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消費税のカラクリ の商品レビュー

3.8

29件のお客様レビュー

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2011/02/20

消費税増税が当たり前のようになっている中、そもそも消費税はどんなもの明らかにしている。以下、内容の紹介。 法律上の消費税は実際は売上税である、つまり消費者が納めている訳ではなく事業者が払っている(これは国税庁自信が裁判で主張している)。消費者からのいわば”預かり税”というのはあく...

消費税増税が当たり前のようになっている中、そもそも消費税はどんなもの明らかにしている。以下、内容の紹介。 法律上の消費税は実際は売上税である、つまり消費者が納めている訳ではなく事業者が払っている(これは国税庁自信が裁判で主張している)。消費者からのいわば”預かり税”というのはあくまでも”いわば”。実際は中小下請けが実質的に負担を被っている(税率分の値下げを元請けから強いられるし、商品の値上げもしにくい)。輸出企業は原材料費用や下請けに支払ったとされる消費税分の還付を受ける(輸入品に消費税は掛からない。免税店と同じ)。だから輸出で稼ぐ経団連の主要企業は消費税の税率があがった方がうれしい。さらに、給料は消費計算の控除対象にならないので、個人事業種や派遣社員化によって経費扱いにすることで節税せざるを得なくなり、派遣社員化を促すモチベーションになっている。 税金は公平であるのではなく公正であることが求められる。利益に応じて負担(応益負担)するようになってしまったが、これを支払能力に応じて納める(応能負担)に戻すべき。つまり、一時期より半分以下になっている所得税の累進課税状況を適正に戻す方が、全うな税金である。

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2011/01/16

まさに「カラクリ」。 消費税の実態とはこういうことだったのかと開眼した。 マスコミ・政府にこれほどまでに情報操作されていたのかと憤りを感じた。 物を買えば、代金を支払えば当然消費税を払っているつもりでいたけれど、決してそうではなかった。 結局得をしているのは富裕層なのか。 消費者...

まさに「カラクリ」。 消費税の実態とはこういうことだったのかと開眼した。 マスコミ・政府にこれほどまでに情報操作されていたのかと憤りを感じた。 物を買えば、代金を支払えば当然消費税を払っているつもりでいたけれど、決してそうではなかった。 結局得をしているのは富裕層なのか。 消費者のおかげで潤った大資本であるなら、法人税なり富裕層の所得税からいただくのがいちばんなのでは。 経済的余裕のある人および大資本は、納税というかたちで社会貢献をしてはいかがでしょう。 そしたら企業イメージももっと良くなるのではないでしょうか。

Posted byブクログ

2010/12/18

[ 内容 ] 消費税とは弱者のわずかな富をまとめて強者に移転する税制である。 …大口の雇用主に非正規雇用を拡大するモチベーションを与えて、ワーキング・プアを積極的かつ確信犯的に増加させた。 …これ以上の税率引き上げは自営業者の廃業や自殺を加速させ、失業率の倍増を招くことが必定だ。...

[ 内容 ] 消費税とは弱者のわずかな富をまとめて強者に移転する税制である。 …大口の雇用主に非正規雇用を拡大するモチベーションを与えて、ワーキング・プアを積極的かつ確信犯的に増加させた。 …これ以上の税率引き上げは自営業者の廃業や自殺を加速させ、失業率の倍増を招くことが必定だ。 …消費税は最も社会保障の財源にふさわしくない税目なのである。 ―誤解だらけの「消費税増税不可避論」に異議あり。 [ 目次 ] 第1章 消費税増税不可避論をめぐって 第2章 消費税は中小・零細企業や独立自営業を壊滅させる 第3章 消費者が知らない消費税の仕組み 第4章 消費税とワーキング・プア 第5章 消費税の歴史 第6章 消費税を上げるとどうなるか [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/11/29

「消費税についての本質を捉えている」 としているが、 内容は消費税について反対していて 筆者も記述している通り その主張は共産党のものに近い。 一般的に消費税の特徴として ・逆進性(税率を上げるほど、低所得者の負担が割増になる) ・間接税(納税者は業者で、税負担者は国民) ・...

「消費税についての本質を捉えている」 としているが、 内容は消費税について反対していて 筆者も記述している通り その主張は共産党のものに近い。 一般的に消費税の特徴として ・逆進性(税率を上げるほど、低所得者の負担が割増になる) ・間接税(納税者は業者で、税負担者は国民) ・益税(負担控除できる小売業者の収益源となる) ・消費・景気を冷え込ませてしまう可能性 などがあるがこれに対して 以下の点を主に主張している ・消費税は間接税と直接税の両方の特徴を兼ねている (「消費税は価格に転嫁できる」というのは一般論で 大企業の価格競争に巻き込まれた零細企業や自営業者は 価格に転嫁できず、消費税のために売上を切り崩している) ・大企業にとってはむしろ歓迎すべきこと (輸出する商品は、国内で消費されないので 収めた消費税が還付されるため、 実質消費税の納税義務がない。 消費税増税と合わせて討論される 法人税減税も大企業へのメリットとなる。) ・景気による収益状況を考慮せず徴税される消費税は零細企業を潰す (消費税は「国民が負担している」と定義されているので 所得税などと違って、納税額が収益に左右されない。) また、消費税についての歴史などについて あるていど簡略化してまとめている。 その点で消費税について、 新聞やTVではなかなかわからなかった 論点が見えてきた。 それでも、僕個人の結論としては 消費税は上げざるを得ないと思う。 というのも現在日本が抱える 負債や財政赤字を解消するために 消費税増税は避けて通れないものだと思うから。 要するに筆者の主張を取り入れて 益税をある程度認めて 零細企業向けの控除範囲を広げるなどの優遇措置を増やす などといった取り組みをする必要があるのではないだろうか。 この本の主張が正しいとは思わないが消費税について 多面的な見方ができるようになるためには オススメの一冊ということで4つ星。

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2010/11/22

税という名の暴力がある。国民・県民・市民・区民は税金と引き換えに何を手にしたのだろうか? あるいは失ったものの方が多いのだろうか? http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20101122/p4

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2010/11/17

消費税増税の是非が問われる昨今であるが、そもそも消費税とはなんなのだろうと思いこの本を購入してみた。著者は消費税制度そのものに異議を唱えており、そうした批判的な見方で消費税の本質を紐解いていく。多少偏りがあるような気はするものの、国会での答弁や統計を基にした意見には説得力があり、...

消費税増税の是非が問われる昨今であるが、そもそも消費税とはなんなのだろうと思いこの本を購入してみた。著者は消費税制度そのものに異議を唱えており、そうした批判的な見方で消費税の本質を紐解いていく。多少偏りがあるような気はするものの、国会での答弁や統計を基にした意見には説得力があり、一つの考え方としてかなり興味深いものだった。

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2010/09/11

消費税が、中小企業の取引現場にどのような影響を与えているかを、ジャーナリストが取材をもとに暴く形で消費税のしくみを解き起こしていく本。 誰が得して、誰にどんな負担がかかるのか。 新聞など大手メディアの第一次情報だけでは絶対にわからない死ぬほど複雑な仕組みががんばって書かれている。...

消費税が、中小企業の取引現場にどのような影響を与えているかを、ジャーナリストが取材をもとに暴く形で消費税のしくみを解き起こしていく本。 誰が得して、誰にどんな負担がかかるのか。 新聞など大手メディアの第一次情報だけでは絶対にわからない死ぬほど複雑な仕組みががんばって書かれている。 複雑なしくみをつくるための頭の良さと、難しいものを簡単にする頭の良さ。 俺は後者を持つ人と付き合いたいです。 とりあえずこの類の本の校正はやりたくない…。

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2010/08/28

消費税は事実上の売上税なのだ。 小売商と消費者との間における、消費税とは要するに物価なのだ。転嫁できるもできないも、とどのつまりは売る側の腕次第。 消費税が零細な事業者や日本社会の全体にもたらしている不徳の中には仕入税額控除の構造がもたらしている部分が小さくない。たとえば、1.課...

消費税は事実上の売上税なのだ。 小売商と消費者との間における、消費税とは要するに物価なのだ。転嫁できるもできないも、とどのつまりは売る側の腕次第。 消費税が零細な事業者や日本社会の全体にもたらしている不徳の中には仕入税額控除の構造がもたらしている部分が小さくない。たとえば、1.課題な事務負担、2.徴税当局の恣意的な運用、3.輸出戻し税制度のようる著しい不公正。

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2010/08/07

消費税分を価格転嫁できない中小零細企業の事を考えろっていう論点は納得。一方で、それが大企業に有利になって中小企業が太刀打ちできないからダメ、っていうのは社会主義的な空気を感じた。むしろ問題なのは税の徴収と活用の仕方だろ。あとは無駄の削減をどうするか

Posted byブクログ