敗走記(文庫版) の商品レビュー
水木しげる先生の短編集。 最近、こういうマンガ読んでなかったから、面白かった。生々しい。そして、考えさせられる。 マンガなのに読むのに時間がかかるけど、ぜひ一読をお勧めする。
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一言足りとも反戦云々言わずして戦争の不条理と滑稽さ、残酷さを書き連ねた傑作短編集。 旗の話とか泣きたくなってくる。
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「生死の境に美談あり」人は死に直面すると、仏にもなるし、鬼にもなるんだろう。南方での兵士の日常の数々。多少フィクションもあるようだが、これは体験者でしか語れない内容。映像だと派手な戦闘シーンや美化されたものが多いが、こういう漫画は貴重な資料になる。
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詩人杉山平一さんの「わが敗走」(ノア)の負けっぷりがすげえ(3千人の工場倒産)。五輪の敗北などへのカッパ、人生のこやしだ。
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「ゲゲゲの女房」で近頃人気の水木しげる。書店に行くと、貸本時代の作品まで平積みで売られている。 私はアニメの「ゲゲゲの鬼太郎」は好きだったが、水木しげるの漫画そのものを読んだ記憶がほとんどない。だって気味悪いんだもん。(笑)しかし、この「敗走記」と「総員玉砕せよ」はNHKのドキュ...
「ゲゲゲの女房」で近頃人気の水木しげる。書店に行くと、貸本時代の作品まで平積みで売られている。 私はアニメの「ゲゲゲの鬼太郎」は好きだったが、水木しげるの漫画そのものを読んだ記憶がほとんどない。だって気味悪いんだもん。(笑)しかし、この「敗走記」と「総員玉砕せよ」はNHKのドキュメンタリーを見たこともあって、読みたくなり購入した。 これほど悲惨でひどい話なのに、大変冷静に描かれていることに心をうたれた。感情を抑え、当時のことをできる限り間違いなく思い出そうという作者の意図が読み取れるからだ。作中のそこかしこに漂うペーソスとユーモアは水木ならでは。こういう人が生き残るのかと何となく納得してしまった。 淡々と描かれているからこそ、戦争の残酷さや無意味さが実感として迫ってくる。
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NHK「ゲゲゲの女房」を見ている最中に購入。 戦記文学にはあまり興味がなかったが、いやはやこの本はすごい。戦争の悲惨さを、漫画でリアルに描写。戦争はちっともかっこよくないことを知らしめる。
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NHK 朝の連続ドラマ小説「ゲゲゲの女房」を見てて、水木しげる氏を 非常に好きになり、ドラマ作中に出てきており、購入しました。 ドラマにおける著者の戦争反対に対する思いに強く影響されたためか、 期待が大きすぎました。 戦争反対というテーマと絵のタッチのギャップを感じてしまいました...
NHK 朝の連続ドラマ小説「ゲゲゲの女房」を見てて、水木しげる氏を 非常に好きになり、ドラマ作中に出てきており、購入しました。 ドラマにおける著者の戦争反対に対する思いに強く影響されたためか、 期待が大きすぎました。 戦争反対というテーマと絵のタッチのギャップを感じてしまいました。 雲の絵を描いた点描は圧巻でした。
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短編6編がまとめられた本書はどのストーリーも力強く、戦争の悲惨さ、むなしさを心に訴えかけてきた。 特に「敗走記」の命からがらの逃げ具合は、息をのむ。 よくこれで本当に生きて帰れたね!! 絶対、奇跡!!と驚いたし、「レーモン河畔」と言う本当にあった美談は、読んでいて心から嬉しくなっ...
短編6編がまとめられた本書はどのストーリーも力強く、戦争の悲惨さ、むなしさを心に訴えかけてきた。 特に「敗走記」の命からがらの逃げ具合は、息をのむ。 よくこれで本当に生きて帰れたね!! 絶対、奇跡!!と驚いたし、「レーモン河畔」と言う本当にあった美談は、読んでいて心から嬉しくなった。 戦争と言う精神的に普通ではいられない環境と境遇の中でも、意外とこんな理性が働く時もあったのだ。。と深く心に残る作品だった。 水木先生の目的は正しく自分の見てきた戦争を語る事だったのだと思っている。 それによって私の感じた感想は、「やはり、戦争は間違えている」。 きっとこれでいいのだ。 この本の存在はそう言う事なのだ。水木先生、ありがとう。
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実戦で本当の辛酸をなめた人だけが書ける作品。戦争を知らないどこかの似非右翼にはない迫力があります。
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読み応えがあります。 「ごきぶり」が一番印象に残ってるかも。 一気読みしましたが、もう一度読みたくなりました。
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