1,800円以上の注文で送料無料

さよなら、アルマ の商品レビュー

3.7

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/11/21

実在する1枚の写真から生まれた物語。それは、アルマと名付けられた一頭の軍犬の出征写真でした。第二次世界大戦中に、戦争に兵士として送られた犬と飼い主のあたたかく悲しい物語。小学生も読める児童文庫もあります。

Posted byブクログ

2020/06/20

軍用犬という犬を知らなかった私に戦争を考えさせられる本でした。 戦場に送られて行った犬や飼い主 ただ行かないで欲しい、悲しいという気持ちだけではなかったのだろうと考えさせられました。 「祝出征アルマ号」の写真に何か力を感じることがありました。 また、作品のなかのアルマの最後の姿に...

軍用犬という犬を知らなかった私に戦争を考えさせられる本でした。 戦場に送られて行った犬や飼い主 ただ行かないで欲しい、悲しいという気持ちだけではなかったのだろうと考えさせられました。 「祝出征アルマ号」の写真に何か力を感じることがありました。 また、作品のなかのアルマの最後の姿に胸を打たれました。感動そして考えさせられる本でした。

Posted byブクログ

2017/08/13

「犬の赤紙」があったのをご存知でしょうか? 私は、この本を紹介してもらったときにはじめて知りました。 小さい時から、犬しか友達がいなかった、犬の気持ちがなんでもわかる太一が、大学生になって、縁があってシェパード犬・アルマを引き取ることになった。70余年前の第二次世界大戦中、犬の食...

「犬の赤紙」があったのをご存知でしょうか? 私は、この本を紹介してもらったときにはじめて知りました。 小さい時から、犬しか友達がいなかった、犬の気持ちがなんでもわかる太一が、大学生になって、縁があってシェパード犬・アルマを引き取ることになった。70余年前の第二次世界大戦中、犬の食料を確保するのが難しい中、バイトをして大型犬に育てるが、軍用犬になれば、えさ代も支給されることを知り、軍用犬の試験を受け、合格するが、すぐにアルマは満州へ。太一も、軍用犬協会の公認訓練士の資格取り、満州へ、そして、アルマとの再会を心に秘め、戦場へ。 戦争は決してしちゃいけない、というのはもちろんだけれど、本当にいろんな形の悲しみがあったんだと思いました。 フィクションではありますが、たくさんの事実を盛り込んだ物語。日本だけでも10万頭もの軍用犬の犠牲があったといわれているそうです。 アルマと太一と周りのたくさんの人々との温かい関わりで、何度も泣けてしまいました。

Posted byブクログ

2014/06/05

一応、再読。 初めに読んだ時は、ちょっとびっくりだった。 人が考えそうだよ、爆弾巻きつけて突っ込んでいかせるって…。

Posted byブクログ

2014/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦時下の日本。戦局が激化するにつれ、人間だけではなく犬も兵士となり、徴兵されていた… 軍犬と軍用犬という単語に差違があるなんて、夢にも思わなかった。 テーマとしてはとてもよく、最後が何だかあっさりした描写で終わってしまったなぁという印象。読む前に、てっきり苦境を乗り越えた軍犬が戦地に置き去りにされるお話かと思っていたのです…(違う小説で断片的にそういうシーンを見たので) ただ感動させてやる!と意気込んだ本ではなく、淡々としていたのは逆に良かったのかもしれない。ストーリー自体はフィクションでも、アルマ出征の写真は紛れもなく本物なのです。それは否定しようもない事実です。本物の写真のアルマがどのように生まれ育ち、どのように軍用犬になり、徴兵され、戦地でどう活躍し、どんな最期を迎えたのか…そういうことに想いを馳せることができるというだけで、とても貴重な本だと思います。 小学生や中学生の読み物らしく、文字が大きくてあっという間に読み終わりました。同じような児童書で戦争・犬ものとしては、「マヤの一生」に通ずるものがあります。マヤの一生のが、個人的にはオススメかも。

Posted byブクログ

2013/03/31

読んだきっかけ:父から借りた かかった時間:3/9-3/12(4日くらい) 解説(帯より): いまからおよそ65年前。第二次大戦下の日本では、およそ10万頭ともいわれる犬が生きる兵器として利用されていた。人間と共に戦場に出兵する「軍犬」と呼ばれた犬たちである。軍犬たちの多...

読んだきっかけ:父から借りた かかった時間:3/9-3/12(4日くらい) 解説(帯より): いまからおよそ65年前。第二次大戦下の日本では、およそ10万頭ともいわれる犬が生きる兵器として利用されていた。人間と共に戦場に出兵する「軍犬」と呼ばれた犬たちである。軍犬たちの多くは地雷を踏んだり、狙撃手の標的となり儚く命を散らした。運良く生き延びられた犬も、終戦後には戦地に置き去りにさえる運命だった…。 大好きな主人から遠く離れた場所で、軍犬たちはいったいなにを思いながら、永い眠りについたのか。本書は消え去ろうとする過去の事実をもとに、犬と人間とのこころ温まる関係を描いた物語である。 (感想) テーマはいいですし、物語も悪くはないのですが、全体的に想像に難くない方向のストーリーで、驚きを得られず、ちょっと物足りず。小学生、中学生向けの戦争ものとしてはとても優れていると思います。 字が大きいのですぐ読み終わりましたし。

Posted byブクログ

2017/11/09

太平洋戦争が勃発したとき、 『赤紙』が来て戦場に送られたのは、人間だけではなかったのです。 優れた軍用犬として訓練された犬たちのもとへも 『赤紙』が届けられました。 この作品には、「祝 出兵 アルマ号」と書かれた旗の横で 利口そうな顔のシェパードがちょこんと座っている写真が載っ...

太平洋戦争が勃発したとき、 『赤紙』が来て戦場に送られたのは、人間だけではなかったのです。 優れた軍用犬として訓練された犬たちのもとへも 『赤紙』が届けられました。 この作品には、「祝 出兵 アルマ号」と書かれた旗の横で 利口そうな顔のシェパードがちょこんと座っている写真が載っています。 犬の首には寄せ書きが書かれた日の丸の旗が巻かれてありました。 物語はこの写真から始まります。 一人の犬好きの青年が預かることになったシェパードの「アルマ」。 もともと人の命令を忠実に守る犬だったので、 青年はなんとかこの犬を「りっぱな犬」にしてやりたいと、 軍用犬の試験を受けさせます。 見事、優秀な成績で試験にパスしたアルマは、 軍用犬としての教育を終え、満州へ出兵することになったのです。 「お前だけ、行かせない。」 悲痛な面持ちで決意した青年は、軍用犬教育係として、 満州へ派遣されることになりました。 軍での犬の役目は、伝令・運搬の仕事がほとんどと思われたのですが、 兵隊たちは、感情のない殺人兵器としての犬を望んでいました。 主人のいうことをよく聞き、人の言葉も理解できるアルマ。 「殺人兵器になどならずに、生きて帰って来て欲しい。」 「軍用犬にさせたのはまちがいだったのか」 と、青年は最後まで悩みました。 『赤紙』が人間ばかりでなく、犬にも来ていたとは・・・。 本来なら人の心を癒してくれる動物たちなのに、 戦争という非常事態の下では、 武器や凶器としての扱いをしているのです。 そして、軍用犬になれない普通の犬も その毛皮を兵隊さんに差し出すために、命を投げ出すことになりました。 人間ばかりか動物たちまでも・・・こんな目に。 すべては「お国のため」。 悪魔のようないいわけだと思いました。 アルマの出兵の時、 飼い主である青年たちとアルマが抱き合って別れを惜しむシーンに 犬でも人間でも、心の底に溢れる思いは同じなんだと、 思わず、涙がポロポロ出ました。 物言えぬ利口な犬の目には、 人間のしていることがどう映ったのか、とても気になるところです。

Posted byブクログ

2012/09/18

第二次世界大戦時の軍用犬をテーマにしたフィクション。 幸せって、なんだろう。 「相手のためを思っての行動」って、自分が思っていることとも、相手が受け取っていることとも違うことが真実だったりするんだろうか。 そんなことを考えた。 生まれる時代は選べない。生まれた時代を受け入れて生き...

第二次世界大戦時の軍用犬をテーマにしたフィクション。 幸せって、なんだろう。 「相手のためを思っての行動」って、自分が思っていることとも、相手が受け取っていることとも違うことが真実だったりするんだろうか。 そんなことを考えた。 生まれる時代は選べない。生まれた時代を受け入れて生きることを思った。

Posted byブクログ

2012/03/10

「軍用犬」 こんな言葉知らなかった・・・。戦時中、犬までかりだされていたという事実。 ペットを飼ったことのない自分にとって、これまでペットを家族のように愛する人の気持ちがあまりわからなかったけど、この本を通じてそうした気持ちが少しわかったような気がした。 犬を飼っている人が読む...

「軍用犬」 こんな言葉知らなかった・・・。戦時中、犬までかりだされていたという事実。 ペットを飼ったことのない自分にとって、これまでペットを家族のように愛する人の気持ちがあまりわからなかったけど、この本を通じてそうした気持ちが少しわかったような気がした。 犬を飼っている人が読むには少々辛い一冊となるでしょう。

Posted byブクログ

2011/10/26

どう評価していいか、評価するべきではないかな、と思う。 大変に感銘を受ける本ではあるけれど、内容自体は怒りと悲しみが押し寄せるような話。犬好きな私にはやっぱり辛い。しかし、読んで後悔したかと言うとそうでもなく。最後の写真が、胸に痛い。

Posted byブクログ