抱影 の商品レビュー
20年ぶりの北方先生です。この領域に来てるんだな~と作者の成長を見た感があります。 お得意の生きざま、やっちゃん、ひたむきで健気な女性、といった中に今回は作者の文筆家としての理想、あこがれを謳っています。 北方先生の充実度が嬉しかったです。
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職場の辺りが舞台で親しみやすかったけど。 主人公がスーパーマン過ぎて引いた目でしか読めなかった。 絵を描かせれば世界が注目する画家で、生活のために経営している飲み屋達は生活の心配をしなくてよいくらい利益をあげており、ってそんな人間は世界中探してもなかなか見つからないでしょ。 そ...
職場の辺りが舞台で親しみやすかったけど。 主人公がスーパーマン過ぎて引いた目でしか読めなかった。 絵を描かせれば世界が注目する画家で、生活のために経営している飲み屋達は生活の心配をしなくてよいくらい利益をあげており、ってそんな人間は世界中探してもなかなか見つからないでしょ。 そういう人物を主人公に設定されてもなぁ。
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赤レンガ倉庫、関内のバー、大桟橋など港街横浜を舞台にした男たちのストイックなまでの生きざま。濃厚なハードボイルド! 4軒のバーのオーナーには、周囲に秘密にしてるもう一つの顔があった。ニューョークで発行される美術雑誌にも出てる有名な画家でもある硲冬樹。彼には、ふた月に一度食事を共...
赤レンガ倉庫、関内のバー、大桟橋など港街横浜を舞台にした男たちのストイックなまでの生きざま。濃厚なハードボイルド! 4軒のバーのオーナーには、周囲に秘密にしてるもう一つの顔があった。ニューョークで発行される美術雑誌にも出てる有名な画家でもある硲冬樹。彼には、ふた月に一度食事を共にするだけの関係で逢瀬を重ねる女医の響子がいた。自分の絵を描いてくれと頼まれ死期が近い事を知らされた彼は、彫師から刺青を学び響子の裸身に作品を刻もうと考える。 一方、硲を親父さんと慕う男は、外国人娼婦の脱出の手助けの市民運動に加わっている。関係するやくざから命を狙われ殺害された男の仇を討とうと、やくざのボスとわたりあうのであるが・・・。 末路は物悲しい。やるせなさが残った。
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自虐。自己破壊衝動。健全と思われているものに対してアレルギー反応を起こす画家。心と躰のアンバランス。強い情念により破滅を予感させる方向に向かうのを止められない。他人が見れば心を病んでいると思うだろう。しかし、病んでいるわけではない。過剰なだけなのかもしれない。何が過剰なのか?心...
自虐。自己破壊衝動。健全と思われているものに対してアレルギー反応を起こす画家。心と躰のアンバランス。強い情念により破滅を予感させる方向に向かうのを止められない。他人が見れば心を病んでいると思うだろう。しかし、病んでいるわけではない。過剰なだけなのかもしれない。何が過剰なのか?心の中に棲みついた獣があまりに凶暴すぎるようだ。ただ、凶暴でありながらもあまりに純粋である。そんなひとりの男の生き様。愛、友情、そして己のあり方。主人公の画家が自分を浄化していく過程を見せられた。久しぶりに堪能した北方作品だった。そして、あちこちのフレーズがずっと心にこびりついたままになりそうだ。
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主人公も相棒になる辻村も、そして愛人のタキまでもが見事にハードボイルド。でも、確かにあのエピローグは要らなかったなぁ。
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バーの経営者で画家でハードボイルド系のタフガイ。硲のミューズ、医者の響子が、癌で後半年と知って彼女の身体に絵を彫る。その一方、チンピラの信治が右腕を切られ最後には殺されるに及び、ヤクザに喧嘩を売る。ウーン、何となく中途半端で煮え切らないタフガイだった。
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主人公が店を5件も持っているオーナーで,その上パリやニューヨークで個展を開くほどの画家というところからしてハードボイルドとしてはおもしろくない,おまけに半分以上はその日常がだらだらと語られるだけだ,最後の方で子供のようにかわいがっていた信治の仇をうちにいくあたりがちょっとおもしろ...
主人公が店を5件も持っているオーナーで,その上パリやニューヨークで個展を開くほどの画家というところからしてハードボイルドとしてはおもしろくない,おまけに半分以上はその日常がだらだらと語られるだけだ,最後の方で子供のようにかわいがっていた信治の仇をうちにいくあたりがちょっとおもしろいかな.
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湿度の高さとスピード感、Vシネ的な読後感は、まさに「北方ワールド」。 酒場の匂い、オイルの匂い、香水の匂い、港町の匂い。 久々の?現代もの?というより久々に手に取り読みました。 登場する車の設定も、アメリカを意識したオールドマスタング。 居酒屋でハイボールでなく、きちんとバーカ...
湿度の高さとスピード感、Vシネ的な読後感は、まさに「北方ワールド」。 酒場の匂い、オイルの匂い、香水の匂い、港町の匂い。 久々の?現代もの?というより久々に手に取り読みました。 登場する車の設定も、アメリカを意識したオールドマスタング。 居酒屋でハイボールでなく、きちんとバーカウンターで酒を飲みたくなる作品でした。
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画家であり、バーのオーナーでもある硲冬樹は、人妻の響子から死期が近いことを聞かされて・・・ 著者の中国物、時代物を読んできて、初の現代物ハードボイルド。 こういうものなんだろうけど、あまりにも男目線すぎるという感じがした。 作品の内容云々では無く、硲のパーソナリティが、私にははま...
画家であり、バーのオーナーでもある硲冬樹は、人妻の響子から死期が近いことを聞かされて・・・ 著者の中国物、時代物を読んできて、初の現代物ハードボイルド。 こういうものなんだろうけど、あまりにも男目線すぎるという感じがした。 作品の内容云々では無く、硲のパーソナリティが、私にははまらなかったかな。 とはいえ、全体的に漂う雰囲気とか、気迫は流石としかいいようがない。
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講談社100周年記念の書き下ろし作? 御大の現代ハードボイルドは久しぶりのような気がします。 が・・・どうなんだろう、これは。 確かに北方ワールドなんだけど・・・ オンナ絡みの話がどうも好きになれない自分にとっては、 いまひとつ・・・といったところか。 とは言え、3日間で読...
講談社100周年記念の書き下ろし作? 御大の現代ハードボイルドは久しぶりのような気がします。 が・・・どうなんだろう、これは。 確かに北方ワールドなんだけど・・・ オンナ絡みの話がどうも好きになれない自分にとっては、 いまひとつ・・・といったところか。 とは言え、3日間で読了。 画描き、バー経営という設定は、今までにもあったけど、 自転車というのは意表をついていて面白いですね。
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