もしもし下北沢 の商品レビュー
軽く読むつもりだったのに、じわじわ泣けてきた。家族構成や境遇に覚えあり、主人公やその母に共感できる。そして下北沢に住みたくなります。こんなに自分の住む街や人を愛せたら見えてくる景色も違いそう。 一番腑に落ちたのは、この先何があるか分からない その時の自分に委ねよう という発想。人...
軽く読むつもりだったのに、じわじわ泣けてきた。家族構成や境遇に覚えあり、主人公やその母に共感できる。そして下北沢に住みたくなります。こんなに自分の住む街や人を愛せたら見えてくる景色も違いそう。 一番腑に落ちたのは、この先何があるか分からない その時の自分に委ねよう という発想。人生なるようにしかならない。
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父親を不慮の事故でなくした女性の喪失と再生の物語。その過程で重要なのが彼女の働く小さなレストランで営まれる丁寧な仕事を通した日常。淡々と物語りがすすんでいく中でなんだか既視感にとらわれたのは、同じく食べ物を通して喪失と再生を描く小川糸を思い出したからだと思う。
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やっぱりよしもとばななの作品を読むとほっとする。飾り気のなさと人間味が魅力だと思う。 少し一息ついて、「ゆっくりゆっくり歩く」ことを最近忘れていたかもしれないと、思った。 ・・・麦のサラダ、食べに行きたい!
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固有名詞がたくさん出てくるので、 苦手なエッセイかと思いきや・・・ 物語でした。 ばななさんの 日常をつらつら~と書いているようだけれど とても大事なことがつまっている・・・ この雰囲気。大好きです。 なんだか、実家にふらっと帰りたくなりました。
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後半の山崎さんとの展開がいきなりすぎる感じがしてうまく入っていけなかった。しかも何で’山崎さんとそんなことに?って感じ・・・。全体的には好きな作品。
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主人公の父親が不倫相手と心中。主人公は家を出て下北沢に移り住む。そこへ母親がしばらく居候したいと訪ねてきた。 母子のちょっとかわった生活。 よしもとばななは久しぶりに読んだ。 よしもとばななっぽい話。
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よっちゃんの一人称ですすむ。 バンドマンの父とよく知らない女が心中してしまった。 母は目黒の家にいるのが嫌だと娘が一人暮らしをする下北沢の部屋に転がり込んできた。 友達同士のような自由な二人暮らし。 父のことを考え続ける日々は続き、ビストロでバイトをし、新谷君とも出会えたけど。...
よっちゃんの一人称ですすむ。 バンドマンの父とよく知らない女が心中してしまった。 母は目黒の家にいるのが嫌だと娘が一人暮らしをする下北沢の部屋に転がり込んできた。 友達同士のような自由な二人暮らし。 父のことを考え続ける日々は続き、ビストロでバイトをし、新谷君とも出会えたけど。 ※私も山崎さんがいいと思う(笑) そして、ばななさんはよっちゃんの考えすぎる心の声をほんとに細かく書いていて、心の過程があってから声に出す言葉はスコンと気持ちよくて、私はよっちゃんが好きです。 ※どんどん読めたのだけど、私には辛い本だった。誰かを亡くすということはそんなにすぐに薄れていかないなあ。そしてお母さんもお父さんもかけがえのない存在なのだな。ああだめだ、自分のことを振り返りすぎてしまうストーリーだった。
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なんていうことのない会話でも、そこには言葉のやりとりがあるわけではない。自分が言いたかったことが確かに伝わったという安心感。向こうがなにも無理していないという気楽さ。思ってもいないことは絶対言わない人だという信頼。そういうもののやりとりがあった。 - 148ページ
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発売日が誕生日! 舞台が下北沢! それだけで、わーい(^^)です! お話自体は、ちょっと、暗い、けどね。 お父さんが心中をした。 大好きだったお父さん。 突然いなくなった大切な人。 ぽっかり空いた心の穴をかかえたまま、 よっちゃんは下北沢の町にやってきた。 ...
発売日が誕生日! 舞台が下北沢! それだけで、わーい(^^)です! お話自体は、ちょっと、暗い、けどね。 お父さんが心中をした。 大好きだったお父さん。 突然いなくなった大切な人。 ぽっかり空いた心の穴をかかえたまま、 よっちゃんは下北沢の町にやってきた。 【生きていることってなんて生々しくて残酷なんだろう。 私はそのことに初めて気づいて愕然としていた。 失っていく。もう戻らない。 その代わりに、 私はこれまで知らなかった雨の茶沢通りの匂いを知っている。 ・・・私たちは命や時間を無駄にすることをやめた。 わかろうとしたり、 わかったつもりになってあれこれ考えるよりも、 毎日を自分なりに、こつこつ紡いでいくことに、決めたのだから。】 辛い現実。 戻らない日常。 それでも廻っていく世界と、 ゆるやかに失われる記憶。 少し、いや、かなり暗め。 でも、生きることの素晴らしい部分。 光だけではない、 けれども、闇だけでもない。 かすかな、そして確かな希望が、含まれている。 【今帰るから、お母さん、生きているお母さん。 今、ただいまというから。】
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I cried in the scene where the heroine has her thing right guessed by person she loves.
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