実践!多読術 の商品レビュー
「動物の中で人だけが本を読む。従って、本を読まずして自身が成長し、人生に成功する方法などあるはずもない。しかし、ただ本を読めば良いというものではない。適切な本を選んで多読を心がける、そして並列に読むことが大事だ。」 古典は他人に任せるべきである。 古典は立派であるという風潮があ...
「動物の中で人だけが本を読む。従って、本を読まずして自身が成長し、人生に成功する方法などあるはずもない。しかし、ただ本を読めば良いというものではない。適切な本を選んで多読を心がける、そして並列に読むことが大事だ。」 古典は他人に任せるべきである。 古典は立派であるという風潮があるが、文章が下手なのではないか。考えてみると、昔の人は今の人ほど文章を読んでいないから当然である。原本で読んだ孫子の兵法をドヤ顔で言う前に現代の経営学書を読むべきである。 古典とは文章や行間ではなく、当時の人たちの感性や性格を知り楽しむものである。 ハウツー本よりノンフィクション 「コンテナ物語ー世界を変えたのははこの発明だった」 作者より「ストーリー自体ももちろん面白いのだが、コンテナという今では地味で当たり前の道具が世界の貿易の発展にどれだけ貢献しているかがわかって驚く。もしこの世にコンテナがなかったら、中国の今日のような発展もない。荷物をパレットでばら積みしていたのでは今のような物量を輸出入するようなことなどできないからだ。しかもこれは標準化競争によって世界を制するという物語なのだ。OSをめぐってのマイクロソフトの戦いと同じだ。いかに標準を制するかが、グローバル企業にとっての究極の目標であることは現在でも変わらない。標準化競争に勝ち残った企業は大きな競争優位性を得、新しい産業する生み出し、利益の総取りすらできるかもしれない。本書は標準をいかに握るのか、その歴史と戦略とについて書かれた本でもあるわけだ。これが面白くないわけがない。」 「三国志」「ガリア戦記」を読もう。 その時代ごとに人類は常に最先端の科学や軍事について読み、学んできたことになる。現代人がもしそれを放棄したら、それこそ時代から取り残されてしまう、過去の人間になってしまう。ビジネスパーソンにとっても軍事の素養や自然科学に対する造形は必要なことである。 読書で自分の立ち位置を変えることができるようになる。だから複数の視点をおてるようになる。様々な立ち位置から今自分が抱えている問題を眺めることができるし、よりカンタンに相手の立場に立つことができる。「愚者は経験から学ぶ、賢者は歴史から学ぶ」とあるが、空間的広がりがある歴史を学ぶと近視眼的にならずに済む 人たらしになるには… カエサル、伊藤博文、坂本龍馬など稀代の人たらしの本を読む。 例えばカエサルは、ガリア遠征中、ガリア人と一度は戦うが、そのうちにガリア人はカエサルの人間性に納得し、軍門に下ってしまう。脅しで屈服させたのではなかったようだ。 マーケティングのときに読む本 ハンニバルやアレキサンダー大王 悪役の人物伝 「白洲次郎」「甘粕正彦」「巨人伝」「サルコジ」 人に悪さをした時にはどうやって、どのタイミングで謝るのか。味方をどうやって魅惑し続け、敵をどうやってとっちめるか。
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自己啓発もの、安易なビジネス書だけを読んでいても本当の教養は身につかない。金持ち本や投資本を読むのではなく経済学やエコノミスト(英語版しかない?)を読む。マーケティングや店舗運営などの戦略論には軍事本、経営者は自然科学(仮説検証)を学ぶとよい。
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著者が言うところの多読術(実は併読術)を実践していみるとその効用をすぐに実感することができる。全く違うジャンルの本を最初は頑張って3〜4冊併読してみると意外な組み合わせに出会い、発想が膨らむことが多々ある。 正直なところ10冊併読するにはどうやって時間分割すれば良いのか分からな...
著者が言うところの多読術(実は併読術)を実践していみるとその効用をすぐに実感することができる。全く違うジャンルの本を最初は頑張って3〜4冊併読してみると意外な組み合わせに出会い、発想が膨らむことが多々ある。 正直なところ10冊併読するにはどうやって時間分割すれば良いのか分からなかったが、どうやらコンカレント処理でなくても良さそうなことが分かった。 つまり、長い時間(1〜2ヶ月)掛けてたまに一つの章を読んでも、それは読書中の本とカウントすれば良いのである。その読み始めた順に読み終わる必要は無く、自分のペースに合わせて読めば良いということらしい。 そして、手を伸ばさなくなってしまった本はそのまま無理して読み終わらなくても良い。この素晴らしい割り切りを強く推奨してくれるだけでなんと心強いことか。 「つまらなかった本のことはさっさと忘れて、どんどん本を読み、自分に合った本に出会う確率を高めた方が断然得。」 おっしゃる通りです、これで心置きなく本を買えます。
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≪目次≫ はじめに 第1章 超併読のある生活 第2章 賢者の読書、愚者の読書 第3章 経営者は自然科学に学べ 第4章 書評の技術 第5章 賢者の蔵書棚を作ろうー厳選ブックガイド おわりに ≪内容≫ 学校図書館。成毛さんの読書は鋭いのが分かる。それは第5章のブックガイド...
≪目次≫ はじめに 第1章 超併読のある生活 第2章 賢者の読書、愚者の読書 第3章 経営者は自然科学に学べ 第4章 書評の技術 第5章 賢者の蔵書棚を作ろうー厳選ブックガイド おわりに ≪内容≫ 学校図書館。成毛さんの読書は鋭いのが分かる。それは第5章のブックガイドがどれも読みたくてたまらないからだ。著者の言うように、読み飛ばしたり、書評を的確にかけたりしない私は、愚者だけど、「多読」は実行できているので、あとは心構えか? 「おわりに」の書いてある、・再読はほとんどしない ・書評しようと決めたら付箋は貼るが、アンダーラインやメモは取らない。「本当に重要なことは覚えているものだと思う。もし、印象に残っていなかったとすれば、たいしたことは書かれていなかのかもしれない。」のフレーズが心に残る。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・論理的思考の訓練=仮説検証のために、自然科学と軍事を学ぶ ・徹底的に時間を有効活用して読む→集中力・読解力・想像力そして物事を大掴みする力を養う ・軍事作成は非合理なことは絶対に行わない。 ⚫︎眠れない一族〜食人の痕跡と殺人タンパクの謎:ダニエル・T・マックス:紀伊國屋書店 ⚫︎ご冗談でしょう、ファインマンさん:R・P・ファインマン:岩波書店
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★★★☆☆3 面白さは普通な本だったよ〜。 ある一個人の読書に対する考え方が細かく展開されている。この人に同意したら真似すればいいし、腑に落ちなければこれまで通り自分なりの読書スタイルを貫けばいい。そんな風に思えるほどに、かなり主観的な内容だったと私は思うな。 著者は、本を鵜呑...
★★★☆☆3 面白さは普通な本だったよ〜。 ある一個人の読書に対する考え方が細かく展開されている。この人に同意したら真似すればいいし、腑に落ちなければこれまで通り自分なりの読書スタイルを貫けばいい。そんな風に思えるほどに、かなり主観的な内容だったと私は思うな。 著者は、本を鵜呑みにするなと言っており、この点は同意する。私はこの本を鵜呑みにはしないと思う。 著者の方法を参考にすることより、もっと沢山本を読もう!という気持ちが高まったことが一番の収穫かな。
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この人の本は常に痛快。読書に焦点を当てているということですっと読めたわけだけど、これだけたくさんの新刊の本を買うにはそれなりの資本力も必要なわけで…でもたくさん読まないといいものもわからないというは強く同感ですね。最後に紹介している本はどれも面白そう。まとまった時間ができたときに...
この人の本は常に痛快。読書に焦点を当てているということですっと読めたわけだけど、これだけたくさんの新刊の本を買うにはそれなりの資本力も必要なわけで…でもたくさん読まないといいものもわからないというは強く同感ですね。最後に紹介している本はどれも面白そう。まとまった時間ができたときに…とか言っているといつまでも読めないので、まずは身近にある本を消費しつつ少しずつたどり着くようにします。
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この本を読んでから大型書店に入ったら、今まで素通りしていた本も急に興味深いものに感じて、いかに自分が偏った読書しかしていないかがよくわかった。多読をするにはなかなか時間が取れないのが現状だが、視野を広げるためにも心がけていきたいと思った。
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並列読みで多読する成毛氏の読み方とその理由が書かれている。私個人の実感では、並列読みは確かにいい。頭の切り替えが要求されることや、一つの本で行き詰ることが無いことなどが長所。ただ並列読みすればいいというものではなく、ジャンルもワイドにすることも肝要とのこと。成毛氏は10冊もの並列...
並列読みで多読する成毛氏の読み方とその理由が書かれている。私個人の実感では、並列読みは確かにいい。頭の切り替えが要求されることや、一つの本で行き詰ることが無いことなどが長所。ただ並列読みすればいいというものではなく、ジャンルもワイドにすることも肝要とのこと。成毛氏は10冊もの並列読みができるパワーもすごい。
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併読(ランダムに併読、組み合わせて併読)を勧めているのは分かるが、その効用がいまひとつ理解できない。前作を併せ読む必要がある。
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