冠・婚・葬・祭 の商品レビュー
冠婚葬祭といった伝統が形を変えていく、批判するわけではなくごく自然なリアルな描かれ方だった。劇的な何かがあるわけでない、穏やかだけど少し奇妙な面もあった。 一番好きなのは「この方と、この方」。津村真知から送られてきた言葉がとても気に入った。年を取ったときに自分の支えとなるのはそれ...
冠婚葬祭といった伝統が形を変えていく、批判するわけではなくごく自然なリアルな描かれ方だった。劇的な何かがあるわけでない、穏やかだけど少し奇妙な面もあった。 一番好きなのは「この方と、この方」。津村真知から送られてきた言葉がとても気に入った。年を取ったときに自分の支えとなるのはそれまでどう生きてきたか。何事も義務や圧に追われて行うのではなく自らたくさんの冒険をしたいと思った。
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冠婚葬祭の意味もわからない時期もあったなあー、言葉はわかるのに、意味はと考えると、はて。ダメだね自分。オムニバス4話と非常に読みやすいし、それぞれ引っ掛かる良い話。深く掘り下げない展開、これもまた良いのかな。ちくま文庫はお店に置いてなくて、たまたまジュンク堂で手に取りました。いい...
冠婚葬祭の意味もわからない時期もあったなあー、言葉はわかるのに、意味はと考えると、はて。ダメだね自分。オムニバス4話と非常に読みやすいし、それぞれ引っ掛かる良い話。深く掘り下げない展開、これもまた良いのかな。ちくま文庫はお店に置いてなくて、たまたまジュンク堂で手に取りました。いい出会い、家から500メートルに本屋があった時代もあり、どんどんなくなって今では5キロが1番近いという悲劇。コンビニで本を買ってビニール袋に入れられてしおりも無い、そんな無意味な気分は二度としないので、本屋で本を買うのはやめないので
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冠婚葬祭を4つの話を異なる視点で描いた短編集。それぞれの話は面白いが関連付けて1つの長編にすればもっと読み応えがあったと思う。
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成人式、結婚、葬式、お盆に関連する4つの連作小説。平成の時代を背景にしてはいるけれど、なんとなく昭和の残り香のする人情味がじわじわ感じられる物語ばかりで、ノスタルジーとともになんとも言えないユーモアと暖かさが感じられてとても良かったです。かつてたくさんの男女の縁をとりもってきたお...
成人式、結婚、葬式、お盆に関連する4つの連作小説。平成の時代を背景にしてはいるけれど、なんとなく昭和の残り香のする人情味がじわじわ感じられる物語ばかりで、ノスタルジーとともになんとも言えないユーモアと暖かさが感じられてとても良かったです。かつてたくさんの男女の縁をとりもってきたお見合いおばさんが主人公の「この方と、この方」は、お見合いという今ではほとんど無くなった古き風習を描いていながらも、恋愛小説は星の数ほどある中で、お見合いを書いた小説はそういえばあまりないかも…?という点でむしろ新しさを感じました。「最後のお盆」は登場人物がこの世の人なのかあの世の人なのか微妙に曖昧になっていくあたりが主人公たちも読者もわからなくなってるあたりは上手いなぁと思いました。各話ごとに登場人物に繋がりがある所も面白かったです。
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冠婚葬祭をめぐって、出会いや心の動きの表現が細やかなお話でした。大事件は起きないけれど、さわやかで前向きになれる短編です。
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成人式を舞台にした大道芸人と新聞記者のお話「空に、ディアボロを高く」 結婚を斡旋するベテランの菊池マサエ。その相性を読む直感は冴え渡って来た。もう引退していたマサエが、請われて最後に世話したのは・・・「この方と、この方」 佐々木直之が命じられたのは、高齢女性を、葬式に連れて行くこ...
成人式を舞台にした大道芸人と新聞記者のお話「空に、ディアボロを高く」 結婚を斡旋するベテランの菊池マサエ。その相性を読む直感は冴え渡って来た。もう引退していたマサエが、請われて最後に世話したのは・・・「この方と、この方」 佐々木直之が命じられたのは、高齢女性を、葬式に連れて行くこと。何か訳ありの関係らしい。「葬式ドライブ」 田舎の山奥にある古い家で、最後のお盆をしようとする3姉妹。そこに現れたのは・・・「最後のお盆」 どれも、人生の妙を感じさせる、いいお話でした。 中島さんに、いろいろな人生や、人との出会いをさせてもらい、生きて行くことは、小さな運命の連続なのだと知らされているような気がしました。
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年とったときに自分を支えてくれるのは、 誰かといるかどうかじゃなくて、 それまでどう生きてきたか ________________________________________________ 【 婚 】のストーリーと 【 葬 】のストーリーが個人的に好き 。 なんだか毎日...
年とったときに自分を支えてくれるのは、 誰かといるかどうかじゃなくて、 それまでどう生きてきたか ________________________________________________ 【 婚 】のストーリーと 【 葬 】のストーリーが個人的に好き 。 なんだか毎日 ただ過ぎてくけど 振り返ったときに どう生きてきたか、 それがちゃんと支えになるような そんな生き方をしていきたいなと思えた そんな4つのストーリー、冠婚葬祭。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
冠婚葬祭にまつわる4つのお話。 読み進めていくうちに、登場人物のつながりもわかって面白かった。 中島さんは、日常の風景や登場人物の心情を描くのが本当に上手。 最後のお盆を読んで、自分自身もお盆の集まりがあった頃を思い出してノスタルジーに浸ってしまった。 家族のつながり、人とのつながりをもっと大切にしたいと思えた一冊。
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冠婚葬祭について書かれた短編4編。 婚の『この方と、この方』少し前まではお見合いも頻繁に行われていたんだろうな。顔の広いおばさんとかがいて「いい人いるわよ」なーんて話を持ってきてくれたに違いない。恋愛感情に流されず、互いの条件を突き合わせて相手を選ぶほうが確実か!? 祭の『最後の...
冠婚葬祭について書かれた短編4編。 婚の『この方と、この方』少し前まではお見合いも頻繁に行われていたんだろうな。顔の広いおばさんとかがいて「いい人いるわよ」なーんて話を持ってきてくれたに違いない。恋愛感情に流されず、互いの条件を突き合わせて相手を選ぶほうが確実か!? 祭の『最後のお盆』も好き。子供の頃は、お盆に祖父の家に集まったもんだなということを思い出したり。そういや、集まることがなくなったなぁ。
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冠婚葬祭に纏わる短編集だが、これといってどれもが特に印象に残らない。 ま、初めて読む作家さんなので、ふーんという感じ。 2017/08
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