双調平家物語(16) の商品レビュー
後白河院はお聴しにならない。御世の帝を擁し給い、お主上の朝廷をもまた御掌の内になし遊ばされる院にとって、武者とはただ「人に仕える下司」なのである。乱世に下司は力を得るーであればこその「乱世」である。ならば、その世のありように従って、下司はいくらでも官を上せればよい。成り上がった下...
後白河院はお聴しにならない。御世の帝を擁し給い、お主上の朝廷をもまた御掌の内になし遊ばされる院にとって、武者とはただ「人に仕える下司」なのである。乱世に下司は力を得るーであればこその「乱世」である。ならば、その世のありように従って、下司はいくらでも官を上せればよい。成り上がった下司を、人は嗤う。陰で嗤い、表で持ち上げ、それが腐り落ちる時を、黙って待つ。平氏はそれで、腐って落ちた。ならば、東の源氏だとてー 「武者が武者に仕える、武者が武者の上に立つ」などというあり方を院には表立ってお認めになることばかりは、お出来にならない。それは、武者というものの朝廷からの離脱であり、王朝の時を支える基盤の崩壊なのだ。
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とびとびになっていますが、最後の巻も読み終わりました。 夢に取り憑かれてしまう男たちの物語。 この長い物語、2012年が終わる前に読めてよかったです。 この国に、国はあるのか。川はあって水はあり、山はあって緑はある。
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平家滅びるのが速すぎです…。確かにここはもう長々と話す部分ではないのかもしれないけど、もう少し丁寧に描いてほしかった。
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一ノ谷の合戦から先が短くて、少し駆け足過ぎた感じがする。それでも朝廷との争い事のけりをつけたこととして、承久の乱にまでふれていたところは意地みたいなものだったのだろうか。
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