非正規レジスタンス の商品レビュー
弱い者、貧しい者は、どんどん追い詰められて、落ちて、もがいても這い上がれない。そして、それに気づいても、次なる者も、弱く、貧しく、自分を守るのが精一杯だったりする。 小説には、正義の味方が登場したりする。でも、現実には、正義の味方なんて、ほとんど登場しない。 血塗れの暴力は出てこ...
弱い者、貧しい者は、どんどん追い詰められて、落ちて、もがいても這い上がれない。そして、それに気づいても、次なる者も、弱く、貧しく、自分を守るのが精一杯だったりする。 小説には、正義の味方が登場したりする。でも、現実には、正義の味方なんて、ほとんど登場しない。 血塗れの暴力は出てこないけど、今回は、ちょっと苦しかったな~・・・。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
シリーズ8作目 「千川フォールアウト・マザー」はいいお話し♪ マコトのお母さんはカッコイイ(≧▽≦) 「非正規レジスタンス」は考えさせられる… 私は「自己責任」って言葉がキライ。 本当に責任を負うべき人の言い訳に聞こえるから。 もちろん、本人が負うべき責任もあるだろうけど、最近は過剰に個人が責められてるような気がする。 人は自分の生活が安定していなければ、他のことはすべて二の次になってしまうのは当然だ。 それが「自己責任」というツマラナイ言葉で片付けられているうちは決して世の中は良くならないだろうな。 本当に本当にそれは「自己責任」ですか?
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『千川フォールアウト・マザー』シングルマザーの貧困につけこむ風俗スカウトを、豊島開発の嫁に力を借りて成敗。マコト母の母としての気持ちを知るはなしでもある。 『池袋クリンナップス』池袋ミッドシティを立てた父を持つ池袋清掃団体リーダー・カズヒトの身代金誘拐事件。 『定年ブルドッグ』元警官とコンビを組んで恐喝男をこらしめるマコト。定年ブルドッグの屈強さと、それに食いつくキングかわいい。 『非正規レジスタンス』フリーター・サトシとの出会いで非正規雇用者の凄惨な暮らしぶりに衝撃を受けるマコトの日雇い労働体験。労働力を売って荒稼ぎする派遣会社、使い捨てられる労働者、メイド服の娘モエが組織する労組。悲惨な現実に愕然、サトシの姿勢に感嘆、マコトのあたたかさと、キングの安定感は健在。
Posted by
「千川フォールアウト・マザー」「池袋クリンナップス」「定年ブルドッグ」「非正規レジスタンス」の4編。 IWGPシリーズ8巻。
Posted by
いつもどおり面白い。 IWGPのドラマを見ていたので、登場人物が想像しやすくて、いいよね。 言い方は悪いけど、ジャンクフードの様な小説。 面白いけど、何も残らない。 読むのは楽だけど深さもない。 ジャンクフードじゃないか、米ってとこかな? とはいえ、石田衣良さん好きだから作...
いつもどおり面白い。 IWGPのドラマを見ていたので、登場人物が想像しやすくて、いいよね。 言い方は悪いけど、ジャンクフードの様な小説。 面白いけど、何も残らない。 読むのは楽だけど深さもない。 ジャンクフードじゃないか、米ってとこかな? とはいえ、石田衣良さん好きだから作品はほとんど読んでるんだけどね。これが年をとったということなのか…
Posted by
このシリーズも久しぶり。脱法ドラッグを扱ったタイムリーな最新作を読みたかったが、やはりマコトの過去をきちんと知らなければ理解出来ない部分もあるかと思い、順番に読むことにした。この巻は単行本の発行が2008年7月、マコトはガラケーを使い、写メという単語が頻出。懐かしい。第1話ではマ...
このシリーズも久しぶり。脱法ドラッグを扱ったタイムリーな最新作を読みたかったが、やはりマコトの過去をきちんと知らなければ理解出来ない部分もあるかと思い、順番に読むことにした。この巻は単行本の発行が2008年7月、マコトはガラケーを使い、写メという単語が頻出。懐かしい。第1話ではマコトが赤ん坊の頃に施設に預けられた事実が明かされる。表題の派遣業者の話は、今なお続く社会問題だ。4話とも嘘のようにすんなり解決するが、マコトのカッコつけた一人語りがお伽話を信じさせてくれる。キングも健在。いつにも増して知っている地名が沢山出てきて嬉しかった。
Posted by
3.5ぐらいなんだけど。以前読んでいたにも関わらず、 まだ読んでなかったと思って手にしてしまった。 シングルマザー、ホームレス、非正規。
Posted by
IWGP8作目。 このシリーズは面白さがぶれないなぁ~。 シリーズ8作目で飽きることなくこの面白さ。凄いです。 今回も、笑って泣いて少し考えさせられて。 面白かったです。 ちなみにこれが書かれたのが2008年。 2014年現在、格差は広がるばかりで非正規雇用問題も深刻です。 さ...
IWGP8作目。 このシリーズは面白さがぶれないなぁ~。 シリーズ8作目で飽きることなくこの面白さ。凄いです。 今回も、笑って泣いて少し考えさせられて。 面白かったです。 ちなみにこれが書かれたのが2008年。 2014年現在、格差は広がるばかりで非正規雇用問題も深刻です。 さらに、つい先日にはベビーシッターの事件も…。 ほんと、やるせない…。
Posted by
IWGPシリーズ第八弾。表題作「非正規レジスタンス」は特に他人事ではない話で心にグサリと突き刺さるものを感じた。現実の世界でもこうハッピーエンドが待っていればいいけど・・・。
Posted by
表題作の非正規レジスタンスと、千川フォールアウトマザーには泣かされた。なかなかリアルに感じる機会はないが、この日本に沢山いるネットカフェ難民やシングルマザー。グローバル競争と、世界の限られた富を必死に奪いあう昨今、日本では人並みの生活水準で生きることが難しくなっている。こんなんで...
表題作の非正規レジスタンスと、千川フォールアウトマザーには泣かされた。なかなかリアルに感じる機会はないが、この日本に沢山いるネットカフェ難民やシングルマザー。グローバル競争と、世界の限られた富を必死に奪いあう昨今、日本では人並みの生活水準で生きることが難しくなっている。こんなんで果たして幸せな世界なんだろうか、とよく思うし、明日は我が身と不安を感じる今日この頃。真面目に一生懸命働くこと、それだけでは駄目で、何かしら付加価値をつけないと評価されない、一部のイノベーションをおこせる人間に富が集まり、そうでない人間には・・・。色々な角度から今の世の中を見るには、本シリーズはいいね('ε'*)
Posted by