アンランダン(上) の商品レビュー
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1年くらい積読していたけどやっと手を付けた。前半はちょっと展開が散漫で入り込みにくいが、後半、ディーバが再び裏ロンドンに行こうとするあたりから面白くなってくる。というかディーバが主役になっちゃってるけど大丈夫かな?ザナは下巻でカムバックするんだろうか。 魔法や異世界のことをネットで調べるとか、ゴミバケツに手足が生えて戦うとかいうのはいつものチャイナ・ミエヴィルの世界観で楽しい。パックンがかわいい。実際いたら普通に臭いと思うけど。 異世界に戻ろうとして念のため衣装たんすに入ってみるというのがナルニアへのオマージュで良かった。本棚を登っていくうちに異世界にたどり着くという行き方も良い。
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他に読むものがあって、買ってから読み出すのに半年も過ぎてしまった。先に妻が読んで「あんまり面白くない」というので、さらに読む気が薄れてしまったが、……面白いじゃないか。 ある世界に魔物の手が伸びる。魔物を倒すのは異世界からやってくる救世主という予言がある。救世主は7つの試練...
他に読むものがあって、買ってから読み出すのに半年も過ぎてしまった。先に妻が読んで「あんまり面白くない」というので、さらに読む気が薄れてしまったが、……面白いじゃないか。 ある世界に魔物の手が伸びる。魔物を倒すのは異世界からやってくる救世主という予言がある。救世主は7つの試練を乗り越えて、魔物を倒すすべを手に入れ、首尾よくその世界を守る。 というありきたりのストーリーのパロディをミエヴィルは狙っているようだ。ロンドンの裏に存在する裏ロンドン、すなわちアン・ラン・ダン。ロンドンのゴミは密かに裏ロンドンに流れ着いて生き物になり、裏ロンドンの思潮がロンドンに流れてモードを生むというように相互依存の関係にある。裏ロンドンに迫る魔物は意志を持ったスモッグ。スモッグを倒すのはシュワジ=選ばれし者。ロンドンの少女ザナとディーバはひょんなことから裏ロンドンに入り込むが、そこでザナは皆からシュワジだと言われる。ところがザナはあえなくスモッグにやられてしまい、裏ロンドンの人たちは予言の書(生きていて喋る)は間違っていた、裏ロンドンは自分たちで守るから大丈夫と言うので、二人はロンドンに帰る。 しかし、どうもおかしいと気がついたディーバはひとりで何とかして裏ロンドンに戻るのが上巻後半から。まずここでミエヴィルは定式を外して、選ばれし者の物語でなく、選ばれざりし者の冒険とひねりをきかせる。同道するのは、幽霊と人間の混血少年、空飛ぶバスの車掌、潜水服を着た男(中身が何かは内緒)、捨てられた牛乳パック(名前はパックン)、お喋り大王の言葉から生まれた音像子たち。敵と味方があいみだれ、物語は定式を微妙に外しつつ、しかし外しすぎずに進んでいく。 ミエヴィルの描く裏ロンドンは『ベルディード・ストリート・ステーション』でニュー・クロブゾンを描くときの熱心さが注がれている。そして、さかさま銃を手に入れて、スモッグとの戦いに集約していく下巻は、『ベルディード』のスレイク・モスとの戦いを彷彿とさせるような、心沸き立つものがある。体裁は子ども向けだが、大人も十分楽しめる。
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この本、カバーに載ってる登場人物紹介が、上下巻ともに間違ってる。 ディーバとザナが逆になってる。ブロンドで目立つタイプがザナで、黒髪で背が低いのがディーパよ。 ロンドンに暮らすこの二人の12歳の少女。壊れた傘に導かれて、狭い地下通路の地下室で、圧力調整用にハンドルをまわし、...
この本、カバーに載ってる登場人物紹介が、上下巻ともに間違ってる。 ディーバとザナが逆になってる。ブロンドで目立つタイプがザナで、黒髪で背が低いのがディーパよ。 ロンドンに暮らすこの二人の12歳の少女。壊れた傘に導かれて、狭い地下通路の地下室で、圧力調整用にハンドルをまわし、裏ロンドンへとやってきた。 この裏ロンドンである「アンランダン」は敵のスモッグに攻撃されており、ザナが「予言の書」に書かれた「シュワジ」救世主だという。 しかしザナは倒されてしまう。しかし行方不明だった英雄アンスティブルがみつかり、スモッグへの対処をするということなので、元の世界へと戻ることに。 針山の頭を持ち、本の服を着ている男や、動き回る傘やゴミだったり、生きてる牛乳パックだったり、変わった生き物だらけ。建物も屋根だけだったり、ロンドンから流れてきたという古いテレビ等でできていたり。 ゴミバケツに手足が生えている護衛はおもしろいですね。挿絵も作者が描いてるそうでアンランダンの住人たちが思い浮かびやすい。
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「アンランダン」って裏ロンドンのことだったのですね…。何かの呪文かな?なんて思っていたのですが。けっこうスイスイ読みすすめています。これからどうなるか楽しみです。牛乳パックくんや針山おとこさんやら面白キャラクターも出てきていて、面白いです。 ロンドンと裏ロンドン・・・。面白い世...
「アンランダン」って裏ロンドンのことだったのですね…。何かの呪文かな?なんて思っていたのですが。けっこうスイスイ読みすすめています。これからどうなるか楽しみです。牛乳パックくんや針山おとこさんやら面白キャラクターも出てきていて、面白いです。 ロンドンと裏ロンドン・・・。面白い世界。裏の世界には、現代から落ちてきたゴミやら電化製品やらもあって、それで、建物を造っていたり壊れたものも立派に役を果たしている・・・。そんな世界が裏の世界、アンランダンだった。ザナとディーバという二人の女の子が裏ロンドンに入り込んでしまうのですが、途中からはディーバが主人公なのでは??と思わずにはいられません。裏の主人公はディーバなの??情景や描写をイメージしながら読むと面白さが倍増します。
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この本、カバーに載ってる登場人物紹介が、上下巻ともに間違ってる。ディーバとザナが逆になってる。ブロンドで目立つタイプがザナで、黒髪で背が低いのがディーパよ。 ロンドンに暮らすこの二人の12歳の少女。壊れた傘に導かれて、狭い地下通路の地下室で、圧力調整用にハンドルをまわし、裏ロンドンへとやってきた。 この裏ロンドンである「アンランダン」は敵のスモッグに攻撃されており、ザナが「予言の書」に書かれた「シュワジ」救世主だという。 しかしザナは倒されてしまう。しかし行方不明だった英雄アンスティブルがみつかり、スモッグへの対処をするということなので、元の世界へと戻ることに。 針山の頭を持ち、本の服を着ている男や、動き回る傘やゴミだったり、生きてる牛乳パックだったり、変わった生き物だらけ。建物も屋根だけだったり、ロンドンから流れてきたという古いテレビ等でできていたり。 ゴミバケツに手足が生えている護衛はおもしろいですね。挿絵も作者が描いてるそうでアンランダンの住人たちが思い浮かびやすい。
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下も読破済みです。 突飛すぎてわかりにくい部分がありましたが、主人公がとっても頑張るファンタジーらしいファンタジーで楽しめました。
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ヤングアダルト向けのファンタジー。「選ばれし者」はそうそうに舞台から姿を消し、「選ばれざる者」がストーリーを導いていきます。アイロニックで笑えます。
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ザナの周りで不思議なことが次々と起こり始めた。ある日、気味の悪い煙がザナを襲った! 親友のディーバとともに、“裏ロンドン”に迷い込んだザナを待っていたのは、重大な使命だった…。 混沌とした町の様子や奇妙な人々。ザナとディーバが巻き込まれる冒険は、ジェットコースター並に急旋回。上巻...
ザナの周りで不思議なことが次々と起こり始めた。ある日、気味の悪い煙がザナを襲った! 親友のディーバとともに、“裏ロンドン”に迷い込んだザナを待っていたのは、重大な使命だった…。 混沌とした町の様子や奇妙な人々。ザナとディーバが巻き込まれる冒険は、ジェットコースター並に急旋回。上巻が驚嘆のラストを迎えた後、下巻は更にパワーアップして怒涛の結末へなだれ込む! ティム・バートンとジョニー・デップで映画化したいような物語。
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アン・ラン・ダン=“裏ロンドン”。 ザナとディーバが迷い込む世界です。 ザナがシュワジという救世主的な存在やそうなんですが、途中からディーバ一人で活躍し始めます。 ディーバが裏主人公なわけですな。下巻へ続く。
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