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善人ほど悪い奴はいない の商品レビュー

3.5

27件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2024/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

9/7読了(図書館より借りて) ニーチェの思想を通じて現代日本を批判する2010年の本。全体に連なる批判的な物言い(ほとんど高圧的にも聞こえる)が、高齢者に差し掛かった作者本人の焦りのようなものを感じさせる。弱者(=自分のことを批判的な目線で見ることが怖くてできない、自身の攻撃より身を守る為に大衆に迎合する人間)についての批判、怒り、そしてある種の慈しみ。批判は賛成するよりもはるかにエネルギーを使う。中盤、作者の怒りの矛先がテーマを飛び越えて気に食わない…気の合わない編集者へ飛び火しているような気もするが、概ね面白く読んだ。

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2022/08/17

善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学。中島 義道先生の著書。現代社会にはびこる善人たち。善人たちほど暴力性を秘めていて善人たちほど偽善、欺瞞、嘘のかたまりの悪人。善人と思っていた人が暴力、偽善、欺瞞、嘘のかたまりの悪人だとしたら絶望感におそわれる。善人ほど悪い奴はいない。胸に...

善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学。中島 義道先生の著書。現代社会にはびこる善人たち。善人たちほど暴力性を秘めていて善人たちほど偽善、欺瞞、嘘のかたまりの悪人。善人と思っていた人が暴力、偽善、欺瞞、嘘のかたまりの悪人だとしたら絶望感におそわれる。善人ほど悪い奴はいない。胸に突き刺さる言葉。自分が善人であると思っていたとしたらそれはただの自信過剰な妄想にすぎなくて暴力、偽善、欺瞞、嘘のかたまりの悪人なのかもしれない。

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2022/03/20

とにかく「善人=弱者である」というニーチェ哲学の根本にある思想を深掘りした一冊。 ニーチェ自身が自己に対する鬱屈した感情を抱いていたのではないか、という著者の考えには同意。 内容からして、読んでいて気持ちのよい本ではないので読む人を選ぶ本。しかし、こういった本でしか得られない...

とにかく「善人=弱者である」というニーチェ哲学の根本にある思想を深掘りした一冊。 ニーチェ自身が自己に対する鬱屈した感情を抱いていたのではないか、という著者の考えには同意。 内容からして、読んでいて気持ちのよい本ではないので読む人を選ぶ本。しかし、こういった本でしか得られないものもありニーチェ好きな人こそ手にとってほしい気はする。

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2022/03/17

ニーチェを通じて現代人の弱さを表現し、そしてその弱者の生態を分析している。こういった切り口もあるのだなぁ程度。個人的には共感するところはない。 弱者とは現代だけの問題でなく、いつの時代にもいた大衆のこではないのか? 弱者の中身が見えるようになったのは、ネットによって弱者(=大衆...

ニーチェを通じて現代人の弱さを表現し、そしてその弱者の生態を分析している。こういった切り口もあるのだなぁ程度。個人的には共感するところはない。 弱者とは現代だけの問題でなく、いつの時代にもいた大衆のこではないのか? 弱者の中身が見えるようになったのは、ネットによって弱者(=大衆)の声が届くようになったからでは?弱者が増えてる訳ではない。 弱者とは自己洞察ができず、社会にぶら下がり思考しない人という事ではないか。内省すれば、良い悪い(周りがいうだけの)に関係なく主体的に世の中に関われる。

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2022/02/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めて中島義道さんの作品を読みました。 少々言葉使いが荒い感もありますが、筆者の迫力はすごく伝わってきます。 弱者や畜群を「善人」と呼ぶところに皮肉感があふれ、終始非難しまくりで、あまり読んでいて気持ちいいものではありませんでした。しかし、中盤に紹介されている筆者の出版社とのエピソードを読むと、筆者の考えが少し分かるような気がしてきました。さらに、終盤で触れられているニーチェの人柄を読み、なんだか安心しました。 珍しく本文内に誤植と思われる個所がありました。担当の方も校正作業時は緊張されていたのでしょうか。

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2021/12/16

ニーチェを勉強中でこの本に出会った。善人がなぜ悪捉えるのか読んでてなるほどと思った。 筆者がものすごい勢いでズバズバ切り捨るのは爽快でもあり恐怖でもある。

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2021/11/11

タイトルにつられて読んだがなかなか面白かった。 善人(というより弱者、大衆)に対して批判的な意見があんまり受け入れられている印象なくて個人的に疑問に思ってたところをドンピシャで突かれた。 著者の主張と自分の意見が異なる部分ももちろんあったが概ね理解できる内容であった。 ニーチェ...

タイトルにつられて読んだがなかなか面白かった。 善人(というより弱者、大衆)に対して批判的な意見があんまり受け入れられている印象なくて個人的に疑問に思ってたところをドンピシャで突かれた。 著者の主張と自分の意見が異なる部分ももちろんあったが概ね理解できる内容であった。 ニーチェについてはよく知らなかったが本書で紹介されている限りでは面白そうな主張をしているなと感じた。 自分自身は本書で描かれている善人な部分も持ち合わせているのでそれに甘えないように気をつけなければいけないと再度確認できた。 強者になりたいともなりたくないとも思う複雑な気持ちである。

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2020/07/12

うん、これは掛け値なしに面白かった。自身は善人(弱者≒大衆≒畜群)にならならいように努力している状態だと思いたいが、そうとも言い切れないものを抱えているのも自覚...。ただ、自身の弱さを正当化し、他者に対して暴力的な発言はしないでいたい。

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2020/06/12

ネットで安全なところから誹謗中傷している人間は弱者(善人)なんだなと思った。 こうゆう人間いるよなと、周りの人間を思いながら読み進めました(自戒の念を込めて) 少し難しい内容もあり読むのに時間がかかりました。

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2019/03/16

この本のおかげでニーチェに興味を持つことができました。 合わない人もいるでしょうか、私には非常にマッチしました。

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