フランキー・マシーンの冬(上) の商品レビュー
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海辺の釣り餌屋の日常。浜辺の波みたいに繰り返す、平穏な日常。 元殺し屋の生活が、こんなに穏やかなわけない…その綻びがいつ始まるのか。付き纏う不安は、フランキーの一日が規則的で、堅実で平和に描かれるほどに高まってくる。 タイトルに惹かれて買ったんだけどね。 ええ、頭の中にあるのは「ワンピース」のフランキー^^)))))))。
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最初の方は足を洗って久しいフランクの一日から始まりますが、フランクの日常部分だけでも面白かったです。 フランクが狙われてからは、過去の回想と現在の切り替えが少しめまぐるしいですが、あっという間に読まされてしまいました。 私に当時のアメリカの知識がもう少しあれば、もっと面白かったろ...
最初の方は足を洗って久しいフランクの一日から始まりますが、フランクの日常部分だけでも面白かったです。 フランクが狙われてからは、過去の回想と現在の切り替えが少しめまぐるしいですが、あっという間に読まされてしまいました。 私に当時のアメリカの知識がもう少しあれば、もっと面白かったろうに・・・と思うと残念です。
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現在の窮地から逃れるために、 幾つもの過去を振り返るのだが、 そのひとつひとつがカッコイイんだな。 無難に、普通に面白く読めた。 ラストはニヤリとさせられたし。 「ゴッドファーザー」久し振りに観たくなったし。
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かつてマフィアに属し、凄腕で馴らしたが、今は、海辺の街で釣り餌を売ったり、地味な実業を営みながら余生を静かに過ごしていたフランク。その彼の命を、何者かが狙う。 姿の見えない敵と戦いながら、過去の記憶を探り、真相を探り出していくフランク。 ハードボイルドなアクションエンターティメント。ハリウッドで映画化してもいけそう。 昔、斎藤さんに勧められて何冊かウィンズローを読んだけど、ハズレなく面白い。いつの間にか、文庫本が平積みされる人気作家になっちゃってました。 登場人物の名前が覚えにくかったり、回想とリアルタイムの切り替えが頻繁だったりして、スムーズに読むには骨が折れるけど、結構な読みごたえ。 フランクのハードボイルドな生きざまは、古き善き時代の、カッコいい大人の男。北方謙三とか松田優作的な憧れを感じる。まぁ、普通に考えて絶対あり得ないし、実際そうなったら、あっという間に殺されちゃうんだけど、こんな生き方したいなと思ったりもする。 小説にちりばめられた映画や時代背景をもっと知っていれば、さらに楽しめたかも知れません。
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テンポのよさも、フランクの日常へのこだわりも、スペンサー・シリーズみたいで、前作よりも好きなパターンです。早く下巻を読まねば。 「犬の力」を読んだときも、「これは、映画だな。。」と思ったけれど、本作はもう映画化されるらしい。しかもロバート・デニーロで。見たい!! 追記:映画公開...
テンポのよさも、フランクの日常へのこだわりも、スペンサー・シリーズみたいで、前作よりも好きなパターンです。早く下巻を読まねば。 「犬の力」を読んだときも、「これは、映画だな。。」と思ったけれど、本作はもう映画化されるらしい。しかもロバート・デニーロで。見たい!! 追記:映画公開予定は2012年のようです。
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ウィンズロウ二作目。 『犬の力』が強烈だったため、それと比べると本作品は軽い口当たりであっさりめな印象を受けるが、こちらの雰囲気が作者の本流だと知って妙に納得する。それくらい何もかもが“しっくりくる”一冊なのだ。 『犬の力』が麻薬戦争という時間の流れを描いているとするならば、本...
ウィンズロウ二作目。 『犬の力』が強烈だったため、それと比べると本作品は軽い口当たりであっさりめな印象を受けるが、こちらの雰囲気が作者の本流だと知って妙に納得する。それくらい何もかもが“しっくりくる”一冊なのだ。 『犬の力』が麻薬戦争という時間の流れを描いているとするならば、本作品はフランク・マシアーノとじっくり向き合った人間ドラマである。冒頭のゆったりした朝のシーンを経て、策略と裏切りのドラマは一気に加速し、トップスピードをキープしたまま、終盤のカタストロフィへとなだれ込む。 思考をフル回転させ、己の半生を振り返るフランキー。この現在と過去、それぞれのドラマを対比させた展開が素晴らしい。軽妙な語り口でドラマは進み、非情な顛末に驚愕させられるが、そのインパクトも醒めないうちにまた次の戦争が襲ってくる。この辺りの徐々に麻痺していく読者心理は、フランクがフランキーへと変貌していくプロセスに似ているのではなかろうか。 ラストのスピードは圧巻で、刻一刻と追い詰められていくのをイヤというほど体感できる。ここまでくると、謎の真相はどうだとか、誰が黒幕だったかなんて正直どうでもいいのだ。この死体てんこ盛りの物語にどうやって決着をつけるのか、それだけが知りたいからますますページを繰る手がもどかしくなる。
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『犬の力』ほどの奥深さはないけれど、秀逸な作品。主人公の人物造形がとてもいい。ずっとショーンコネリーをイメージしながら読んだ。
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――自分流に生きるのは骨が折れる。 この書き出しのかっこいいこと! ムダのないルーティンで自分流にコーヒーを入れ、自分流に朝食を用意して、餌屋として生きるフランク・マシアーノが、望まないまま、過去から追いかけてきたトラブルに巻きこまれていく。年とともに枯れ、余分なものを捨て去った...
――自分流に生きるのは骨が折れる。 この書き出しのかっこいいこと! ムダのないルーティンで自分流にコーヒーを入れ、自分流に朝食を用意して、餌屋として生きるフランク・マシアーノが、望まないまま、過去から追いかけてきたトラブルに巻きこまれていく。年とともに枯れ、余分なものを捨て去ったがゆえに、磨きこまれた味わいのあるマシアーノがすてき。
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私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ ...
私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ つまらない もしくは趣味が合わない 2011.6.2読了 これは、面白いね。前作の犬の力よりはだいぶ力の抜けている印象ですが、私は此方のほうが好き。 黒幕を探す過程で、過去の活躍が明らかになって来る構成もいい。エンディングもお洒落です。 謎解きは確かに薄い気がするけど、これはフランクの男ぶりを愉しむ小説だと思うので、問題なし。もう少しフランクのダメなところが書かれていると、もっと良いんだけれど。 最近の基準は、映像化しても、それに表現しきれない雰囲気があるかどうかによって決めています。 前作に厳しくしたので、ちょっとオマケで星4つ。
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ウィンズロウの真骨頂ともいうべき本。 この人の書く男性はいつもどうしてこんなにかっこいいのか。 もてたい男子はフランクの真似をしなさい。
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