有頂天家族 の商品レビュー
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めちゃくちゃ面白かった!愉快痛快毛玉いっぱい! 読んでいてとても楽しく、ちょっとしんみりもしちゃったり、京都の狸界隈を堪能しました!!森見登美彦の登場人物には、心に粋があるから読んでいて楽しい。 人間の事を怖がりながらも、人間社会に溶け込んで人間を化かしていると考えると、狸というのは阿呆ではないように思う。 自分は狸ではないけど、阿呆の血がしからしむるところがあるのかな。いや、自分にはなさそう。そこまで阿呆に振り切れるほどの才能はない。開花する時を信じて、人間として生きようか。
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4兄弟のたぬきと天狗と弁天という名の美しい人間がわちゃわちゃと様々な事件に対応していく物語です。一見無茶苦茶な設定ですが、不思議と読んでいるとストーリーがすっと入ってきます。また、4兄弟のたぬきはそれぞれ個性があり、しっかりもので堅物の長男、分け合ってカエルとなり、自由気ままに過...
4兄弟のたぬきと天狗と弁天という名の美しい人間がわちゃわちゃと様々な事件に対応していく物語です。一見無茶苦茶な設定ですが、不思議と読んでいるとストーリーがすっと入ってきます。また、4兄弟のたぬきはそれぞれ個性があり、しっかりもので堅物の長男、分け合ってカエルとなり、自由気ままに過ごす次男、面倒くさがりで本作の主人公である三男、臆病者の四男、それぞれの個性がしっかりと出ており自分の推したぬきが見つかると思います。余談ですが、私は堅物の長男が推しになりました。 森見作品の定番とも言える偽電気ブランや赤玉パンチ等も出てくるので、森見ファンの方にはぜひ読んでもらいたいです。続編も出ているようですので、そちらも読んでみたいです。
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ハートフルで、悲しくて、世知辛く、最後はその破天荒ぶりに爆笑、そして愛でいっぱい。 徐々に伏線回収されていくところも、なんだか胸が切なくなる。 狸なのに、人情あふれる毛玉ファンタジー。
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アニメを見たあと原作が気になって購入。 アニメの雰囲気がそのまま小説になっている!と思うくらい、原作に忠実にアニメが作られていたことを知り、制作された方々の原作愛を改めて感じた。 毛玉たちのかわいさと、弁天のなんともいえない恐ろしさ…でもそれだけじゃなく寂しさも共存する不思議な...
アニメを見たあと原作が気になって購入。 アニメの雰囲気がそのまま小説になっている!と思うくらい、原作に忠実にアニメが作られていたことを知り、制作された方々の原作愛を改めて感じた。 毛玉たちのかわいさと、弁天のなんともいえない恐ろしさ…でもそれだけじゃなく寂しさも共存する不思議な人。続編が楽しみ。
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著者の文体が好きなので、読んでみた一冊。冒頭、歴史物かと思わせるがそんな事は一切ない、万城目学氏の「鹿男あおによし」のような物語。
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狸と天狗と時々人が京都を舞台に入り乱れ、繰り広げられるドタバタ劇。 下鴨家三男、狸の矢三郎の視点から描かれる日常は、あちらこちらに話が展開していき面白い。 最終的には父親を罠に掛けた親類の夷川家との闘いに話が纏まっていくのだが、庭で切った枝を詰めたゴミ袋のごとく、枝葉の物語がビニールを突き破って飛び出して、いい意味で収まりきらない印象を受けた。 何故、金曜倶楽部は狸鍋を食べるのか? 何を弁天様は寂しがっているのか? 知っている人がいたら教えて下さい
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森見登美彦さんの作品を京都で読了できたことに感謝。この本のおかげで鞍馬山に登るきっかけを得ました。疲れました。 人間の世界に混じって生活している狸の物語。 狸やら天狗やら色々なものが出て来ているのに、それをなんの違和感なく京都のまちと融合させてしまう語り口に脱帽です。 出町商店街、寺町通、四条通、、森見さんの作品を読む度に京都の良さを知り、もっと知りたくなります。 序盤から難しい語り口の文章に慣れるのに時間がかかりましたが、それを乗り越えてから最後の偽叡山電車で京都の街を駆け抜けていくシーンはだいぶ爽快でした。 下鴨家の高貴さを感じさせる言葉遣い、母を思って雷雨の際には何があっても集合しようとする4兄弟、偉大な父の背中をそれぞれが追い続けるもどこか抜けていて、愛らしい姿 だいぶ最初の方を読み飛ばしていたので、また機会があれば再読したい。 アニメ化されているということを叡山電鉄の駅で知りました。矢三郎の姿がイメージと違って面白かったです。いつかアニメも見てみたいと思います。
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文章が難しくて読みづらさはあるものの、下鴨家のユニークな兄弟達に思わずクスッと笑ってしまう場面もありました。 「とりあえずみんなが生きており、とりあえず楽しければよいだろう」 本当にその通りだと思います。 人生、楽しんだもの勝ち! こんな家族がいたら毎日面白いだろうなぁと思いま...
文章が難しくて読みづらさはあるものの、下鴨家のユニークな兄弟達に思わずクスッと笑ってしまう場面もありました。 「とりあえずみんなが生きており、とりあえず楽しければよいだろう」 本当にその通りだと思います。 人生、楽しんだもの勝ち! こんな家族がいたら毎日面白いだろうなぁと思いました( *´艸`)
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最初は狸だの天狗だのよく分からない展開で面食らったけど、相変わらず軽快な文章で面白くは読めました。ただ物語としてはもう一つな感じもあったなぁ。
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安定の森見登美彦さん節!!ほんとに大好き。 物語に軸があるというよりかはキャラのセリフとか会話とか行動が魅力的だし面白みを感じる!! 文体も読みにくそうで結構読みやすくていい。
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