1,800円以上の注文で送料無料

消費税のカラクリ の商品レビュー

3.8

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/04/25

日本の消費税の構造上の問題からくる零細中小企業、個人事業主の苦悩を事例を用いながら説明してくれる。 まず、消費者から預かる消費税の金額=税金として収める金額では無いという預かり金的という複雑な性質。特例として消費税の免税優遇を受けている法人もあるという益税としての扱い。 消費税の...

日本の消費税の構造上の問題からくる零細中小企業、個人事業主の苦悩を事例を用いながら説明してくれる。 まず、消費者から預かる消費税の金額=税金として収める金額では無いという預かり金的という複雑な性質。特例として消費税の免税優遇を受けている法人もあるという益税としての扱い。 消費税の滞納問題、失業率や自殺率など、本当にこのまま消費税を増税してもいいのか?国庫の深刻化だけで増税を納得できることではない。

Posted byブクログ

2013/03/18

消費税の増税が実施されると、増税分を価格転嫁できない大多数の中小企業が倒産し、日本が混乱する。政府の見解では、『パパママストアがディスカウントスーパーに代わり、経済効率の良い社会になるのだから、スクラップアンドビルドによる多少の犠牲はつきものだ』というものでしょうか。 僕はこの是...

消費税の増税が実施されると、増税分を価格転嫁できない大多数の中小企業が倒産し、日本が混乱する。政府の見解では、『パパママストアがディスカウントスーパーに代わり、経済効率の良い社会になるのだから、スクラップアンドビルドによる多少の犠牲はつきものだ』というものでしょうか。 僕はこの是非を別にして、よりオープンに議論してもらいたいです。地方に行っても全国チェーンのお店が並び、代わり映えしない画一な地方が日本全体を覆って良いのか、地方の根幹を揺るがすテーマに繋がるものなので、政府だけでなく様々な人々が考えなければならなりません。 僕は消費税の引き上げには賛成でしたが、国税の中で消費税の滞納額が一番多い事を本書で初めて知り、ならばと反対します。この状況で消費税率を上げたとして、十分な効果が出るとは思えません。もっと別な方法で税収を増やすべきでしょう。 ただ、本書ではあまり述べられていませんが、中小企業の消費税支払いは、年間売上高が1000万円以上でないと納税義務が発生しません。まぁ、そういった免税中小企業は、価格転嫁できないところが大半だろうから、別に気に留めなくても良いのでしょうが、問題は、そのことを我々消費者がきちんと認識しているか、ということです。我々消費者がきちんと支払っていると思われる消費税を『猫ババ』されていると自覚した上で、『消費税分を価格転嫁できない中小企業の苦しさ』をどう考えるのか。それを『制度の欠陥と捉えて、納税制度を是正しなくてはならない』と思うのか……。 消費者側の視点ではなく、中小企業側の視点から見ると、消費税の在り方には様々な疑問点が残っており、拙速な議論ではなく、より良い税の在り方を学ばなければならないと思いました。僕の感想はA+にします。

Posted byブクログ

2012/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

教授に消費税の実態が分かるというので勧められた。 消費税について学ぶには、一応要所は抑えてあるので、良いと思う。 ただし、専門家ではないため、理論の裏付けが弱い。 消費税の実態について、中小企業などからインタビューを行っているので知ることはできるが、それ以上は求められない。

Posted byブクログ

2012/04/30

日本人全員に読ませたいくらいの重要文献。消費税というものがいかに無茶苦茶なものかよく納得できた。 本書を読まずに消費税論議について政府に判断をあずけることは奴隷か下手をすると家畜に身を落とすことです!

Posted byブクログ

2012/02/03

力作。消費税が零細事業者に過度な負担を強いる仕組みを説明している。確かにこの視点は現在の増税論議には欠けている。

Posted byブクログ

2011/12/08

税制について何らか意見する前に必ず読んでおきたい名著と感じた。かなり強い論調なので異論もありそうだが、 真っ向から対立する主張をしているものがあればそちらも読んでみたい。

Posted byブクログ

2011/07/28

消費税をお客さんからとっていないお店もあるけどお店は税務署から消費税を納税させられる。むしりとられる。

Posted byブクログ

2011/06/23

消費税がどのような税なのか、漫然と社会保障に必要な国民に平等にかかる税だから、目的税として税率を上げて広く薄く国民全員で負担していくすばらしい税だ!というのが大間違いの大企業・金持ち優遇のとんでもない税だと言うことがこの本には詳しく、資料等を元に書かれている。 特にサラリーマン...

消費税がどのような税なのか、漫然と社会保障に必要な国民に平等にかかる税だから、目的税として税率を上げて広く薄く国民全員で負担していくすばらしい税だ!というのが大間違いの大企業・金持ち優遇のとんでもない税だと言うことがこの本には詳しく、資料等を元に書かれている。 特にサラリーマンと自営業者を分断して税を払わない中小企業の経営者を悪者にして、消費税を肯定させるPRを電通を通じて膨大な費用を使い納得させている。 しかし、本質は強気を助け弱気をくじく最悪の税制だと認識しました。 消費税の増税論議をただ他人事のように肯定する前にぜひ一度読んでこの消費税のカラクリをしっかり知ってもらいたいです。 国民に平等に薄く広くかけられる消費税というイメージは作られたもので、大企業には莫大な戻し税や人件費も派遣を利用することですり抜ける優遇など、この最近出てきた雇用の社会のひずみなど、消費税が原因だったことがよく分かります。 輸出企業にとっては国内で支払った消費税が海外輸出製品となった段階で全ての消費税が返還され、それが利益になったりしている。 もうけた企業が累進課税でもうけた部分にかかる税であれば不公平はないが、利益の出ていない赤字の中小企業・自営業者にもまったく同じようにかかる税、確かに消費税を中小企業・自営業者が適正にもらうことが出来れば問題はないのかもしれないが、実際は値引や適正でない価格でも自腹で吸収している中小企業や自営業者がその消費税のおかげで廃業や倒産に追い込まれている。 自殺者の比率に自営業者が増えていること、そして小泉改革時代も含め今だに自殺者が3万人を超えているひずんだ国、日本。 消費税をこれ以上税率を上げれば確実に中小企業・自営業者はばたばたと倒れていき、大手のチェーン店や大型のスーパーなどがふえ便利にはなるだろうが、日本という国や地方や地域というところでがんばっていたそれらの産業や商店など皆無となり、パートや契約社員・派遣社員ばかりになったおかしな国に突き進んでいくことになります。 立ち止まれ!消費税増税はバラ色の未来などほとんどないぞ!

Posted byブクログ

2011/06/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 消費税増税の動きの裏側について論じた本。消費税増税で社会保障の充実を図り、これと併せての法人税減税で経済成長させるという人口に膾炙する論調を斬る。  消費税は最も滞納の多い税。滞納総額8988億円の内、消費税が占めるのは4108億円と半額近くにのぼる。元々納税義務者となっているのは業者であり、特に経営の苦しい自営業者や中小企業の滞納が多くなっている。消費税増税は彼らにトドメを刺すことであり、日本の失業率を上昇させること必至だ。  また、86年の衆参同日選挙で中曾根政権が「大型間接税を導入しない」という公約を掲げたにもかかわらず、翌年に竹下内閣が強行採決させたことも言及している。背景にはリクルート事件の偽証により、国内に「増税で政治腐敗を止めよう」という空気が広がっていたことがあった。  タイトル通り、昨今の消費税増税論が危ういものであることを喝破した本。経済政策や財政再建に力を尽くした上で増税を吹っ掛けるならまだしも、現時点での消費税増税には私も反対するという考えが強固なものになった。

Posted byブクログ

2011/05/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

消費税反対論 1,逆進性 2,益税 3,消費活動が減少し経済成長を下げる 説得力のある論じており、勉強になる。 あとがきに書かれている、非課税、仕入れ税額控除の不公平については、もう一冊描き上げてほしい。

Posted byブクログ