世紀の空売り の商品レビュー
第37回ビブリオバトル〜明石の陣〜テーマ「ゲーム」で紹介された本です。オンライン開催。 チャンプ本。 2021.10.14
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「マネー・ショート 華麗なる大逆転」の原作。 映画も面白かったが、こちらもスリリングで面白い。 金融知識がもっとあればもっと楽しめたと思うますが。
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アカデミー賞作品賞にノミネートされた「マネー・ショート 華麗なる大逆転」の原作。リーマン・ショックの発生を早くから予見したトレーダーたちの実話である本書は,金融経済を学べる優れた指南書にもなっています。超豪華キャストが揃った映画も最高ですよ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本でCDSというものを把握。終盤で、ショートする方に投資をしたヘッジファンドの名目上の持ち主がこの金融危機で危うくなる巨大銀行の一つで、こんなに利益を得たのに親玉の銀行が潰れたら全資産持っていかれるのでは?というところが皮肉で笑いました
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2000年頃のITバブル崩壊の後、作り出された不動産バブル。経済弱者の二番以下抵当負債を証券化するという、クレジットカードで借金する弱者にも低金利恩恵であったはずが、より怠惰に堕落した結果3年目からは目を剥くような高金利を要求されるIOローン(元金そのままで金利だけを払う、つまり...
2000年頃のITバブル崩壊の後、作り出された不動産バブル。経済弱者の二番以下抵当負債を証券化するという、クレジットカードで借金する弱者にも低金利恩恵であったはずが、より怠惰に堕落した結果3年目からは目を剥くような高金利を要求されるIOローン(元金そのままで金利だけを払う、つまり不動産価格が上昇して手数料込みでより高額で転売できないと十中八九破綻)までも横行し破綻必至…。それでもAAA格付。破滅を予見して大儲けした3グループの男たちは大成功の後でも愛されなかったし、責任を取るべき人々は政府資金で救済された
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強欲な投資銀行。その本質は金融危機後も何も変わってない。賭けに勝っても負けても、どれだけ税金を投入されても、プレイヤー達は大金を手にする不合理。 専門用語も多く素人にはかなり難しいだろう。
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★今なら分かる不合理★いまさらながらの金融危機の振り返りだが、サブプライムローンのおかしさに早くから目をつけていた3組を取り上げる。住宅ローンという実物だけでなく、それを賭けの素材としてCDOを複製することで米投資銀行の貪欲な賭けが際限なく膨らんだが、そのリスクをどれだけ理解して...
★今なら分かる不合理★いまさらながらの金融危機の振り返りだが、サブプライムローンのおかしさに早くから目をつけていた3組を取り上げる。住宅ローンという実物だけでなく、それを賭けの素材としてCDOを複製することで米投資銀行の貪欲な賭けが際限なく膨らんだが、そのリスクをどれだけ理解していなかったのか。3組の疑問と不信、周囲の無理解、いざ世界が崩壊したときは満足だけでなく不安と静謐が訪れる。混乱の仕組みを分かりやすく描き、取り巻く人々の思いや混乱を写し出す筆致が素晴らしいのだろう。登場人物の心情を断定的に言い切る、地の文に皮肉を利かせる、トピックスの絞り方がうまいのか。やはりマイケル・ルイスは一気に読ませる。 他人の金を元手に稼ぐ投資銀行のおかしさはもちろん、さらにすごいのは、サブプライムローンの破綻に賭けて大金を得た人々が、いままだ投資を続けているらしいことだ。本には書いていないが、アイズマンはニューバーガー・バーマンのファンドマネジャーとは。信念なのか、さらなる欲望なのか。
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今から10年前の2007年、アメリカに端を発し世界景気を震わせたアメリカ住宅金融破綻に端を発してリーマン・ブラザーズの倒産いわゆるリーマンショックの裏でボロ儲けをした投資家の目からみたウォール街の異常さを描いた作品。債権投資に縁がない凡人にはやや難解ではあるが投資銀行の狂気は十分...
今から10年前の2007年、アメリカに端を発し世界景気を震わせたアメリカ住宅金融破綻に端を発してリーマン・ブラザーズの倒産いわゆるリーマンショックの裏でボロ儲けをした投資家の目からみたウォール街の異常さを描いた作品。債権投資に縁がない凡人にはやや難解ではあるが投資銀行の狂気は十分に伝わってくる。サブプライム モーゲージ債は、住宅ローンの一種であるが、より収入に対して妥当と想定される金額以上の借入を可能にする魔薬的なローン(当然、貸し出し側がハイリスクとなる)を債権化して更に同等のリスクもしくは劣後のクラスと組合せて再構成して債権化して投資対象とした商品であるが、そもそもの借り手がどの様な債務完済の能力があるかなど全く頓着しない(調べようにも組合せの中なので調べられない)不思議というか狂気の商品である。投資に対するリスクは、中身がわからないまま格付け会社が出した格付けのみで判断するというポンコツぶりである。このおそるべきカラクリに気づいたバーリー他ごく僅かの投資家が詐欺とも言えるウォール街あげての狂乱の中、来るべき時ローンの焦げ付きに備え、債権がショートする方に大量の空売りを仕掛けた史実である。アメリカの金融の雄である多くの投資銀行が如何に錬金するのか恐ろしくなる。少なくとも住宅を収入がないヒトが数年後に金利が引きあがるマジックローンで困窮することなど念頭にないのだ。投資家は数千万ドルから数億ドルを投資ベンダーや投資銀行に預け、いざ金融恐慌が起こると政府が国民の税金を使ってこれを救済保護する。カネ持ちはトコトン守られる構造であることも腹ただしいけどまた事実である事を気付かされる一冊である。
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『マネー・ショート 華麗なる大逆転』 2016年3月4日 (日本)映画が公開される。早速、ウエブ動画でこの映画を観る。内容がちょっと難しい分、映画をみることで深く内容を知るに至る。キーワードのモーゲージ債(住宅ローンなどの不動産担保融資の債権を裏付け(担保)として発行される証券...
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』 2016年3月4日 (日本)映画が公開される。早速、ウエブ動画でこの映画を観る。内容がちょっと難しい分、映画をみることで深く内容を知るに至る。キーワードのモーゲージ債(住宅ローンなどの不動産担保融資の債権を裏付け(担保)として発行される証券)という証券が暴落することに賭け、大儲けした男たちの痛快物語。ウォール街で働く銀行家、証券マンが巨利をむさぼるほどに人間性を失っていく姿に哀れみをおぼえる。
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投資でリターンを得るためには、多かれ少なかれ世間の常識に逆らって自分の信念を貫く必要がある。不動産バブルの狂騒の中で、正気を保ち続けた彼らの感性と行動には、投資をする上でとても勇気付けられる。 空売りしているのになかなか株価が下がらない時の、胃が冷たくなるような描写のリアリティは...
投資でリターンを得るためには、多かれ少なかれ世間の常識に逆らって自分の信念を貫く必要がある。不動産バブルの狂騒の中で、正気を保ち続けた彼らの感性と行動には、投資をする上でとても勇気付けられる。 空売りしているのになかなか株価が下がらない時の、胃が冷たくなるような描写のリアリティは抜群
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