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神の棘(2) の商品レビュー

4.4

43件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

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  4. 2つ

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  5. 1つ

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2011/05/22

ナチスの話は読み進めるのが辛い部分もあるが、実際もこんな感じだったのかなと思わせる。 神の棘の意味が分かった時、アルベルトの選んだ道が苦しく、ラストが悲しい。

Posted byブクログ

2011/05/09

後半一気読み。 畳み掛けてくる真相が面白かった。 人物描写や歴史描写が素晴らしい。 ラノベあがり、というレッテルはよく聞くけど、あまり関係ないと思う。むしろ興味のあることに拘ってることで、よりリアリティと説得力のある作品に仕上がってると思うけど。真瀬もとさんも確かそんな感じ。読...

後半一気読み。 畳み掛けてくる真相が面白かった。 人物描写や歴史描写が素晴らしい。 ラノベあがり、というレッテルはよく聞くけど、あまり関係ないと思う。むしろ興味のあることに拘ってることで、よりリアリティと説得力のある作品に仕上がってると思うけど。真瀬もとさんも確かそんな感じ。読んだことないけど、唯川恵さんも。 最後の食事が、コーヒーでそれを美味しそうに、軽口を叩きながらたしなむ場面が印象的。

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2011/05/06

私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ ...

私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ つまらない もしくは趣味が合わない 2011.5.6読了 上巻の所に、併せて記述。

Posted byブクログ

2011/04/21

1940年代のナチスドイツ。アルベルトとマティアスの再会がもたらしたもの。 アルベルトの行動の真実がたっぷり。ミステリーって感じはしなかった。。

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2011/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリーの要素を含みますが、トリックは視点の移動によるものなので推理しながら読むものではないですね。 うすうす予想できてましたが、最後は悲しくなりました。 ですが、それ以上のラストは考え付かないので、よかったんだと思います。 ナチスドイツにおける信仰については、その時代に興味を持った人ならばたいてい引っかかるところだと思います。 それについて真摯に取り組み、一つの答えを出したことに、感銘をうけました。

Posted byブクログ

2012/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

テンポよくぐいぐい読ませるのに、考えさせられることが多いなあ。 「終章」で物語のすべてがひっくり返る様に圧倒された。 そうか、これってミステリだったんだ。 「ハヤカワミステリワールド」でしたよ。 読み返すと、最初に読んだ時とまるで印象が変わってしまう。 これには本当に参った。やられた。 最後はハンカチで涙を拭いながら読書。 アルベルトの生き方を貫く兄テオの思想。 ナチのSSで生きる人間にとってこれほど痛いことはないな。 自分を裁けるのは自分しかいないと言い切るアルベルトに、 たったひとりで完結している哀しさを感じた。 彼にとってマティアスの存在が多少の救いになったと思いたい。

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2010/11/09

11.08.2010 読了 終わり方は最近 読んだ本ではダントツ 時代が違えば交差することの無かっただろうアルベルトとマティアスの生き方 神の棘 という題に重みを感じました

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2010/10/29

アルベルトとマティアスの生き方は、対照的に見えるけれども、かの混迷の時代、何に裏切られても己だけは裏切ることの無いように生きていったという点では同じなのだろう。 それにしても、二転三転と変わっていくストーリーは、読むスピードを加速させて行きます(当社比) テオのことについても、あ...

アルベルトとマティアスの生き方は、対照的に見えるけれども、かの混迷の時代、何に裏切られても己だけは裏切ることの無いように生きていったという点では同じなのだろう。 それにしても、二転三転と変わっていくストーリーは、読むスピードを加速させて行きます(当社比) テオのことについても、ある意味真実がドンドン藪の中に入っていくような…だからといって、それが不満になるわけでもなく、おそらく真実は複合的なものだったりするのだろうと納得してしまう。 終章の良さはダントツ。薄々わかっているような、薄闇に包まれているような真実が、明らかになっていくにつれて「ああ…」と、思わずため息がこぼれる。そして、何にしろ原因は、決してひとつのことではないんだな、やっぱり。 その「複合的要因性」が、ものすごくまとまっているのではないかと。 政治と宗教問題について、まぁフランス史については常に見ているからあれだけれども、他国のこの辺りについてのことが密接に絡み合っている小説を立て続けに読んだこともあって、神という概念について「何ぞや?」と、最近頻繁に考えている。神を“概念”と言い切ってしまう辺り、それはある一定の答えなんだろうけれども。 宗教を(この場合キリスト教だけれども)否定する「政治体制」が、それに取って代わり宗教化していく様は、案外どこも似たようなものかのう…。 ところで、この間のワールドニュースで見ましたが、ドイツで、ナチスに関する展示会が開かれている(のかもう終わったのか…)ということで。「蓋をする」から「知る」へ移行したことは良い流れだと思う。ただし、『民衆がどのようにしてナチズムへ流れ行ったか』に関する説明が、必ずしも充分ではないという話なので、そこが一番重要なんじゃあないかしら?と思わないでもないんだけど。 蛇足。誰に萌えるって、一番萌えるのはフェルシャー。

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2010/10/22

終盤の展開に驚いた。今までの人物像がひっくり返った事で、 それまでの物語が全く違うものになったよう。 フィクションではあるが、本当にこんな人物がいたのではと 思えるほど読み応えがあった。

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2010/10/20

1940年代、次第に狂気を暴走させるナチスドイツ。 SS将校アルベルトはユダヤ人虐殺部隊と恐れられた特別行動隊の任務に赴き、この世の地獄を見る。 一方、司祭を志していたマティアスも衛生兵として招集された前線で、自らの無力を噛みしめていた。 地獄の底で再会した二人は、思わぬ共通の目...

1940年代、次第に狂気を暴走させるナチスドイツ。 SS将校アルベルトはユダヤ人虐殺部隊と恐れられた特別行動隊の任務に赴き、この世の地獄を見る。 一方、司祭を志していたマティアスも衛生兵として招集された前線で、自らの無力を噛みしめていた。 地獄の底で再会した二人は、思わぬ共通の目的の下、ローマを目指す。。。 うわぁ・・・。やられた。こんな結末が待っていようとは。 なんという無償の愛の物語。 初めに抱いていた「歴史小説」という物語の印象がガラリと変わってしまいました。 1巻が手元にないのが歯がゆい・・・。 と、そこを置いておいて物語を俯瞰すると、正義とは、信仰とは、宗教とは、そして人を救うこととは何なんだろう?と考えさせられてしまいます。 神の代理人たるローマ教皇も、ユダヤ人を救うことが出来ず。 その度に失望し揺らぐマティアス。 けれど信仰を拠り所にして人を救いたい、という信念を貫き通す彼。 そしてアルベルト。 結局、人は人によって救われるんだよねぇ。 もちろん、歴史的にも興味深く読みました。 ここでもやっぱりムカつくのはソ連とアメリカ。 特にソ連はドイツ戦線でも北方領土と同じような火事場泥棒的参戦をしていたなんて。 そしてまさに東京裁判のような見せしめ裁判をしていたなんて。 ドイツ人相手にこのようなことができたなら、そりゃ日本人相手なら良心は欠片も疼かなかったことでしょう。 なにしろ日本人を猿としか思っていなかったのですから。 とにかく強烈。忘れられない作品になりそう。読めてよかったです。 ただあの誤植の多さには辟易。きちんと校正してください。

Posted byブクログ