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特異家出人 の商品レビュー

3.5

13件のお客様レビュー

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2018/10/23

内容(「BOOK」データベースより) 失踪した老人は、葛飾区青戸七丁目在住の有村礼次郎、八十四歳、出身は鹿児島県。現在の場所で暮らすようになったのは二十年ほど前のことで、近所の不動産屋の話では、家と土地は即金で購入したという。それなら金回りはいいはずで、古びた家屋は建て直すものと...

内容(「BOOK」データベースより) 失踪した老人は、葛飾区青戸七丁目在住の有村礼次郎、八十四歳、出身は鹿児島県。現在の場所で暮らすようになったのは二十年ほど前のことで、近所の不動産屋の話では、家と土地は即金で購入したという。それなら金回りはいいはずで、古びた家屋は建て直すものと思っていたら、たまに修繕をしながら住み続け、車を持つでもなく、家具調度に贅沢をするでもなく、世間によくいる侘びしい独居老人の暮らし向きを続けていたらしい―特殊班捜査係が動く。 とてもとても好きな作家さんなので期待しています。この本も☆2とかとても悩みました。本当は3でもいいかなと思ったのですが、僕の思う基準値には達していなかったと言わざるを得ません。 あらすじから序盤の展開から名作の匂いしかしませんでした。ハラハラの展開や人と人の心の交流。壮大な謎も盛り込まれてとても頑張っていると思う。でも色々盛り込めばいい作品になるのかという話になれば否と言わざるを得ません。 スリリングな方向に舵を切るのであれば冗長だし、人間ドラマとして読むとしたら登場人物があまりにも書割のようで血が通った感じがしない。感動する方向へ誘導されているのが分かると、人って感動出来ないと思うんですね。小説は感動が最大のテーマって訳ではないのですから。 あと、全体的に物わかりのいい、善人タイプの登場人物がが多すぎる。これは笹本稜平さん自体がいい人なんだろうなと前から思っていました。ここは僕にとっては美点なので無くさないで欲しいし・・・。悩ましい。

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2016/01/25

小学校の女の子が独り暮らしのおじいさんに旅先(親戚の家だっけ?)から電話するほど仲良くなるっていう前提が少し?だったかな。 母親ぐるみの付き合いならまだしも、私が母親だったらちょっと心配だわ。

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2015/02/05

主人公とメインキャラが繋がりありすぎて 早速いろいろ興醒め。 小5のキャラが全くぽくない。子供っぽすぎじゃないか… ご都合主義極まりのエンディング、 だるいテンポと謎の内省過多な警察官。 しかもタイトル微妙にあってなくない⁇ 元題のがいい気が… という訳でイマイチ頑張って読まな...

主人公とメインキャラが繋がりありすぎて 早速いろいろ興醒め。 小5のキャラが全くぽくない。子供っぽすぎじゃないか… ご都合主義極まりのエンディング、 だるいテンポと謎の内省過多な警察官。 しかもタイトル微妙にあってなくない⁇ 元題のがいい気が… という訳でイマイチ頑張って読まないと終われない本でした

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2014/01/26

ちょっと話がまだろっこしいうえに話がうまく行き過ぎて、笹本稜平にしては凡作かと思いながら読んでいましたが、ラストが素晴らしかったです。

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2012/12/28

資産家の独居老人が行方不明になった。 友人も親類も無く、近所付き合いも無い老人。 本当は行方不明だという事は分からないはずだった。 けれども老人と親しく声をかわす少女が、老人を心配して警察に申し出る。 老人宅を捜査した結果、金庫の中に入っていたと思われる預金証書、不動産登記書が...

資産家の独居老人が行方不明になった。 友人も親類も無く、近所付き合いも無い老人。 本当は行方不明だという事は分からないはずだった。 けれども老人と親しく声をかわす少女が、老人を心配して警察に申し出る。 老人宅を捜査した結果、金庫の中に入っていたと思われる預金証書、不動産登記書が無くなっていることが判明する。 明らかではなかった老人の過去が、捜査の過程で少しずつ明らかになってくるのだが・・・

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2015/08/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

笹本稜平、イイ! 越境捜査の2作、他2冊、に次いで5作目だが、今作をもって笹本さんは、「好きな作家」にエントリー(^-^)v。 アウトローな刑事を描いた「越境捜査」は、キャラ重視のエンタテイメント。「駐在刑事」は、筆者の趣味を盛り込んだ自己満足型警察小説(面白かったけど)。 「偽りの血」は、山岳冒険小説の色濃いサスペンス。 で、今作は………警察組織の裏側を描きつつも熱いドラマが! や~良かった。 多少のご都合主義も見られるが、やはり最後をハッピーエンドで締めくくってくれるのは嬉しいし。 最後の2ページで1ポイントUP。 ★4つ、9ポイント半。 2012.09.20.書。

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2012/09/15

堂園は警視庁特殊犯捜査係に所属する。下町の資産家独居老人が行方不明になる。彼と親しかった小5の少女の話で誘拐と判断し事件の解決へと進んで行く。警視庁のキャリア組の問題点を突きながら上司の高平と所轄の刑事が問題解決していくうちに堂園の祖父と行方不明の老人が親友であった事がわかり、ま...

堂園は警視庁特殊犯捜査係に所属する。下町の資産家独居老人が行方不明になる。彼と親しかった小5の少女の話で誘拐と判断し事件の解決へと進んで行く。警視庁のキャリア組の問題点を突きながら上司の高平と所轄の刑事が問題解決していくうちに堂園の祖父と行方不明の老人が親友であった事がわかり、また誘拐犯が二人の恩人の孫であったことがわかっていく。東京、鹿児島を舞台に最後は珍しくハッピーエンドで締めくくられている。

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2011/12/01

11月-15。4.0点。 ひっそり暮らしていた、資産家老人が失踪。女小学生の依頼で捜査。 60年前の事件も絡み、複雑な様相に。 面白かった。地味で、途中の中だるみとかあるが、ラストはホロリとさせられた。

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2012/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一人暮らしの老人が特異家出人として失踪し、それが誘拐事件へと発展していく。 一見地味そうな事件ながら、それなりの展開も随所に用意されており、警察組織内の色々な縄張り争いを交えつつの捜査官のやりとりも詳細に描かれていて、最後まで緊迫感を持ちながら読めた。ほのぼのとした少女とのやり取りがあったりして読後感も良い。 捜査に偶然加わったはずの刑事の親族と老人が実は過去にリンクしていた、という相変わらずのご都合的な展開は、もはやこの著者の作品ならでは、であると思うことにする。

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2011/03/27

 特異家出人とは、本人に家出の意志が認められず、事件や事故に遭遇している惧れや、自殺する惧れのある家出人を指す。(本文より)  堂園晶彦は警視庁の特殊犯捜査係に所属する刑事。そこに上司の高平裕から一人暮らしの老人が失踪したと連絡が入る。通報してきたのはその老人と仲良くしている小...

 特異家出人とは、本人に家出の意志が認められず、事件や事故に遭遇している惧れや、自殺する惧れのある家出人を指す。(本文より)  堂園晶彦は警視庁の特殊犯捜査係に所属する刑事。そこに上司の高平裕から一人暮らしの老人が失踪したと連絡が入る。通報してきたのはその老人と仲良くしている小学生の女の子。表向き質素な暮らしをしているが、実は相当の資産家であるらしい。事件なのただの家出人なのかそれとも事件に巻き込まれたのか。  刑事ものミステリーですが、ハラハラドキドキの連続です。

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