研ぎ師太吉 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
山本一力が安二郎の仕事に批判的な職人たちをヒーローとして描いたのは、現代社会に蔓延している職人の手抜きに警鐘を鳴らすためだったのではないだろうか 料理人の道具を手入れする太吉は、裏方の職人である。著者が、Spotlightを浴びる花形職人ではなく、地味な裏方を主人公に選んだのは、職人の本質が、研ぎ師のような地道な仕事にあると判断したからではないだろうか
Posted by
主人公の研ぎ師である太吉を中心に、いつもの太吉の実直な仕事っぷりと人柄に惹かれ、いろいろな人に支えられながら生活していたのですが、そんな中、とある殺人事件に巻き込まれ、人助けのために真相究明に挑み、見事真相究明にいたるという姿が爽快でした! 見事な山本一力ワールド全開な作品で最高...
主人公の研ぎ師である太吉を中心に、いつもの太吉の実直な仕事っぷりと人柄に惹かれ、いろいろな人に支えられながら生活していたのですが、そんな中、とある殺人事件に巻き込まれ、人助けのために真相究明に挑み、見事真相究明にいたるという姿が爽快でした! 見事な山本一力ワールド全開な作品で最高でした!
Posted by
元旗本の家で砥ぎ師をしていたが、訳あって今では 市井で料理人などに名を知られた砥ぎ師太吉。 思い人と同じ、かおりという名前の娘から託された 出刃包丁を巡る事件の解決に奔走する。 その筋の人が出てこないですし、 事件は事件であまり深い謎があるわけでもないですが、 気持よく読める...
元旗本の家で砥ぎ師をしていたが、訳あって今では 市井で料理人などに名を知られた砥ぎ師太吉。 思い人と同じ、かおりという名前の娘から託された 出刃包丁を巡る事件の解決に奔走する。 その筋の人が出てこないですし、 事件は事件であまり深い謎があるわけでもないですが、 気持よく読める登場人物たちの物語です。
Posted by
花のお江戸の殺人事件サスペンスというか 捕物帳みたいな感じなのだけど そこは岡っ引きが主役ではなく 凄腕職人、研ぎ師の太吉さん。 最初、んん??ってなったけども 読み進めていくにつれ 太吉の人間味というか人の良さと みんなから愛されてるのね!という感じ。 たまたま依頼で研いだ包丁...
花のお江戸の殺人事件サスペンスというか 捕物帳みたいな感じなのだけど そこは岡っ引きが主役ではなく 凄腕職人、研ぎ師の太吉さん。 最初、んん??ってなったけども 読み進めていくにつれ 太吉の人間味というか人の良さと みんなから愛されてるのね!という感じ。 たまたま依頼で研いだ包丁からの謎解きサスペンス。 まぁとにもかくにも御無事でなにより、かおりさん。 なんか後半というか最後の犯人自白までの中だるみというか 太吉の姿がストーリーから消えた感じなのだけど… そこは主役出して!と声を大にして言いたい。 まぁ話としては面白かった。 他の職人の皆さんも良かった。
Posted by
L 刃物研ぎを生業とする太吉が昔と現在の人の関わりから、とある殺人の容疑をかけられた娘を救う話。 太吉の実直な性格からいろんな人が助けてくれる。それぞれの生業の解説にもページを割いて事情が詳しくわかりやすい。が、犯人は安易で裏がなかったし、結局役人による拷問による自白だし、関わ...
L 刃物研ぎを生業とする太吉が昔と現在の人の関わりから、とある殺人の容疑をかけられた娘を救う話。 太吉の実直な性格からいろんな人が助けてくれる。それぞれの生業の解説にもページを割いて事情が詳しくわかりやすい。が、犯人は安易で裏がなかったし、結局役人による拷問による自白だし、関わった人が多かった割にあっけない幕切れ。太吉自身の活躍はあまりなく、全て太吉を育てた師匠のおかげ?でなるようになった感が。 とはいえ、地味な硬さが非常に心地いい読み応え。
Posted by
一徹な職人気質の研ぎ師が主人公のサスペンス。人情味溢れた下町の温かさが心地よい。場面説明が冗長。かおりが関わりの浅い太吉をのみ頼る結びつきが釈然としないが、さらっと楽しめる小説。2015.10.31
Posted by
職人達の生活のくだりが素晴らしい。 主人公が江戸の街を歩き回るところも、新しい感覚だった。 物語のラストは2時間サスペンスみたいで、正直、何かが足りなかった。 年齢層高めの火サス好きの人にはいいかもしれない。
Posted by
やっぱり山本一力作品は素晴らしい。江戸の人情が溢れていて、真っ直ぐな人間が是とされ、その人情に包まれる様が温かい気持ちにさせてくれる。言葉の選択も好き。今回出て来た同心の長田さんは、これまた私の大好きな長谷川平蔵(鬼平)にキャラが似ていてのめり込みたい放題。現代に戻る為に、東野圭...
やっぱり山本一力作品は素晴らしい。江戸の人情が溢れていて、真っ直ぐな人間が是とされ、その人情に包まれる様が温かい気持ちにさせてくれる。言葉の選択も好き。今回出て来た同心の長田さんは、これまた私の大好きな長谷川平蔵(鬼平)にキャラが似ていてのめり込みたい放題。現代に戻る為に、東野圭吾作品あたりを読まないと、「がってんでさー!」など口走りそうで怖いわ。
Posted by
出てくる人出てくる人が揃いも揃って名人、人格者。 かおりが何故太吉のことをしったのかも謎のまま。 太吉がおすみを選んだのかもわけがわからない。
Posted by
山本一力先生のお仕事シリーズです! 相変わらず実直に仕事する人物を描いていますが、いつもと趣向が異なるのは、推理小説仕立てになっています 面白いのは、最後の解明する手立てが「拷問」っていうのが意表を突かれてしまいました
Posted by
- 1
- 2