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探偵・日暮旅人の探し物 の商品レビュー

3.6

142件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    47

  3. 3つ

    55

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

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2016/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何か不思議な小説である。すごくふんわりとして心がゆったりとした感じになったかと思いきや、鋭く心を揺さぶられ続きが読みたくなる。特に最後あたりで刑事と対峙する場面は何やら意味ありげだ。 視覚以外の五感がないという設定は面白い。ただ、作者も言っているように探偵物というよりは人情物というべきかもしれない。まだ、この一冊しか読んでないのでこの後どういう展開になるかはわからないが・・・。しっかりとした、シリーズ物みたいなので、次を読むのが楽しみになる小説だと思う。 また、周りの登場人物も魅力的である。旅人を慕う「雪路」、娘の「テイ」、保育士の「陽子」と個性的なキャラが満載で、読んでいてそれぞれの性格が面白い。 これらの登場人物がどのような事件に巻き込まれ、はたまた、視覚を使って旅人が、どのように解決するのかが楽しみである。

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2016/08/06

面白かった! こういう設定だったのか。 探偵をしている旅人の特殊な事情にびっくり。 1話目の橋田さんとの関係がなんだか微笑ましくて素敵。 時代ゆえもあって結ばれなかった2人だけれど、旅人が椅子の抱えた秘密を解き明かしてくれたことで、時を越えてつながったのだもの。 テイちゃん、ユキ...

面白かった! こういう設定だったのか。 探偵をしている旅人の特殊な事情にびっくり。 1話目の橋田さんとの関係がなんだか微笑ましくて素敵。 時代ゆえもあって結ばれなかった2人だけれど、旅人が椅子の抱えた秘密を解き明かしてくれたことで、時を越えてつながったのだもの。 テイちゃん、ユキジが登場してからが、このシリーズの本番ということかな。 続きが早く読みたい。

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2016/08/02

小説とは、如何にもありそうなホラを吹く行為と思っているが、本作の主人公の設定も、それはそれは荒唐無稽だ。だが、まるで共感覚のようでもあるキャラ性そのものが、物語の本筋になっていく。そう、本作は、捜し物を通じて日暮旅人を知る物語だ。探偵ものと言って想起される推理やトリックはない。主...

小説とは、如何にもありそうなホラを吹く行為と思っているが、本作の主人公の設定も、それはそれは荒唐無稽だ。だが、まるで共感覚のようでもあるキャラ性そのものが、物語の本筋になっていく。そう、本作は、捜し物を通じて日暮旅人を知る物語だ。探偵ものと言って想起される推理やトリックはない。主人公は、チートとも言える能力で事件を解決する。その中で割かれる描写の多くは、主人公を始めとした登場人物たちの人生だ。この普遍的なモチーフが心に刺さる。主人公は優しいが、静かな苛烈さも孕んでおり、謎を含んだままの続刊に期待。

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2016/06/01

読み作家さん。五感が視覚しかないのだが視覚から音や匂い感触などを視る事ができる日暮旅人。旅人は物探し探偵をしており人形のように綺麗な女の子、テイと暮らしている。旅人の優しい人柄から優しい話かと思いきや最後で不穏な空気が。この巻は、これからの序章でしかないようだ。旅人の過去と闇を感...

読み作家さん。五感が視覚しかないのだが視覚から音や匂い感触などを視る事ができる日暮旅人。旅人は物探し探偵をしており人形のように綺麗な女の子、テイと暮らしている。旅人の優しい人柄から優しい話かと思いきや最後で不穏な空気が。この巻は、これからの序章でしかないようだ。旅人の過去と闇を感じさせる終わり方に続きが気になります。

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2016/02/13

短編連作の探偵もの 人が死んだりはしなくて、五感のうち視覚意外がつかえない探偵は、普通の人には見えない声なんかが色で見えて、その歪みから探し物がわかるらしい。 なんとなくモダモダのラブコメチックになような予感もあり、探偵の探し物の目的もありそうで、続きが気になる。

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2016/01/23

【探偵・日暮旅人シリーズ1】澄んだ、哀しい目。その瞳には音や匂い、味、痛みが視えるという。最初は穏やかで優しい時間が流れているが、だんだんと気になってくる。裏の闇。過去に何があったのだろうか?何を探しているのだろうか?テイちゃん生意気だけど、絵になる父娘。二人の関係も気になる。 ...

【探偵・日暮旅人シリーズ1】澄んだ、哀しい目。その瞳には音や匂い、味、痛みが視えるという。最初は穏やかで優しい時間が流れているが、だんだんと気になってくる。裏の闇。過去に何があったのだろうか?何を探しているのだろうか?テイちゃん生意気だけど、絵になる父娘。二人の関係も気になる。 「この世には目に見えなくても、確かに存在する、と気づかされるものがある。」

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2015/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブグログさんの懸賞で当たりました!ありがとうございます。 またもや素敵な本に出会わせていただきました!! ほのぼの系?いえいえトンデモナイお話でした。 なぜか人間の五感の内の4つを無くし、視覚だけが異常に発達した「日暮旅人」。音も匂いも視覚化されるという不思議な青年が人の思い出の無くしたものを探してあげるほのぼの系かと思ってた。 最初の方は確かにそんなお話だったけれど、ストーリーが進むにつれて人間関係に謎がまとわり始めた。 主人公「旅人」と陽子に過去に何があったのか? 旅人と娘・灯衣の関係は? 最後には刑事まで出てくるし、どうなるんだ!いったい!! 続きが気になって仕方なさすぎる! とりあえず2巻買いにいきます。

Posted byブクログ

2015/10/31

旅人さんのような能力で事件を解決したりする話は、他にもあると思うが、ただそれだけではなく、彼という人物の謎が最後に出てくることで次の巻も読みたいという気にさせる。

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2015/10/01

まだそこまで惹きこまれる前に終わってしまった感じ。 けれど色々謎が残り、更に新しい謎も追加されて気になるので取りあえず続きを読もうと思う。

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2015/12/23

「視覚以外の五感をすべて失っている」という設定にはすごく惹かれたけれど、全体としてこの作品をどういう色にしたいのかがよくわからなかった。物語が進むにつれてちぐはぐになっていく感じ。『椅子の声』だけが他から浮いているように思えた。個人的には一番好きな章だったので残念。 旅人と灯衣...

「視覚以外の五感をすべて失っている」という設定にはすごく惹かれたけれど、全体としてこの作品をどういう色にしたいのかがよくわからなかった。物語が進むにつれてちぐはぐになっていく感じ。『椅子の声』だけが他から浮いているように思えた。個人的には一番好きな章だったので残念。 旅人と灯衣と雪路、三人の主要人物には好感が持てるのに、陽子だけはどうしても受け付けなくて、ヒロインに共感できないとこうも読む気を削がれるのかと。陽子のことを「いい人」と称したのは最初は皮肉かと思っていたけれど、そうでもなさそうで。自分の感覚と合わないのも相まってか、読者に陽子をどう見せたいのかが上手く掴めなかった。これから先も旅人が探偵として関わっていくエピソードに毎回陽子までも関わってくると辛いなあ。 と、不満たらたらだったけれど、旅人のダークな部分はすごく気になるし、先の長いシリーズものなので陽子をこうと決めつけるには早過ぎる気もするので、とりあえず次も読んでみようと思う。

Posted byブクログ