ちゃんちゃら の商品レビュー
江戸・千駄木町の庭師一家「植辰」に、占領の庭をこしらえる大きな仕事が舞い込んだ。だが、庶民に流行病が猛威を振るい、武家と商家では謎の失踪事件が連続する。不穏な浮世に、植辰の面々が立ち向かう
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2021年9月3日 参考文献が19 すごい勉強して書いたんだなぁ 大和屋の発想転換が印象的。 悪意に満ちたあいつ許せない。 仮にも造園業を営むのにどうして樹木殺しができるのだろう。 嫌なやつ。 命や自然や人の労働を蔑ろにして、酷すぎる。 男は鈍感。
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庭師見習いのちゃらを真ん中にした、江戸市井の人々と、謎の文人との物語。心意気が気持ち良いです。ところどころ、イメージしにくい文があったかな、と思いました。
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江戸の庭師たちの話。 個性的で愛すべき登場人物たちが生き生きとしている。 面白い話ではあるが、もう少し人物の奥行きがほしいかな。面白いのに、さら〜っと読めてしまうのが物足りない。
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江戸の市井に生きる人々の暮らしを描いた作品は大好きなので、とても面白かった。この本で城郭を作る穴太衆なる存在も初めて知った。そしてもっと知りたくなって調べてみたら天空の城竹田城も穴太積みなのね。興味深い。
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江戸時代の設定。 「ちゃら」と呼ばれる庭師である主人公を中心に、作庭、庭師の師弟物語…とおもいきや、序盤の終わり辺りから、ややミステリー的要素が入ってくる。 登場人物の個性もそれぞれ個性があり、魅力的。また、江戸時代の「作庭」についても興味深く読めた。庭の木々、花などの描写も...
江戸時代の設定。 「ちゃら」と呼ばれる庭師である主人公を中心に、作庭、庭師の師弟物語…とおもいきや、序盤の終わり辺りから、ややミステリー的要素が入ってくる。 登場人物の個性もそれぞれ個性があり、魅力的。また、江戸時代の「作庭」についても興味深く読めた。庭の木々、花などの描写もよく、目の前に情景が浮かんで来る。 しかし、物語が進行するにつれ、話が複雑になり(恋模様、師弟関係、サスペンス的部分)、その「サスペンス的部分」が大きくなりすぎて、終盤にかけて、一気に収束させた、無理矢理まとめたという感じがある。 物語の結末も「えっ?」という感じだった。 登場人物が上手く描かれていただけに、物語が大きくなりすぎて、ごちゃごちゃしてしまったのが勿体ない。 しかし、この数作品後、直木賞を受賞するのも肯ける、筆致だと思う。
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- ネタバレ
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ちゃんちゃら、ってちゃんちゃらおかしいの“ちゃんちゃら”かなぁ、と思ったけど、そうでしたね^^ 庭師の親方とその娘の百合、ひょんなことから弟子入りした“ちゃら”。 それなりに面白かったけれど、白楊がやったことは少し行き過ぎだと思うので、後味が悪いです。 五郎太、いい男ですね。私はちゃらより五郎太の方がダンナ様には良いと思いました。 ですが、この後のちゃらと百合が築く賑やかな家庭が見えるような気がします。
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「花さえ実さえ」のときも思ったが、 本当に造園、植物の知識が豊富で 生き生きとした描写に、思わず静謐な庭が目に浮かぶようである。 いろんな事柄が盛りだくさんだが 1本、筋が通っていて、最後まで勢いが衰えなかった。 ただ、表紙をイメージして読み始めた「ほのぼの」ではなく、 だん...
「花さえ実さえ」のときも思ったが、 本当に造園、植物の知識が豊富で 生き生きとした描写に、思わず静謐な庭が目に浮かぶようである。 いろんな事柄が盛りだくさんだが 1本、筋が通っていて、最後まで勢いが衰えなかった。 ただ、表紙をイメージして読み始めた「ほのぼの」ではなく、 だんだん根の深いミステリーへと変化していって ラスト、えっ、何で!となった。 読み終わってから、改めて表紙を見ると この「ほのぼの」を複雑な思いで見てしまった。 大和屋さんの言葉、ラストはとってもよかった。 思わず涙でした。
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庭師になった元孤児の青年ちゃら。庭師「植辰」の面々を描いた時代小説。 最後の方は力技で畳んだ感じがしたけど、なかなか優しい気持ちになる1冊。 雑木の庭を大和屋が語るところ、じーんときた。 切り絵:百鬼丸
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ちょっと力技的で散らかった印象も残るけど まずまず面白かった。 もっと庭仕事メインな方が好みだったな~。
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