名前探しの放課後(下) の商品レビュー
タイムトリップの話かと思ったら... そういうことだったのかと エピローグを読んでビックリ(笑) 小瀬友春があすなを無視せず「よぉ」と 声を掛けたときなど、改心して良かった~と、 まんまと辻村ワールドにハマりました。 人物の心情描写が、時に納得出来ないことも あるのですが、リ...
タイムトリップの話かと思ったら... そういうことだったのかと エピローグを読んでビックリ(笑) 小瀬友春があすなを無視せず「よぉ」と 声を掛けたときなど、改心して良かった~と、 まんまと辻村ワールドにハマりました。 人物の心情描写が、時に納得出来ないことも あるのですが、リアルな人間関係においても 同じことがあるんだろうな~と 辻村作品の奥深さを感じました。 ぼくのメジャースプーンを読んでから 本作品を読んで良かったです。 「子どもたちは夜と遊ぶ」→ 「ぼくのメジャースプーン」→ 「名前探しの放課後」 この順番で読むことをお薦めします。
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すごーく面白かったけど、最後「?」な部分があって調べてみたら、他作品との繋がりがあったようで...先にそっちを読んでおけばよかったな〜ということもあり★4。ただそれでも十分楽しめた。
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自殺した「誰か」を探し、救う方法を考えていくというストーリー。 上巻は登場人物の高校生活が描かれており、物語は割と淡々と進むため、ゆっくりと読みました。 下巻から、別の作品とリンクしていることに気付かされた辺りから一気に面白くなり、ラストも思わぬ方向に進んでいくため、読む手が止ま...
自殺した「誰か」を探し、救う方法を考えていくというストーリー。 上巻は登場人物の高校生活が描かれており、物語は割と淡々と進むため、ゆっくりと読みました。 下巻から、別の作品とリンクしていることに気付かされた辺りから一気に面白くなり、ラストも思わぬ方向に進んでいくため、読む手が止まりませんでした。『冷たい校舎は〜』と内容が似ていますが、こちらは爽やか。 別の作品の登場人物に会える喜びを感じられる作品でした。ストーリーとは特に関係がありませんが、個人的に多恵さんが高校生の郁也に小言を言うシーンや、椿のペンケースについていたキーホルダーが何かわかったシーンにグッときました。
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青春小説として異常に面白いと思って読み進めたら、後半怒涛のミステリー展開+ちゃぶ台返しに唖然。まさかタイムスリップしてなかったとは…。そんなのあり!?笑 かといって面白さは変わらなかったんですが、とにかく驚きすぎて呆然としました。というか振り返ってみると河野と友春、演技うますぎですね笑 ストーリー全体としては文句なしの面白さでしたが、その他にも「凍りのくじら」「ぼくのメジャースプーン」の登場人物たちのその後が見れたのも嬉しかったですね!特にぼくとふみちゃんの2人は本当に良かった。最後、名前が判明してぶったまげて、これまでのやり取りを読み返したら普通に泣きました。本当に立派になってまあ…! あと本筋とは逸れますが、辻村先生は田舎とそこに暮らす人々の心情を描くのが本当にうまいですね。「島はぼくらと」を読んだ時も感じましたが、特に今回の舞台の山梨県は私の地元とも近く、大人になってから旅行に訪れることもあるので、小説内の光景がありありと目に浮かび刺さりまくりました。
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ほんとにこれまた素晴らしい小説に出会いました。 前半はいつか、あすな、河野の水泳の話、そしてクリスマスパーティ、ピアノ練習などなど。何気ない日常と、訪れる12月24日まで河野の自殺を阻止するべく重ねていく毎日。ほんとの自殺者は河野以外の誰かであれば面白いなと思って読み進めていました。そんな大きな展開もなく河野の自殺を止めることに成功。 さて、ここで終わらないのが辻村深月さん。流石すぎる最終章“石のスープ”で全てもっていかれました。まさかの自殺する日は終業式ではなく始業式で、それがあすなだったなんて。上巻からひっくるめて積み重ねた彼らの行いが、全てこの日のためであったなんて。そしてなんといっても椿がまさかのふみちゃん。思わず「えっ」と驚いた。あのふみちゃんが大きくなりこんな素敵な女の子になっていたとは。椿ちゃんも秀人も2人とも素直で素敵なカップルだと思っていたので本当に嬉しかった。登場するみんな心優しい人達ばかりだけど、あすなちゃんの虜になりました。温かな登場人物と衝撃展開、総じて最高の小説です。 皆さんの感想や考察を見て理解したけど、そうか秀人(ぼく)のあの力によって起こった出来事だったのか。いつかの未来が暗くならなくてよかった。
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すごい!今本当にめちゃくちゃ感動しているすごい!!面白い!!! エピローグ読んで繋がりに気づいて興奮した 2人が彼氏彼女となって楽しそうに過ごしてるのも、タイムスリップの原因も、全部そうだったんだと納得 時折出てくるバイクの描写が怪しいなーと思ってはいたけど、あのような形で伏線回収されるとは思っていなかった あと河野がめちゃくちゃ好き、ああいう人本当に大好き めちゃくちゃ面白かった
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最後のドンデン返しは見事にやられた。。!!! 笑っちゃうくらい楽しい読書だった。 石のスープ、素敵だなぁ。高校生らしい解決策だったりで、みんなにアカデミー賞あげたい、(^^) もう1回読みたい
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やっぱり辻村さん最高すぎる! 恥ずかしながら今年に入ってから辻村作品デビューしてスロウハイツから読み続けていたが、どれも大好きになっていく今では大好きな作家。そんな辻村さんの作品の中でも1番に出会ってしまったかもしれない。 そして辻村深月作品には読む順番があるというけれど、その通...
やっぱり辻村さん最高すぎる! 恥ずかしながら今年に入ってから辻村作品デビューしてスロウハイツから読み続けていたが、どれも大好きになっていく今では大好きな作家。そんな辻村さんの作品の中でも1番に出会ってしまったかもしれない。 そして辻村深月作品には読む順番があるというけれど、その通り!ちゃんと順番通りに読んできてよかったなあとにやにや。 ああ、基がたまらなく好きだった。
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すごい しかない 本当に ラストのラストまで驚きあり、共に青春した体験があり、あらゆる伏線が一気に駆け巡った 3ヶ月の短い期間ながら割とどこでもあるような学生ものの時間の流れ〜ゆったりと過ごす読書時間〜からラストの章前の 友春くん???…わからなかったけど準備はしてただって辻村深...
すごい しかない 本当に ラストのラストまで驚きあり、共に青春した体験があり、あらゆる伏線が一気に駆け巡った 3ヶ月の短い期間ながら割とどこでもあるような学生ものの時間の流れ〜ゆったりと過ごす読書時間〜からラストの章前の 友春くん???…わからなかったけど準備はしてただって辻村深月さんだから 主人公は勿論あの人なんだろうけど物語の中心にいたのはあの人だっだと気づくまでの流れ、フルネームで書かれてから気づくまでの流れ、天才‼︎すごい‼︎の繰り返し 天木のセリフが全てカッコよく、勿論全ての登場人物もカッコよく、滋の登場には少し笑ってしまったが、いつかこの物語が忠実に映像化されたらいいなと思った忠実に チャレンジするチャンスがあるのなら飛び込んでいきたくなる、そんな物語でもあった 好きなフレーズ引用 あとは作者がどれだけその偶然に尤もらしい理由をつけられるかどうかだよ どれだけ嘘っぽく聞こえても脅威に対しては備えている必要があるのにそうしなかった人たちへのこれは警告の話なんじゃないのかな 生まれて初めてクロールで25メートルを泳げたあの時の気持ち うまく言えないけど吸いこまれていくような気がするの。遠くに行こうっていう気持ちが そこにはお前が言うような高みからの正義感なんか存在しない 年上の美人に見栄を張りたいのか河野がちょっと喧嘩でと答えるのが面白かった 塩素の匂いが、するね 前のいつかは、これを思うことができなかった お前の覚悟と引き換えに自分たちはいつかの話をこの妄想と紙一重な未来の記憶を信じる そう条件を出された 自分たちは義務感や正義感のためにやったわけじゃない。それだけのために助けようと思ったわけじゃない。これは義務感でも驕りでも哀れみでもない。だからこそ放課後の全てをそれにつぎこんだ
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やっと読めた。騙された! でもその裏切りが気持ちよくて、よく練られていてとても満足している。深読みせず読んでいく方がその心地よい裏切りを味わえると思う。 以下大ネタバレ 河野くんのいとこの話が小瀬くんだったと気づいたときめちゃくちゃ感動した。他にもいっぱい伏線は張られていると思う。 辻村深月作品、「どこか欠点のある大人しいけど頭のいい女の子」が「どこか魅力的な男の子」に救われる話しがとても多いなという気がする。 今回の話も河野くんを救うためと思わせて、実は真の救うべき存在があすなだった。やっぱりそんな簡単なオチじゃないだろうな〜と思っていたけれど、作中で出てくるいじめとの闘いや水泳特訓、ピアノの練習なども全部あすなのために用意されたものだったとは…いじめまで狂言というのは恐れ入った。辻村深月作品の、こういう青くさいけどがむしゃらな青春感がとにかく好きだなと思う。
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