寝ても覚めても の商品レビュー
寝たり覚めたり繰り返しながら夢の中の延長のように少しずつ読んだ。ひとを好きになったときのどうしようもないかんじに全身を浸して気付いたら10年経ってしまったのか・・・と。江國香織さんの『神様のボート』を読んだときのきもちに近い。
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好きな人に似ていたから好きになったのか? いなくなった相手に似ている人に出会ってしまい、つきあうことになったのだが… どちらの相手に対しても、中途半端で自分にとって都合よくつきあったような気がします。 彼女の行動に振り回されてしまった、今の彼やその彼を好きな女の子を振り回したのは...
好きな人に似ていたから好きになったのか? いなくなった相手に似ている人に出会ってしまい、つきあうことになったのだが… どちらの相手に対しても、中途半端で自分にとって都合よくつきあったような気がします。 彼女の行動に振り回されてしまった、今の彼やその彼を好きな女の子を振り回したのは、いけないよ。
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なんかね、ものすごく「疲れる」小説でした。 よくドラマの初回なんかで、過去のハナシをばばばーーっと10分くらいで流して、「あれから○年・・・」みたいな形で始まることありますよね。 あの感覚になるくらい、ものすごい勢いで10年くらいが経過するわけです。 一生懸命読んでいないというこ...
なんかね、ものすごく「疲れる」小説でした。 よくドラマの初回なんかで、過去のハナシをばばばーーっと10分くらいで流して、「あれから○年・・・」みたいな形で始まることありますよね。 あの感覚になるくらい、ものすごい勢いで10年くらいが経過するわけです。 一生懸命読んでいないということもあるのだけど、「あれ?この友達は女性だっけ?男性だっけ?」「あれ?この人結婚してたっけ?」とか、わけ分からなくなり。 でも最もわけ分からないのは、主人公の後半の行動ですけどね。 まぁ、そんなものなのかもしれないけど、そこまでしないと自分のホントの気持ちって分からないものなの?みたいな。 そのときそのときの気持ちはすごく壮大に描いて、大きなハナシにしていますが、まあ結局は、うっすーーーーい恋愛小説ですよ、と。 言ってしまいます。
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ここに提示されているのはおそらく、人生や恋愛を主観的な「物語」として生きることの拒否もしくは否定なのだろう。「本の雑誌」でトヨザキ社長が書いていたように「異常で異様な」小説だ。そういう意味で「新しい」のかもしれないが、私はノーサンキュー。豊かで瑞々しい「物語」が好きなんだものね。
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◎第32回(2010年)野間文芸新人賞受賞作品。 2010年11月24日(水)読了。 2010−102。
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そもそも恋っていうのは自分勝手なものなのだけど…。22歳の恋と別れ。そして時を隔てて出会った元恋人とそっくりな顔を持つ人。10年間に及ぶ朝子の恋はその長さにしては驚くほど淡白。多分朝子自身が何かに熱く濃く染まることを望んでいないからだろう。短いセンテンスで目に入るものを次々脈絡無...
そもそも恋っていうのは自分勝手なものなのだけど…。22歳の恋と別れ。そして時を隔てて出会った元恋人とそっくりな顔を持つ人。10年間に及ぶ朝子の恋はその長さにしては驚くほど淡白。多分朝子自身が何かに熱く濃く染まることを望んでいないからだろう。短いセンテンスで目に入るものを次々脈絡無くつぶやいていく朝子の心のあやうさやよりどころの無さが哀しい。
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ここまで偶然が重なると冷める。 でも、相変わらず柴咲さんが描く、ふとした時の瞬間の描写は大好きだ!
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+++ 人は、人のどこに恋をするんだろう?消えた恋人・麦を忘れられない朝子。ある日、麦に顔がそっくりな人が現れて、彼女は恋に落ちるが…朝子22歳から31歳までの“10年の恋”を描く各紙誌絶賛の話題作。 +++ 泉谷朝子は鳥居麦に恋をした。22歳だった。麦はとらえどころがなく、...
+++ 人は、人のどこに恋をするんだろう?消えた恋人・麦を忘れられない朝子。ある日、麦に顔がそっくりな人が現れて、彼女は恋に落ちるが…朝子22歳から31歳までの“10年の恋”を描く各紙誌絶賛の話題作。 +++ 泉谷朝子は鳥居麦に恋をした。22歳だった。麦はとらえどころがなく、ちょっと出たまま長いこと帰ってこなかったりする男だった。ある日ふらりといなくなり、朝子は待ち続けたが麦に顔が似ている亮平と出会ってしまい恋に落ちる。そんなとき、十年も経って麦は俳優として画面に戻ってきたのだった。 いつもながら著者の描き出す女の子たちの日常は、手を伸ばせば触れられそうに現実感を持ち、気だるさまで伴って読者を同じ場所へ連れだすようである。大人からみればメリハリのない行き当たりばったりの暮らしにも見え、だが本人たちにしてみれば日々を精一杯生きている、というような。 朝子の恋は結局はなんだったのだろう。友人からも恋人からも遠ざけられることになり、それでもそのときの自分の気持ちに正直だったことで自分自身を納得させることができるのだろうか。わたしにはよくわからない朝子なのだった。
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期待はずれ。帯や、王様のブランチ、書評などで高く評価されていたので読んでみたのだが、いまいち読み進められず。この話が評価されているところというのは、ストーリー全体というよりも、登場人物たちの毎日の営みや生活の細部、その中でのちょっとした出来事の描写なのかな、と感じたものの、そこに...
期待はずれ。帯や、王様のブランチ、書評などで高く評価されていたので読んでみたのだが、いまいち読み進められず。この話が評価されているところというのは、ストーリー全体というよりも、登場人物たちの毎日の営みや生活の細部、その中でのちょっとした出来事の描写なのかな、と感じたものの、そこに全く共感することも入り込むことも出来なかった。書き手の方とは世代も近いのにこんなに合わないのも不思議。フィーリングが合う人はこの話、ぴったりくるのかな。読み終えた後、久しぶりのがっかり感を味わった。
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全く読み進められず、パラパラめくって終わりにしてしまった。 登場人物の感情、ストーリーに現実味が感じられない。文字がから滑りしているような…。私には合わなかったようです。
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