編小説集。私はどれも特に面白いとは思わず、特に「作家の超然」は何が言いたいのか、誰の目線から書かれているのか、よくわからない。
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「妻の超然」、「下戸の超然」はおもしろく読めた。「作家の超然」は作者自身を題材に書いている様であるが、達観しすぎているように見えてついていけなかった。作者の見ている景色と、表したいことは理解できる、のだけれども。
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“楽しかったのだろうか。楽しそうにしていただけだろうか。思い出せない。本当に楽しかったことなんてすぐに忘れてしまう。バカだったなと思うことは一生忘れない。”(p.26) “ひねくれていると言われたこともある。閉じてると言われたこともある。狭いとも言われた。ケチだとも言われた。確...
“楽しかったのだろうか。楽しそうにしていただけだろうか。思い出せない。本当に楽しかったことなんてすぐに忘れてしまう。バカだったなと思うことは一生忘れない。”(p.26) “ひねくれていると言われたこともある。閉じてると言われたこともある。狭いとも言われた。ケチだとも言われた。確かに僕は豪快な男ではない。いい加減なことが嫌いなだけだ。”(P.150)
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22:表題作「妻の超然」でケラケラ笑ってたんですが、次第に笑ってられなくなりました。筆致は変わらないのに、表面の薄膜をそっとはがすように、核心に迫ってゆく。だからこそ、読み始めたときの軽い気持ちとの差に気づいて薄ら寒くなるのかもしれません。「超然ではなく怠慢だ」という一言は刺さり...
22:表題作「妻の超然」でケラケラ笑ってたんですが、次第に笑ってられなくなりました。筆致は変わらないのに、表面の薄膜をそっとはがすように、核心に迫ってゆく。だからこそ、読み始めたときの軽い気持ちとの差に気づいて薄ら寒くなるのかもしれません。「超然ではなく怠慢だ」という一言は刺さりました……。
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タイトルが良い。文体もすごく好きなやつでした。 「超然」ってすごくどっしりとしていて格好いい、私も超然とした妻みたいなところがあるかもな〜なんて思って読んでいたのに、本文に「怠慢というのではないか」という一文をみつけて突然ヒヤッとしました。 夫の浮気にも動じないというのは怠慢にな...
タイトルが良い。文体もすごく好きなやつでした。 「超然」ってすごくどっしりとしていて格好いい、私も超然とした妻みたいなところがあるかもな〜なんて思って読んでいたのに、本文に「怠慢というのではないか」という一文をみつけて突然ヒヤッとしました。 夫の浮気にも動じないというのは怠慢になってしまうのか。結局は無関心てことなんだろうなぁ。 でも夫婦とは言えど、毎日毎日何年も何年も顔突き合わせていたら無関心にもなるよね。 このあともまた文麿は新しい彼女をつくり、理津子はまたそれを見て見ぬ振りするのかな。 希望はあるけど諦念も感じてしまう終わり方だった。 下戸の超然もおもしろかったです。失礼だけど、下戸の人ってどんなモチベーションで飲み会に参加してるんだろうと不思議だったので、なんだか本当にこういう超然とした姿にしっくりきました。 自分が飲みたい気分のときに相手が一滴も飲めず、広生みたいにむしろ酒飲みを否定するような態度でいられたら辛い。 変わろうと思わない、改めようと思わない、それはやはり怠慢なのかもしれない。
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好きだ。こういうの。 特に『作家の超然』が好きだ。 時にハッとさせられたり、幻惑されたりしながら流れていく文章。脳の普段使わないような場所が心地いい。
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どうしてこの本を買ったのだったかな?誰かに紹介されたのだろうけど、思っていた内容とは異なりました。最初の話はなんとなく納得感あり。我が家にもこういうところは多い。でも私は物理的な浮気はしていません。次の話は男が"そこまでかぁ?"という感じ。今はこういうのが多い...
どうしてこの本を買ったのだったかな?誰かに紹介されたのだろうけど、思っていた内容とは異なりました。最初の話はなんとなく納得感あり。我が家にもこういうところは多い。でも私は物理的な浮気はしていません。次の話は男が"そこまでかぁ?"という感じ。今はこういうのが多いのかも。私も酒飲みは大嫌い。だけどそこまでじゃない。飲みたい気分も良く分かる。最後の話はタイトルからしたら期待できたのに全然でした。超然ってなんだ?
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