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私の大事な場所 の商品レビュー

3.6

7件のお客様レビュー

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2024/01/05

▼ドナルド・キーンさんと言えば、ガイジンさんですけれど日本文学者。ということは知っていて、このエッセイ集がどこかでたれかが褒めていて、ふらっと買って読んでみました。 ▼そしたらびっくり、あまりと言えばあまりにも日本語が洗練されていて。こりゃぁ只者じゃないぞ、と、このエッセイ集を...

▼ドナルド・キーンさんと言えば、ガイジンさんですけれど日本文学者。ということは知っていて、このエッセイ集がどこかでたれかが褒めていて、ふらっと買って読んでみました。 ▼そしたらびっくり、あまりと言えばあまりにも日本語が洗練されていて。こりゃぁ只者じゃないぞ、と、このエッセイ集を一旦止めて、「ドナルド・キーン自伝」を読み始めたんです。それはそれは面白くて・・・。 ▼自伝に大満足して。しばらくしてから、このエッセイに戻りました。そうしたら・・・まあ、予想通りなのですが、自伝に比べたら面白くない。当たり前なのですが。高峰秀子さんだってたれだってそうなのだから。 ▼キーンさんがお気に入りの街や思い出の場所について書いたもの、という枠組のようですが、まああちこちの雑誌に出したものたちをまとめた印象。それらの土地や町についての動機がなければ、中身のコクとしては自伝に比べると薄味二次利用感がどうしても・・・。でも、文章は変わらず清新。キーンさんの文章はサラサラのミネラルウォーターの如き美しさがあります。

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2022/09/15

偉人や伝統を含めた過去について、 日本人としてもっと知らないと。 日本文学に、日本の伝統に、触れないと。 分かってるんだけど、なんかできない そしてロシアについてもっと学ばないと。 Россия, Москва и русский язык всегда меня поддер...

偉人や伝統を含めた過去について、 日本人としてもっと知らないと。 日本文学に、日本の伝統に、触れないと。 分かってるんだけど、なんかできない そしてロシアについてもっと学ばないと。 Россия, Москва и русский язык всегда меня поддерживают. Они в моём сердце. Надо узнать и понять об них больше и больше

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2018/02/25

キーンさんの日本文学は分かりやすく、しかし浅くない知識が込められている。 その背景に触れられる一冊。

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2015/11/12

彼の人生がいかに日本、日本文学につながっているのか、疑似体験できるようで、とても面白かった。まさに生き字引のような方だなあと思った。 ただ、最後の章だけは、オペラについて無知なためあまり楽しまなかった。。。

Posted byブクログ

2014/10/22

ドナルドキーンの読みやすいエッセイ。様々なところで寄稿、講演されたものを集めてあるので、読みやすいもののエピソードが重複していたり、文体の統一がなされていなかったところが残念。しかし、海外からみた日本文学がどのようなものか、時代とともに認識の変化などわかりやすかった。

Posted byブクログ

2020/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本国籍を取得したニュースを見て、一度もこの方の著書を読んだ事がないと思い、私でも分かりやすそうなエッセイ集を借りてみた。 キーン氏について"日本についてなんだか詳しいアメリカ人"というレベルでしか認識のなかった私だが、「日本文学の歴史」全18巻編纂を筆頭に驚くべき研究著書が多数あること、またそれを鼻にかけず、常に真摯で謙虚な姿勢で研究に取り組み、何より本人が研究を楽しんでいたことが分かり、頭が下がる想いがした。 アメリカ人として見るのではなく、日本の研究家として国籍関係なく多くの成果がある学者だと強く認識した。

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2012/03/06

キーンさんの著作を読むと、自分が日本人として生まれたこと、日本語が母国語であることが、どれほど素晴らしいかしみじみと感じる。それは、キーンさんが、日本への愛を、下手な愛国者なんぞよりもよほど示しているからだろう。その熱情が、われわれ読者にも伝わってくるのだ。 この本は、キーンさ...

キーンさんの著作を読むと、自分が日本人として生まれたこと、日本語が母国語であることが、どれほど素晴らしいかしみじみと感じる。それは、キーンさんが、日本への愛を、下手な愛国者なんぞよりもよほど示しているからだろう。その熱情が、われわれ読者にも伝わってくるのだ。 この本は、キーンさんの思い出を書いたエッセイの集成である。和田誠さんの表紙絵が似合う優しい文章が詰まっている。内訳は、 Ⅰ:旅行記 Ⅱ:自身の研究について Ⅲ:旧友への追悼文 Ⅳ:オペラ論 となっている。 いち安部公房ファンとして、公房先生への追悼文が収録されていたのは嬉しかった。キーンさんは公房先生の(数少ない)友達であった。公房先生は私小説を嫌い、文壇から離れていたから、彼自身に関してはあまり知られていないのだ。なので、安部公房の顔が見られる文章は、それだけで嬉しいものである。

Posted byブクログ