白銀ジャック の商品レビュー

東野圭吾【著】

2022/07/14

さくっと読めるミステリ。全ての伏線を回収してハッピーエンドに持っていく手際の良さは、さながら大ジャンプ後の美しい着地のようで、読んでいて爽快感がありました。

2022/11/06

「東野圭吾」の長篇サスペンス作品『白銀ジャック』を読みました。

『ダイイング・アイ』に続いて「東野圭吾」の長篇作品です。
「東野圭吾」作品は7作品連続ですね。

-----story-------------
ゲレンデの下に爆弾が埋まっている――

「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」
年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。
警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。
雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。
すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。
今、犯人との命を賭けたレースが始まる。
圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス！
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経営が悪化して経営者が手放そうとしているという噂のある大型のスキー場、そのスキー場に爆弾を仕掛けたという脅迫状が届く…　犯人の動機は金なのか、復讐なのか。

経営幹部の不審な行動、1年前にスキー場の事故で妻を失った「入江義之」の滞在、正義感から犯人を捜索しようとするパトロール隊員「根津昇平」と「桐林祐介」、クロス大会のために滞在しているスノーボーダー「瀬利千晶」等々の人間模様が絡み合って、犯人がなかなか絞れない展開でした。

「入江香澄」がスノーボーダーに激突され死亡した事故以来、閉鎖している北月エリアのゲレンデの扱いを巡る利害関係を背景に、、、

ある動機により爆弾を仕掛けた犯人と、それを止めるために脅迫をしていた犯人が、別々に存在していて、ちょっと読めない真相でしたね。

テンポが良くて、読みやすかったですが、「東野圭吾」作品にしては物足りない感じがしましたね。

それなりに愉しめた作品ですが、「東野圭吾」作品は期待度も高いので、ちょっと辛口評価になりました。

ウィンタースポーツに親しみがあれば、もっと楽しめたかもしれませんね。

備忘用に主な登場人物を記録しておきます。

倉田玲司
　新月高原スキー場の実質的責任者。
　索道部マネージャー、索道技術管理者

津野雅夫
　新月高原スキー場索道部主任

辰巳豊
　新月高原スキー場ゲレンデ整備主任

根津昇平
　新月高原スキー場のパトロール隊の責任者

藤崎絵留
　新月高原スキー場のパトロール隊員。
　元・スキー選手でオリンピックを目指していた

桐林祐介
　新月高原スキー場のパトロール隊員

松宮忠明
　新月高原ホテルアンドリゾート索道事業本部長

中垣
　新月高原ホテルアンドリゾートのホテル事業本部長兼支配人

宮内
　新月高原ホテルアンドリゾート総務部長

佐竹
　新月高原ホテルアンドリゾート営業部長

筧純一郎
　新月高原ホテルアンドリゾートの親会社である広世観光株式会社・社長

小杉友彦
　社長秘書

入江義之
　スキー客。
　1年前新月高原スキー場の北月エリアで妻を亡くす

入江香澄
　入江義之の妻。
　北月エリアでスノーボーダーに激突され死亡する

入江達樹
　入江夫妻の息子。
　目の前で母を亡くす

瀬利千晶
　スノーボーダー。
　クロスの大会に出るため新月高原スキー場に篭っている

横内快人
　千晶の従兄弟

横内幸太
　千晶の従兄弟

増渕町長
　北月町の町長

増渕英也
　北月町長の息子

日吉浩三
　スキー客。
　閉鎖中の北月エリアに関心をもっている

日吉友恵
　日吉浩三の妻

2022/05/23

サスペンス的なストーリーに親子愛、郷土愛が絡まり、ほんのりする恋ネタ。途中はドキドキしながらグングン先を追っかけ、最後は優しさ溢れて、とても気持ち良かった。

2022/03/16

スキー場シリーズの第1弾。
スキー場に届いた脅迫状。
それに対応、対抗するゲレンデの現場の従事者、そして経営者。
正義と組織の狭間の葛藤。そして脅迫者の驚く真相。
結末はとてもビックリしました。
背景の悲しい事件も相まって。
最後の成り行きは少しご都合良すぎとも思いましたが。
総じてスリリングな疾走感を楽しめた作品でした。

2022/02/25

＊
今度またあいつに会ったらーー。絶対に逃げきってやる
＊
スキー場に爆弾を設置したと脅迫状が届く。雪山での身代金取引や度重なる脅迫。一年前の事件との関係は。
.
冬になったら読もうと思っていた。今回犯人もしかして〜と思った所がそうだったのでよっしゃ！となった笑
.

2022/02/21

これがゲレンデシリーズの最初のやつなんかな？
一つ読むと、他のも読みたくなるね。
それぞれ深刻なことが起こってるのに、
かるいノリで展開していくところが面白い。

2022/02/04

　スキー場シリーズ第１弾。ウィンタースポーツにまったく明るくないこともあり、このシリーズはそんなに好きではないが、シリーズ中１番面白かった作品。東野氏のウィンタースポーツへの愛をひしひしと感じる。ちょうどオリンピック時期なので、映像でこんな感じだろうかと想像できるのも良い。
　スキー場に爆弾を埋め経営会社を脅迫するというスケールの大きい話だが、動機がそれなりに納得でき、犯人たちとの雪上チェイスも臨場感たっぷり。脳内に映像がありありと浮かぶ。隣県のスキー場はおしゃれな展望デッキを作って夏場の集客アップを狙っていたが、あそこの経営はまだ順調なのだろうか、と色々考えた。

2022/01/25

スキー場シリーズ 1

新月高原スキー場に、ある日
「ゲレンデに爆弾を仕掛けた」
という脅迫メールが届いた。
犯人からの要求は、現金3千万円。
事件が明るみに出れば、確実にスキー場のイメージは、地に落ちる。
警察には知らせないで、隠密裏に、解決金を渡す事に。

犯人からの要求は、２度、３度と続いた。

事件の裏側には、採算の取れないエリアを切り捨て、スキー場を売却しようとする、会社の思惑が絡んでいた。

スキー場のパトロール隊、根津昇平が、スノーボーダーの瀬利千晶と、見事な滑りで、犯人を追い詰める。

この二人、確か、雪煙チェイスで、結ばれるんじゃなかったかなぁ。

とにかく、面白かった。

2022/01/24

読むなら今でしょ！と、積読10年、この冬にやっと手にしました。

20代前半にやっていたスキーが蘇り、並んだリフトやナイター、新雪、アイスバーンetc，思い出の中ではまだ滑れた楽しさ(^o^)

爆破予告が届き、スキー場を丸ごとジャックされる。登場人物多く、皆んな怪しげに見える東野圭吾サスペンス。

結末やトリックには賛否両論ありそうだけど、スピード感がスリルを押し上げ、面白ろかったからまぁ良し○

2021/10/21

東野圭吾のミステリーはいい意味で絶対に犯人の予想が外れる、ということだと思う。まさかこんなに壮大な話になっているとは思わなかったし、畳み掛けるように謎が解決していく様子が気持ちよかった。