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催眠(上) の商品レビュー

3.5

37件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2012/03/25

ちょっと浦沢直樹の『MONSTER』っぽいと思ったけど…。 謎解きにぐいぐい引き込むというより、登場人物の人生も描かれるので、気持ちがあっちいったりこっちいったり…。

Posted byブクログ

2011/12/13

ストックホルムの郊外で、夫婦と幼い娘がメッタ刺しにされ殺された。生き残ったのは、一命を取り留めた15歳の長男と独立して家にいなかった長女のみ。命を狙われる恐れのある長女を護るため、リンナ警部は催眠療法で知られるバルク医師に協力を要請する。重傷を負った長男の口から語られる犯人とは・...

ストックホルムの郊外で、夫婦と幼い娘がメッタ刺しにされ殺された。生き残ったのは、一命を取り留めた15歳の長男と独立して家にいなかった長女のみ。命を狙われる恐れのある長女を護るため、リンナ警部は催眠療法で知られるバルク医師に協力を要請する。重傷を負った長男の口から語られる犯人とは・・・ やはり訳されている物は読みづらい。くどくどと続く説明を読み飛ばせば、そこが伏線だったりするので侮れない。 惨殺事件の犯人は早々に語られ、その後医師の息子が誘拐されてしまうのだが、その後の両親の言動がなんだかなぁ。今のところあまり催眠は関わってないようだが・・(下)に続く。

Posted byブクログ

2019/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

長編の小説ですが、夢中になってあっという間に 読んでしまいました。最初のほうは、時間軸が捕らえ難く、また、登場人物が多いことで読むスピードがあがりませんでしたが、今なのか回想なのかが解って、人物像が明確になると、先が気になって一気に読み進めることになりました。 ストックホルム郊外で起きた一家惨殺事件。一命を取り留めた少年の証言を得るために催眠が使われたことから物語はスタートする。催眠療法を封印した主人公(エリック)と味のある刑事(ヨーナ)が、エリックの息子の誘拐事件を通じて、少年の正体を暴きだす。2つの事件は両方とも少年の犯行と思われたが…。 どんどん引き込まれて行き、気づいたら登場人物と一緒に「何か見落としが無いか?」とその場面に意識を集中しています。それだけに描写が細かく、現場の様子や登場人物の心理状態までが事細かに描かれています。下巻ではどうなるのか?期待が高まったまま読み終えました。

Posted byブクログ

2011/09/18

上巻なので引用なし。 先生から借りた本をさくさく読んでしまおうシリーズ。 なんと上巻しかないのよね・・・。 と読み始めたら思いの外夢中。 翻訳がお上手なのかしら。 するすると読めてしまうし、一体どんな方向性に行くのか気になります! 何よりも人間の奥底に眠る無意識下にある悪意。...

上巻なので引用なし。 先生から借りた本をさくさく読んでしまおうシリーズ。 なんと上巻しかないのよね・・・。 と読み始めたら思いの外夢中。 翻訳がお上手なのかしら。 するすると読めてしまうし、一体どんな方向性に行くのか気になります! 何よりも人間の奥底に眠る無意識下にある悪意。 一体これが本物なのかどうなのか。 まだまだこの時点では分からないところがたくさんあるので、 下は図書館で借りてきましょう!! どんな展開になるのか楽しみです。 【9/8読了・初読・先生の本】

Posted byブクログ

2011/08/16

本書の著者・ラーシュ・ケプレルはスウェーデンの人気匿名作家。 本書はその作家のデビュー作ですが、本国スェーデンでの出版前に既に20カ国以上に翻訳権を売ったと言うことでも有名になった小説です。 作家が正体不明との事でその正体に関して様々な推理が行われ、中には「ミレニアム」シリー...

本書の著者・ラーシュ・ケプレルはスウェーデンの人気匿名作家。 本書はその作家のデビュー作ですが、本国スェーデンでの出版前に既に20カ国以上に翻訳権を売ったと言うことでも有名になった小説です。 作家が正体不明との事でその正体に関して様々な推理が行われ、中には「ミレニアム」シリーズの故スティーグ・ラーソンが実は生きていて本書を書いたのではないかと言った物まで飛び出る始末。 結局、共に作家で、実在の人物をテーマにした虚構と現実が入り交じった小説を書くアンドリル夫妻がその正体であることが明らかになりました。 本書をシリーズ1作目とする合計シリーズ8作目までの構想がねられており、現時点で邦訳されているものはシリーズ1作目の本書と2作目の「契約」のみです。 #色々とこの小説の背景を紹介しましたが、まあ、一読者としては、「ミレニアム」シリーズみたいに途中で打ち切りと言う事が無いように願うだけですね。 さて、肝心の内容の方を簡単にご紹介します。 冒頭、凶悪な一家惨殺事件が起こります。 一家を狙った憎悪による犯行と見た警察は、一人暮らしをしていて難を逃れた長女の居場所を探すため、惨殺事件のただ一人の生き残りである彼女の弟から事件の真相と姉の居場所を聞き出そうとします。 その為に、かつて催眠術を使った医療行為の研究に励みながらも10年前のあるスキャンダル以降、催眠術の使用をやめていた精神科医エリック・マリア・バルクに生き残った弟へ催眠術をかける事を依頼します。 渋るエリックでしたが、凄腕のスウェーデン国家警察警部のヨーナ・リンナの説得を受け入れて弟に催眠術をかけて事件の真相を聞き出そうとしますが、催眠状態に陥った弟の口から出た衝撃的な真相により更に事件が展開していく事態に・・・ 2転3転する事態と、浮かび上がっては消えていく容疑者達。 10年前のエリックの裏切りを遠因とする彼とその妻・シモーヌのギクシャクした関係と更なる誤解。 そして・・・ そんな時、難病の持病を持つ彼らの一人息子・ベンヤミンの誘拐事件が起こり、エリックとシモーヌ夫婦は地獄に叩き落されます。 壊れていく夫婦関係、 行方どころか生死も分からない彼らの一人息子、 そして、惨殺事件のただ一人の生き残りである弟の病院からの脱走。 それらが混じり合って紡ぎ出す謎を解き明かし、敏腕警部ヨーナは、両親は、ベンヤミンを助け出せるのか? と言った小説でした。 上記しましたが、2転3転するストーリー展開で先が見通せない小説です。 また、厚めの文庫本の上下2巻の文量ですので読み応えは十分です。 途中、エリックやシモーヌなどの回想が差し込まれており、それらの回想がある事によってより小説に対する理解が深まるのは確かですが、少し冗長すぎる回想も有りました。 加えて、登場人物も多く、繰り返しでてくる登場人物でないと「この人って誰だっけ?」と思うことも有りました。 とは言え、思いもよらぬ犯人、思いもよらぬ真相と、ミステリーの常道を行っていますので、ミステリーファンは勿論、それ以外の方もグイグイと引き込んでくるストーリー展開を楽しめるのではないでしょうか。 中々良かったです。

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2011/08/07

読んでいる途中から先々の展開が読めてくるような感じがして、興味を無くしてしまいました。スウェーデンの小説というところにひかれただけ。

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2011/07/07

中身はバタバタしてても結果的になんとなくまとまっているのが不思議。 一家惨殺事件かと思いきや途中でころころ様相が変わる。長いエピソードだと思ったらそれがいつの間にかメインに取って代わってたり、結局何の捜査をしてるのか混乱して見失いかけたりと、ツッコミどころ満載。にも関わらず、...

中身はバタバタしてても結果的になんとなくまとまっているのが不思議。 一家惨殺事件かと思いきや途中でころころ様相が変わる。長いエピソードだと思ったらそれがいつの間にかメインに取って代わってたり、結局何の捜査をしてるのか混乱して見失いかけたりと、ツッコミどころ満載。にも関わらず、話そのものは普通に面白いのでさくさく読めてしまう。 作者はミステリ処女作だとか。その恐いもの知らず的な部分が吉と出たのかな。リアリティは破綻しているが、心理描写に玄人っぽい目線を感じてみたりとよくわからない作者である。 「催眠」というタイトルをつけると、こういうストーリーもあり得るのだなという感じ。堅実なバカというかバカ正直というか、ひねりがないのが致命的だが、サスペンスとしては成り立っている。内容は豊富なので退屈することはないだろう。本国ではリンナ警部を主人公としたシリーズを刊行しているそうだが、この空気みたいなキャラが主人公になりうるのか甚だ疑問である。

Posted byブクログ

2011/06/20

故児玉清さんがNHKの番組で推薦していた一冊。サスペンス系はあまり読まないのだが、すっかりはまってしまった。面白い。次回作もあれば、読みたい。

Posted byブクログ

2011/06/14

突然猟奇殺人からの導入。 日本感覚での犯人の少年で捉えると導入部で「?」となる。(なった) 主人公ヘタレ。(催眠術の第一人者) 奥さんのシモーヌ嫌い。 子ども、難病。 刑事のキャラがよい。 おもしろい。 どうなるのだろう、わくわく、という前編。

Posted byブクログ

2011/04/17

予備知識なく、本屋の平積みで購入した。スウェーデン産ミステリー。この手の題材には興味を引かれるが、成功させるのは難しそう。精神科はともかく、催眠術を題材にするとは暴挙な感じがした。ものすごく馬鹿らしくなる恐れもある。しかしその扱いはうまかった。ICUの描写などはすごくリアルだし、...

予備知識なく、本屋の平積みで購入した。スウェーデン産ミステリー。この手の題材には興味を引かれるが、成功させるのは難しそう。精神科はともかく、催眠術を題材にするとは暴挙な感じがした。ものすごく馬鹿らしくなる恐れもある。しかしその扱いはうまかった。ICUの描写などはすごくリアルだし、催眠に関しては水に潜るという美しいイメージで処理されて馬鹿らしさを免れつつ緊迫感を保つている。催眠の描写は現代アートのように静謐で印象的だ。内容は結構エグくて、ページをめくらせるパワーがあり決して上品ではない。上下巻一気に読ませるリーダビリテイあり。ただ、2つの事件が収束していくかと思いきや、結局バラバラな事件だったのが残念。楽しめるのは確かだ。今後に期待。ミレニアムを含めスウェーデン産ミステリーをいくつか読んで、スウェーデンが怖くなってきた。漠然と平和で進歩的な国をイメージしていたが、いろいろ問題もあるのだろうか。

Posted byブクログ