誕生日のできごと の商品レビュー
誕生日を観測点に、18歳から25歳までの心情をつづってる。色んな人との別れ、心境の変化。誕生日って大事で、その1年を妙にまとめてしまう気がする。私も自叙伝を作って書いてみたいぐらいのテーマ。さみしい終わりですっきりしないのである。人の人生は得てしてそんなもん。
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読みやすくて1時間強で読み切れた 一人の女の子と18-25歳までの誕生日を定点観測した話 あのときあのタイミングでああじゃなければ今は違うかも 私はどの未来にだって立てる ひとはすべて自分が選んだものでできている なんだって好きに選べる それはすごく楽しくて孤独なこと
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加藤千恵の本は、どれを読んでも読み切り少女マンガのように読みやすい。 1人の少女の誕生日を追跡調査みたいな流れ。 可も不可も無く、普通に面白かった。
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1人の女性の18-25歳までの誕生日を描いた本。変化が多くて、不安にもなりがちなこの時期の誕生日前後の数日を描くことで、描かれていない間に何があったか想像ができる。 絶対と思ってたことは季節が過ぎれば絶対ではなくなることもあるし、思ったよりたくさんの選択肢に人生は溢れているのだと...
1人の女性の18-25歳までの誕生日を描いた本。変化が多くて、不安にもなりがちなこの時期の誕生日前後の数日を描くことで、描かれていない間に何があったか想像ができる。 絶対と思ってたことは季節が過ぎれば絶対ではなくなることもあるし、思ったよりたくさんの選択肢に人生は溢れているのだと伝えてくれる。 一人でカップラーメン食べるのも、何もかもうまくいかなくて当たってしまうのも分かるよ…っとなる本。「人生なんて、予想外のできごとでしか成り立ってないから」っと受け入れながらさらっと言えたらかっこいい。
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恵里の18歳から25歳までの誕生日とその周辺の日々を描いた小説。 誕生日というのは一年に一回しかない節目の日。 その誕生日に食べたものが印象的に描かれる。 ステキなことが起きたり、 彼氏とうまくいかなくなったり、 就活に苦戦したり。 恵里自身の成長はもちろん、気持ちの変化...
恵里の18歳から25歳までの誕生日とその周辺の日々を描いた小説。 誕生日というのは一年に一回しかない節目の日。 その誕生日に食べたものが印象的に描かれる。 ステキなことが起きたり、 彼氏とうまくいかなくなったり、 就活に苦戦したり。 恵里自身の成長はもちろん、気持ちの変化も丁寧に描写されていました。 やっぱり、加藤さんの心理描写はリアルで共感できます◎ 最後に収録されていた柴崎友香さんとの対談もよかったな。柴崎さんも好きな作家さんなので。 ―今の自分は、全部自分で選んできたものからできている― まさに恵里もそう気づくんだ。 今の自分を作っているのは過去にたくさんあった選択で、「たとえば」とか「もし」をいくら言っても その時そう思ったことは、きっと正解だった。 いくつもの選択肢の中から 自分で選んだことに間違いないなんてない そう、自分を信じてあげること。 それが大事。 まだまだ人生これからの恵里。 この後も何度も選択の場に立たされると思う。 そんなラスト。 亘とどうなったかはあえて書かれていない。 それは読者の想像、 そして、恵里の毎日が続くことを予感させるラスト。 こういう余韻を残したような感じ、とても好きでした。
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こちらも枡野浩一さんプロデュースで女子高生歌人としてデビュー、 小説・詩・エッセイなど最近も立て続けに著書刊行されています。 この本は、18歳から25歳までの一人の主人公の 女性の誕生日のできごとが描かれた短編集です。 どれも好きな加藤さんの著書の中で どれを選ぼう...
こちらも枡野浩一さんプロデュースで女子高生歌人としてデビュー、 小説・詩・エッセイなど最近も立て続けに著書刊行されています。 この本は、18歳から25歳までの一人の主人公の 女性の誕生日のできごとが描かれた短編集です。 どれも好きな加藤さんの著書の中で どれを選ぼうか最後まで悩んだのですが、 最近課外活動で漫画「サプリ」(おかざき真里)読書会に参加して 最後の一部に共通点を発見したので、こちらにしました。 ネタバレにはならないと思うのでそれぞれ最後の一部を引用します。 "大丈夫 私たちは 未来を選べる。" -「サプリ」10巻 より "わたしはきっと、自分で思っているよりもずっと多くのことを選べるし、 決められる。今までだって選んできたし、決めてきたのだ。" -「誕生日のできごと」第七章 誕生日おめでとう より 後者はこの文章より2ページくらい前の部分から最後までの文章が とても好きです。 年齢や経験、選択を重ねていくと、 なんだか選択肢が狭まってしまうような気がした時がありました。 でもそんなことないんだな、っていうことに気がつかせてくれました。 将来のことや恋愛で悩んだり、そしてそのたびに そのときの主人公なりに最善と考えた選択を決断していく姿に 励まされ、背筋が伸びる気持ちになります。 ちなみに、加藤千恵さんもツイッターやってらっしゃいます。 https://twitter.com/katochie1110 もっと端的にまとめようと思ったのに、なんだか長くなってしまいました…
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ひとりの少女の日々を誕生日ごとに定点観測していった記録。 人生の進め方を大きく決める時期の、誰にでもある小さな激動の日々がリアルで、胸がつまりました。 離散的な観測点に、1年間にしてきたたくさんの選択の結果がある。それが各章の最初数行で伝わってくる。素敵な構成だと思います。 毎...
ひとりの少女の日々を誕生日ごとに定点観測していった記録。 人生の進め方を大きく決める時期の、誰にでもある小さな激動の日々がリアルで、胸がつまりました。 離散的な観測点に、1年間にしてきたたくさんの選択の結果がある。それが各章の最初数行で伝わってくる。素敵な構成だと思います。 毎年誕生日に食べる食事に焦点が当たります。 「お母さんの味」からはじまり「ひとりで食べるカップ麺」や「東京に出て知ったおしゃれな食べ物」、そして6章に再び現れるハヤシライス。 「その桃は、桃の味しかしない」を読んだときも感じましたが、筆者の食べ物の選び方がとても効果的で、すきです。
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251124 この本を今読めてよかったな、と思う。ああ、あるなぁっていう描写がたくさんあって、いい意味で胸がざわざわしました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一人の女の子の18歳から25歳までの誕生日のできことを綴った1冊。 人生なんて予想外なことでしか成り立っていないというお姉ちゃんの言葉が好き。
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18歳から25歳という、一番変化があり、一番複雑な時期の心情が上手く描かれている作品。いつもの短編集の方がいいという声も耳にしますが、主人公を1人に絞ったことにより年々少しずつ変わっていく感じが、複雑な感情が、より伝わってきて、自分的にはとても良かったと思います。
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