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ちゃんちゃら の商品レビュー

3.5

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

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2014/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

始めのほうでちょっと集中できんかった。中盤から引き込まれていったけど、クライマックス部分にイマイチな部分を感じてまったかな。ラスト部分はまぁ、良かったと思うんやけど。

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2014/04/03

江戸の庭師のおはなし。 太平の世となり町人文化が花ひらいた江戸では、庭に凝ること一つのステータスだったようです。 ワビ・サビとかの日本的美意識で整えられているイメージですが、もっと自然と調和したものなのね。 話自体は、そこまで庭造り中心ではなくて、なかなかにミステリーでした。 ...

江戸の庭師のおはなし。 太平の世となり町人文化が花ひらいた江戸では、庭に凝ること一つのステータスだったようです。 ワビ・サビとかの日本的美意識で整えられているイメージですが、もっと自然と調和したものなのね。 話自体は、そこまで庭造り中心ではなくて、なかなかにミステリーでした。 庭師として修業してきたちゃらと、植辰の辰蔵親方と娘のお百合などの面々のやりとりがほのぼのしている分、嵯峨流の御仁たちは不気味で不吉で。 玄林の結末にはちょっとえーって悲しくなったけど、最終的なオチは嫌いじゃないです。 やっぱハッピーエンドがいいです。 妙青尼がすてきだなー。 ちゃら・お百合・お留都・五郎太の四画関係がよかった。

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2014/03/04

直木賞のニュースが出る直前に図書館で。以前読んだ「すかたん」がすごく良くて、気になっていた作家さん。直木賞フィーバーで当分著作は図書館の在庫から消えるだろうな。これもすごくよかった。でも、途中すかたんと呼ばれる浪花の男がでてくるのに、あの青物商とはちがうのね。それがなんか残念だっ...

直木賞のニュースが出る直前に図書館で。以前読んだ「すかたん」がすごく良くて、気になっていた作家さん。直木賞フィーバーで当分著作は図書館の在庫から消えるだろうな。これもすごくよかった。でも、途中すかたんと呼ばれる浪花の男がでてくるのに、あの青物商とはちがうのね。それがなんか残念だったので-☆。あとはとてもよくできていた、とくにラスト。すこし晴れた心とともに風の味を感じることができた。この方の表現力も、キャラ設定のうまさも、そしてつい肩入れしたくなる主人公たちも、ほんといい。時代ものでかつ庭師、というのもありきたりでなくていい。ちゃらの続編でるかなあ。ちゃんちゃら可笑しいどころかドラマチックなストーリーです。お百合の女心も見どころ。受賞作の「恋歌」はさっそく予約したがいつ順番まわってくるやら。 まだ2作しか読んでないけど、好きな作家リストに入りました朝井まかてさん。世の中には面白い本を書く人がまだまだいるんだな~。

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2013/04/02

江戸で三代続く庭師植辰で働くちゃら。ちゃんちゃらおかしい と言ったことから付いた名前。気付いたときには両親はいなくて名前覚えていなかった。そんなちゃらが植辰の仲間と江戸を 騒がす蘇我流を復活させたという京都の文人との対決。 最後は無理矢理まとめた感じで何だかわからないようになった...

江戸で三代続く庭師植辰で働くちゃら。ちゃんちゃらおかしい と言ったことから付いた名前。気付いたときには両親はいなくて名前覚えていなかった。そんなちゃらが植辰の仲間と江戸を 騒がす蘇我流を復活させたという京都の文人との対決。 最後は無理矢理まとめた感じで何だかわからないようになったのが残念。

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2012/12/13

自分の生まれも本当の名前も知らない青年が主人公。 彼は口癖から「ちゃら」と呼び名を付けられ、庭師の元で修行の日々。 見た目も気性も破天荒な彼が一つずつ庭を作り上げる中で成長していく過程を描いた作品 …なのかと思っていたら、話はもっと別次元に。かなり大きな事件に巻き込まれてしまう...

自分の生まれも本当の名前も知らない青年が主人公。 彼は口癖から「ちゃら」と呼び名を付けられ、庭師の元で修行の日々。 見た目も気性も破天荒な彼が一つずつ庭を作り上げる中で成長していく過程を描いた作品 …なのかと思っていたら、話はもっと別次元に。かなり大きな事件に巻き込まれてしまうのだ。 さぁ、ちゃらはどうなる? 主人公も魅力的だし、彼を育てる親方やその娘、共に働く人たちなど脇のキャラクターも魅力的だった。 とにかく庭の事が詳しく書かれていて、でも方苦しくなくある時はちゃらと一緒に教わるように、またある時は客としてちゃらから説明してもらうように、そして出来上がった庭の描写を通して伝わってくる。 人間の妬みなどからくる悪意が描かれていて、読んでいて苦しくなったり悲しくなったりしたけれど、そんなものに負けない登場人物たちに元気をもらい、とても爽やかに読み終えられた。 続編も読んでみたい。

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2013/02/03

 痛快時代小説といった感じでしょうか。  主人公・ちゃらは、元浮浪児。自分の名も歳も知らず、その日暮らしをしている時、庭師・辰蔵に声をかけられ、「植辰」で暮らして10年。空仕事(庭師)が好きな青年(恐らく17・8歳)に成長しています。 生い立ちからして、どんな主人公なのかとても楽...

 痛快時代小説といった感じでしょうか。  主人公・ちゃらは、元浮浪児。自分の名も歳も知らず、その日暮らしをしている時、庭師・辰蔵に声をかけられ、「植辰」で暮らして10年。空仕事(庭師)が好きな青年(恐らく17・8歳)に成長しています。 生い立ちからして、どんな主人公なのかとても楽しみにしながら読み進めました。  予想していたより、大人しかった主人公・ちゃら。  欲を言えば、もっともっと暴れて欲しかった。思わせぶりな彼の過去の描写の割には物足りなく感じます。それに京から来た庭師と白楊の対峙シーンをもっと強烈に描いて欲しかったかなぁ。

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2012/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 江戸の庭師一家で修業する身寄りのない「ちゃら」。親方辰蔵をはじめとする「植辰」の面々と「ちゃら」が遭遇する事件の数々を描く。  朝井さんって女性ですよね・・・?全体的に好きな部類です。キャラクターも、人情味も。・・・でも、手放しで「好き~」と言えない部分が必ずこの人の作品にはあります。「実さえ花さえ」でもあった部分ですが、真面目で私的に好感度の高い主人公がヒロイン意外の美人さんに「本気」で心を奪われてしまうんだな・・。リアルっちゃあリアルですけどね、女性目線からするとなんともおさまりの悪い気がしてしまうのです。  そこだけが原因ではないのですが、本当に惜しいです。よくわからないけど、もうちょっと作品が洗練されると読みやすくなるかな・・。あと何作品か書いていくうちにすごいヒット作が出そうな気もします。期待の作家さんです。

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2011/10/23

前回は苗師で、今回は庭師の話し。庭の描写などは情景が浮かぶようでとてもよかった。最後はなんだかすっきりした…けど、振り返ると、みんな結構酷い目に合ってたり、悪役は大して意味なかったりと色々…あと個人的に登場人物の「ぢゃ」が読みづらかった。

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2011/01/26

自分の名前すらわからない孤児の少年が ちゃらと名付けられて植木職人の弟子となり時が過ぎてからの江戸人情物。 ふと目にとまって借りてみたら収穫。 繰り広げる人間物語もよいし 何より木や石をしかるべき処に置いていく 作庭という仕事自体の描写に惹かれた。 最後の大きな事件はちょっと...

自分の名前すらわからない孤児の少年が ちゃらと名付けられて植木職人の弟子となり時が過ぎてからの江戸人情物。 ふと目にとまって借りてみたら収穫。 繰り広げる人間物語もよいし 何より木や石をしかるべき処に置いていく 作庭という仕事自体の描写に惹かれた。 最後の大きな事件はちょっと余計に感じた。 ラスボス不要。 本のタイトルもなぜこれにしたのか不明。 由来はわかるが、中であまり活かされてない。 これらを除けば満足。 【図書館・初読・1/25読了】

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2011/08/06

実は★4と5点の間にしたい。時代小説で有望株発見!講談社HPより気鬱を払い、心を養う。庭ってのは不思議なもんだ。江戸・千駄木町の庭師一家「植辰」に、千両の庭をこしらえる大きな仕事が舞い込んだ。だが、庶民に流行り病が猛威を振るい、武家と商家では謎の失踪事件が連続する。不穏な浮き世に...

実は★4と5点の間にしたい。時代小説で有望株発見!講談社HPより気鬱を払い、心を養う。庭ってのは不思議なもんだ。江戸・千駄木町の庭師一家「植辰」に、千両の庭をこしらえる大きな仕事が舞い込んだ。だが、庶民に流行り病が猛威を振るい、武家と商家では謎の失踪事件が連続する。不穏な浮き世に、植辰の面々が立ち向かう。<「植辰」に集う人々>●辰蔵……作庭の腕は一流だが、酒好きでおっとりとぼけた親方●お百合……男所帯をきびきび仕切っている、辰蔵の一人娘●福助……池泉や流れなどの水読みに優れた庭師。元備前の侍●玄林……穴太衆の末裔で、石の見立てや石組を得意とする庭師●ちゃら……辰蔵に拾われて植辰で修業中の元浮浪児。「ちゃんちゃら可笑しいや」が口癖一つ一つの章立ては舞い込んだ庭仕事にちなんで「千両の庭」「南蛮好みの庭」「古里の庭」と続いていき、その趣向もいいけど、大きな流れは、植辰をつぶそうとする大きな敵との戦い。魅力的な主人公、元浮浪児で空仕事(庭師)に見せられたちゃらと、彼を取り巻く人々のキップの良さは爽快だ。さわやかな疾走感と2作目とは思えない達者さに今後も期待。ちゃらやお百合に肩入れするのが普通だろうけど、どうも辰蔵親方と福助コンビが味があっていいなぁ。

Posted byブクログ