白檀の刑(下) の商品レビュー
すごい作品。 星4つなのは、スプラッタすぎて「大好き」とは言いがたいから。クオリティとしては星5個以上。 入れ込みすぎて夢にまで出てきた。二度と読み返さないけど一生忘れられないだろうな。
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最後はこうきましたか。趙甲も孫丙も銭丁も眉娘も主役級の役どころが一同に会し大団円。白檀の刑で声も漏らさず孫丙。鉄道の開会式まで生かせておけと袁世凱。さてはて、刑の結末はほとんどの者の退場となりましたが、そのあとのひと波乱が想像できる。ノーベル文学賞受賞ということで莫言、初読みです...
最後はこうきましたか。趙甲も孫丙も銭丁も眉娘も主役級の役どころが一同に会し大団円。白檀の刑で声も漏らさず孫丙。鉄道の開会式まで生かせておけと袁世凱。さてはて、刑の結末はほとんどの者の退場となりましたが、そのあとのひと波乱が想像できる。ノーベル文学賞受賞ということで莫言、初読みですが、これは面白かった。ニャオ。猫腔って実際にあるのか、創作なのか。虚実入り乱れて摩訶不思議。小甲が虎の毛で人の本性を覗くのは、日本の昔話に狐の眉毛で同じ話がありましたね。
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これが文学か、と思わされる強力な作品だった。美しい描写も、醜い情景も、ともに鮮烈に想起される。とにかく「すげえもの」を見せつけられた。 展開も実に凝っている。この作品は「猫腔」という民間芸能とともに話が進む。登場人物は「猫腔」を演じる側から演じられる側に回る、つまり、作品それ自...
これが文学か、と思わされる強力な作品だった。美しい描写も、醜い情景も、ともに鮮烈に想起される。とにかく「すげえもの」を見せつけられた。 展開も実に凝っている。この作品は「猫腔」という民間芸能とともに話が進む。登場人物は「猫腔」を演じる側から演じられる側に回る、つまり、作品それ自体が一つの演劇として完結する。軽妙なからくりだ。
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下巻は,いよいよ孫丙の死刑に向かって,全員が動き出す。このうねりの中で大きな役割を果たすのが孫丙自身が開祖となった猫腔(マオチアン)という地方芝居。山東省高密県には実際に「茂腔」という地方芝居があり,茂と猫が同じ発音であることから作者が考案したのが,この猫腔らしい。 ニャオニャ...
下巻は,いよいよ孫丙の死刑に向かって,全員が動き出す。このうねりの中で大きな役割を果たすのが孫丙自身が開祖となった猫腔(マオチアン)という地方芝居。山東省高密県には実際に「茂腔」という地方芝居があり,茂と猫が同じ発音であることから作者が考案したのが,この猫腔らしい。 ニャオニャオという合いの手に乗せられることで,深刻な話にどことなくユーモラスさがただよう。 ただの娯楽大作と言ってしまってもいいほど爆笑シーンの多い作品であるが,猫腔や語り口の多様さ,各人それぞれの生き様が最後には感動に導いてくれる。すばらしい。
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