アメリカのスーパーエリート教育 の商品レビュー
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2010年刊行。◆米国の中等教育において特殊な位置を占めるボーディングスクールの実態、歴史、教育内容、教育哲学、特殊な教育を施す学校の特徴など広範に解説。◇進級が困難、ディベート中心の学習内容、まるで大学教養課程と見紛うばかりのカリキュラム、超少人数制など興味深い情報提供がなされている。また、いじめは明確な犯罪行為としている点もなかなか。ここでも英国と同じく、大量の読書とレポート、ディベートが中心。◇日本でもカリキュラムが最低条件としているだけなのだから、個々の学校の創意工夫があってもいいのではないか。 例えば、体育会系クラブに所属している者は一定時間の出席義務を課しつつ、通常授業の体育を英数国の学習時間に振り替える、あるいは、文科系クラブ(文芸部など)のような活動は、活動日時を毎日とし、古今東西の文学的作品を読破、レポートさせることで、英語国語の時間を別教科(数学や理科、体育等)に振り替える、旅行部や歴史研究会なら社会の時間を他教科に振り返る、というのも面白いような気がするのだが…。 もっとも、ボーディングスクールも万能ではなく、学費が年間300万円もするのは鼻白む。寮生活とはいえ、ため息が出るくらい高額といえよう。奨学金の問題は、「貧困大国アメリカ」に書かれているように、安易に頼るわけにもいかないのが現実だろう。ここらあたりは制度設計が難しい、との印象を持った。ともあれ、よい本、刺激的な本である。
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アメリカって自由でゆるーいイメージがあったけどボーンディングスクールでは、規律ある生活をしながら勉強、スポーツ、社会奉仕に精を出している学生の皆さんがいることがわかった。
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